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カテゴリ:こんこん飴売り
あの、あちこちに自生している日本ハッカを新助の飴に使えない
ものか? ハッカ飴は平成で言えばミントキャンデー。 口に含めば甘いだけじゃない。 舐めているうちに何やらスーッとしてくるハッカ飴。 きっと評判を取るに違いない!おせんはそう思うのでございます。 ![]() けれど調べてみたところ、そう簡単には作れないのが判ってき、 あたしもまったく弱っております。 ハッカの生葉を絞ろうが煮詰めようが、あの風味はどこへやら。 かといって飴玉に生葉やら乾燥葉やらを刻んで入れたにしても その葉っぱが口に残って舌触りに難があるしねぇ。 それに、風味の点でも、どうなることやら で、 ちゃんとハッカの味がするのかさえ判らないのでございます。 さて、江戸でハッカ飴を売る件につきましてはまだまだ未練が 残るあたしですが、まずは急場をしのぐのが先。 あたしゃ新助に今までの飴に砂糖を増やし、醤油を少し加えるよう 言っておきました。 さきほど新助が出来あがったばかりの飴を持って参りまして いまは二人して味見中なのでございます。 「おせんさん、自分で言うのもなんですが、美味いもんですねえ」 ![]() たしかに出来あがった醤油飴は砂糖の甘みに加え、醤油の香りと 塩気が利いて良い出来でございます。 さて、まだハッカ飴が気になるおせんですが とりあえずは新作の醤油飴の売り出しに知恵を絞らねばならない・・・ 続きは次の回にいたしましょうねぇ ![]() ![]() . お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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