2006第18戦 ブラジルGP決勝
今季最終戦のF1ブラジルGP決勝が、現地時間(以下、現地時間)22日午後2時(日本時間:23日午前2時)より行なわれた。ドライバーズおよびコンストラクターズタイトルの決定戦、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)の現役最後の走り、今季限りで撤退を表明しているタイヤメーカーのミシュラン、また、ルノーやHondaなどのタイトルスポンサーを務めてきた複数のタバコ会社にとっても最後のレースとなるなど、見どころの多いものとなった。晴天に恵まれたアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ(1周4.309km)は、気温24℃、路面温度44℃のドライコンディション。このレースでフェルナンド・アロンソ(ルノー)は1ポイントでも獲得すれば、2年連続となるF1王者に輝くことが決まる。M.シューマッハ(フェラーリ)が逆転でF1王者の称号を得るには、自身が優勝し、F.アロンソがノーポイントで終わることが条件。また、コンストラクターズタイトル争いもルノーに優位な状況だが、フェラーリが1-2フィニッシュを決めれば、ルノーのレース結果次第では逆転でタイトル獲得の可能性が残されていた。レッドシグナルが消え、ポールポジションスタートのフェリペ・マッサ(フェラーリ)を先頭に各マシンが1コーナーへ突入していく。10番手からイン側のラインを攻めたM.シューマッハは、1コーナーの飛び込みでBMWザウバーの2台に先行を許すが、その直後この両者を一挙に交わすことに成功し、さらにルーベンス・バリチェロ(Honda)を抜き、6番手へ浮上する。後続では、ウィリアムズ・コスワースのチームメイト同士が接触し、ポジションを落としたうえ、ニコ・ロズベルグが最終セクションでタイヤバリアにクラッシュ。このマシン撤去のため、2周目からセーフティカーが導入される。7周目にレース再開。上位陣はそれぞれのポジションを守るが、2周後の1コーナーで、M.シューマッハがタイヤスモークを上げながら、目前にいるジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)のインへ飛び込む。しかし、M.シューマッハの左リアタイヤがバースト。緊急ピットインを強いられ、最後尾まで順位を落とすこととなる。また、3番手、7番手の好グリッドからレースに臨んだトヨタの2台が相次いでマシンをガレージに入れ、レース序盤で戦列を去る。トップのF.マッサは周回ごとにファステストラップを更新し、後続とのギャップを築いていく。また、トップから1周近い遅れを取った最後尾のM.シューマッハも自己ベストを連発し、前を追う。21周目、3番手走行のキミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)、5番手G.フィジケラ、6番手R.バリチェロの上位陣3台が同時ピットイン。G.フィジケラとR.バリチェロが僅差でピットを後にするが、順位は変わらない。その後、トップのF.マッサや2番手を走行していたF.アロンソなども最初のピットストップを終え、F.マッサ、ペドロ・デ・ラ・ロサ(マクラーレン)、F.アロンソのトップ3となる。レース中盤、1ストップ作戦を選択したP.デ・ラ・ロサがピットイン。P.デ・ラ・ロサから数珠つなぎ状態だった後続の各ドライバーは、前方が開けた状態となるが、この時点でトップのF.マッサと2番手に浮上したF.アロンソとのタイム差は24秒。F.マッサは安定したラップタイムでリードを保つが、F.アロンソは背後に迫るジェンソン・バトン(Honda)とK.ライコネンの2台を抑えながらの走行となる。後続では、M.シューマッハが数周に渡ってファステストラップを更新する追い上げで、7番手までポジションを取り戻す。50周を過ぎると、2ストップ作戦のドライバーは2度目のピットストップのタイミングを迎える。J.バトンやK.ライコネンらが先にタイヤ交換と給油を済ませる。52周目、後続と大差のギャップを築いていたF.マッサは、トップのままでレースに復帰。F.アロンソが54周目にピットインを行ない、J.バトンに対し、僅差で2番手を守りきる。F.アロンソとJ.バトンの2番手争いは、レース終盤になっても続く。後続では、5番手のG.フィジケラがM.シューマッハを抑えながら走行を続けていたが、残り9周、1コーナーでG.フィジケラが走行ラインを膨らませると、M.シューマッハはその隙にオーバーテイク。M.シューマッハはさらに上のポジションを狙い、K.ライコネンの背後に迫っていく。残り3周、M.シューマッハはK.ライコネンのイン側に入り、サイドバイサイドで1コーナーへ入ると、ついに4番手に浮上。また、翌周にファステストラップをさらに塗り替えた。そして、F.マッサが2番手のF.アロンソに対し、18.658秒差をつけてトップでチェッカーを受けた。F.マッサは母国で嬉しい初優勝を飾っている。2位にF.アロンソ(ルノー)、3位にはJ.バトン(Honda)が入った。M.シューマッハ(フェラーリ)はラストランを表彰台で飾ることは叶わず4位。この結果、F.アロンソおよびルノーが2年連続でドライバーズ、コンストラクターズの両選手権を制した。日本勢では、J.バトンの3位に続き、ルーベンス・バリチェロが母国で7位に入り、Hondaはダブル入賞を飾った。また、佐藤琢磨が今季最高位の10位、山本左近も16位完走を果たしており、SUPER AGURI F1チームは参戦初年度をダブル完走で締めくくった。(Yahoo Japan Sports より、抜粋、一部改。今回もセッションレポートはコピペです。)ブラジルGP決勝 1.No. 6 F.マッサ(フェラーリ) 2.No. 1 F.アロンソ(ルノー) 3.No.12 J.バトン(Honda) 4.No. 5 M.シューマッハ(フェラーリ) 5.No. 3 K.ライコネン(マクラーレン・メルセデス) 6.No. 2 G.フィジケラ(ルノー) 7.No.11 R.バリチェロ(Honda) 8.No. 4 P.デ・ラ・ロサ(マクラーレン・メルセデス) 9.No.17 R.クビサ(ザウバーBMW) 10.No.22 佐藤琢磨(SUPER AGURI F1) 11.No.21 S.スピード(トーロ・ロッソ) 12.No.15 R.ドーンボス(レッドブル・レーシング)13.No.20 V.リウッツィ(トーロ・ロッソ) 14.No.19 C.アルバース(ミッドランド) 15.No.18 T.モンテイロ(ミッドランド) 16.No.23 山本左近(SUPER AGURI F1) 17.No.16 N.ハイドフェルト(ザウバーBMW) No.14 D.クルサード(レッドブル・レーシング) No. 8 J.トゥルーリ(トヨタ) No. 7 R.シューマッハ(トヨタ) No. 9 M.ウェバー(ウィリアムズ) No.10 N.ロズベルグ(ウィリアムズ)