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この方の政治生命は終わったと思います。
元自治官僚らしい感覚と発言だなあとつくづく思いました。
かなり忠実に再現された発言は以下の通りです。朝日新聞の記事の抜粋です。
「まず、東京一極集中をどうやって打破するかという旗を揚げないといけない。物理的には、関東大震災なんかが起これば相当ダメージを受ける。これはチャンスですね。チャンスを生かす、そのための準備をしておかないといけない。機能的には、金融なんです。金融とマスコミが東京一極集中になっている。東京に行った企業をもう一度、関西に戻せというカムバック作戦を展開していく必要がある。(中略)そういう意味では、防災首都機能を関西が引き受けられるように、あるいは第2首都機能を関西が引き受けられるような準備をしておかないといけない。」
橋下大阪府知事は、「(首都機能の)バックアップ機能が必要だという真意は、全知事がわかっている。でも、不適切な発言ばかりやっている僕から見ても不適切だった」と疑問を呈していますが、彼にしては穏やかな表現だと思います。
この井戸知事という人は政治家ではなく、根っからの官僚なのでしょうね。
首都圏のバックアップを関西で担うということが言いたいのでしょうが、危機管理を机上のシュミレーションでやり、数字だけで災害を把握することに慣れ切っているからこそ、このような発言ができるのでしょう。
関東大震災が起これば、何万人という死者が出ると言われています。それは、単なる数字ではなく、今、家族や仲間達と日々暮らしている人たちが実際に亡くなるということを意味します。
これは、戦争の時と同じで、人を数字とか戦力とか、机上のもので、全体の何分の1かという感覚でしか見ていないのです。
人間を「国に支配される民」としか捉えていないのです。
もちろん、関東で大災害があった時のバックアップ機能は考えておかなければなりませんが、「チャンス、チャンス、チャンス。」と三回も強調している生の声がそのままテレビで流されているのですから、何万人もの命が失われることをチャンスと捉えて、関西の発展を考えていると言われてもしょうがありません。
朝日新聞は、このような人間こそを「死神」と言うべきでしょう。
最悪だったのが、その後の会見ですね。
全く反省の色はなく、まず最初に言った言葉が「なんでこんなことになっているの?」でした。
あの記者会見が致命傷となって、この方は、政治生命を失うでしょう。
まさに、最悪のリスクマネジメントでした。
船場吉兆のおかみよりもひどかったですね。
私は今は兵庫県民ですが、このような方が知事でいることには、耐え切れません。
解職請求をすべきでしょう。
まあ、法的には3分の1の署名が必要ですから、難しいと思いますが、大震災を経験された県民の方々が、このような「死神」の言動を許すはずがありません。
世論が高まって、辞職に追い込まれるのではないかと思います。
全ての官僚が悪いとは思いませんが、自治省出身の官僚は、地方は支配するものだと考え、地方自治の本旨など全く理解していませんので、二度とこのような官僚気質の抜けない「死神」を地方自治体のトップに据えて欲しくないと思います。
本当です。
-つづく-
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水野敦之
社会保険労務士 小河美里 BLOG
みぃたんの「ちゃんと社労士やってます!」 ※'08.11.12更新