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カテゴリ:ノート・メモ
十代の終わりごろでありますが、一介の土木作業員として日銭を稼いでいた時期がありました。
一日中スコップで穴を掘ったり、思い材木やブロックをあっちからこっちにひたすら運ばされたりと重労働に次ぐ重労働であります。 幼い頃から体力にはからっきし自信のない私ではありますが、これもひとつの人生経験、後々なにかのネタになるやも知れず、と思って毎日がんばりました。 「人生何事も経験じゃ。なにか言うならやってから言うがよい」 亡くなった僕の偉大なじいちゃんの教えです。 穴を掘ったり4mの鉄パイプを何本も肩に担ぎ、ワークブーツの紐を固く結んで、「おりゃー!土のボケがぁー!!」と毎日叫んでおりました。 賃金は日払いです。 仕事が終わると、親方からその日の分をひったくってコーヒーショップに行き、おかわりフリーのコーヒーと山積みのロールパンをむさぼり食いながら、同僚とインディアン・ポーカーに興じて無一文になったりしていました。 いまにして思えば、身体は相当きつく懐は朝も夜も冷え冷えとしていましたが、なんとも充実した毎日でありましたな。 空はいつも阿呆のように青く、愛想笑いや目上の人への挨拶などとは無縁の、大きな大きな生活を送っておりました。 穴を掘らされるときは、まず親方が地面の測量をします。 三脚の上に乗っかった小さい望遠鏡みたいなのを覗いては、深緑色の帳面になにやら数字を書き連ねていくんです。 僕は傍らの草の上に座って親方の測量をぼーっと見守るのですが、その緑色の帳面が密かに気になっておりました。 「あのレベルブックというのはなかなかイカしておるな」 ずっと心の隅で印象に残っておりました。 それで話は飛んでつい先日のこと。 お金が少し貯まったので大好きな北海道に旅行に行った際、倶知安という町の文房具屋でたまたまその緑色の帳面が目に付きまして、つい買ってしまいました。 これはとくに珍しいものではなく、どこの文房具屋にでも売っている帳面なのですが、そのときなんとなく先に書いたような重労働の日々を思い出し、懐かしさのあまりふと手が伸びたのです。 当時親方の手に収まっていたのとまるきり同じものでありました。 この罫線は、測量のデータを記入する上で最適な仕様なのだそうです。 プロの道具ですな。 ステッドラーの鉛筆ホルダーなんかと相性がよいです。 表紙が硬く、立って手に持ったままでも記入が容易です。 ま、僕は測量などできませんので、プロの罫線を無視して夜な夜な意味もない汚い字を書くことにいたしましょう。 ↓↓↓ レベルブック・測量野帳(コクヨ)ロングセラー定番中の定番!あらゆる現場で大活躍中! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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測量専用のノートがあるんですね、
ちょっとびっくり! それにしても、 ステッドラーの鉛筆ホルダーって かっこいいですね♪ とってもほしくなりました。 (うちに短い鉛筆がたくさんあるので・・・) (2008.04.04 09:40:16)
こーゆーノートじーちゃん家とかに行くと必ず机の上に広げてあったよーな(笑)
このステッドラーの鉛筆ホルダーいいですね♪ もっぱら字を書くのはボールペン派なんだけど、絵を描くときは鉛筆なんで、こーいうの便利そうデス☆ >「人生何事も経験じゃ。なにか言うならやってから言うがよい」 >亡くなった僕の偉大なじいちゃんの教えです。 良い言葉ですねー。納得です。素晴らしいデス。 (2008.04.05 16:26:24)
くまぶう☆ゆーこさん、こんばんは。
あるんですよねぇ、測量専用ノート。 ステッドラーのこの鉛筆ホルダーはとてもいいですよ。まるで鉛筆がただの鉛筆でなくなったような気がしてきます。 お、短い鉛筆があるのならば、ぜひホルダーを使ってみてください。きっと短い鉛筆が生き返ります。 (2008.04.07 20:43:38)
魔女コさん、こんばんは。
魔女コさんのおじいさんは机の上でお使いになっていたのですね。俳句かなにかをしたためてらっしゃったのでしょうか?いいですねぇ。 このステッドラーのホルダーは1300円くらいしたのですが、さすがにいいものでありますな。ぜひぜひ使ってみてください。 ありがとうございます。うちのじいちゃんはちょっと変わっていましたね。 机の中に食べかけの食パンとかを隠しておくような人でした(笑)。 でも、人生のいろんなことを教わりました。 (2008.04.07 20:46:58)
僕もこれ結構使ってます♪もちろん測量なんてしませんけど。
level bookの他にも同じ表紙でtransit bookとsketch bookがあるんですよね、あんま売って無いけど。sketchは普通の方眼ですが、transitはどうやって使うのか解らない線が沢山引かれててちょっとそそられます。未見でしたら是非(笑) (2008.04.08 22:31:20)
sant3521さん、こんばんは。
おお、santさんはレベルブックをお使いなのですか。僕は罫ノートを使う際にはなかなか罫線を無視できなくて、これは未だになにに使おうか悩んでいます(笑)。 スケッチとトランシットは買ったことないですが、見たことあります。スケッチはたしか3mm方眼だったような・・・。トランシットのあの細かいタテ長の罫線はいったいなんの役目を果たすのでしょう? ちょっと当時の親方に聞いてみようかな(笑) (2008.04.11 01:35:40)
まったくの方言かもしれないんですが...
以前、文具雑誌を見ていて「おおっ、レベルブックというのか」と初めて知りました。そう言えばレベルブックと呼んでる人もいたような気がします。 測量とはまったく関係ない人もスリムでタフなメモ帳として使ってます。マス目はまったく無視して大きな字を書く訳ですが、なぜか必ず、同シリーズの他の罫じゃなくてレベルブックなんです。 手書き文房具推奨委員会という名前、あまりに男らしくて感動しました。今日初めて見たんですが、これからも楽しみにしています。 L!FE の VINCENT MEMO PAD 、私のまわりでは何故か品薄です。といってL!FEの男らしいサイトでは例によって殆ど何も分からないわけですが。ではまた。 (2010.02.05 18:16:15) |