正しさ
メモ誤った正しさの根拠とは?・自分にとって都合が良いから・そういう空気だから 自分にとって都合の悪い正しさを受け入れることが出来るか?→大抵の投資家はできない。特に経験が乏しい投資家 →何故? →そもそも自分にとって都合の悪い正しさが多く存在するという事を知らないから →分かり易く言うと? →自分の投資行動が間違っているという情報に耳を傾けない →何故? →自分の投資行動が正しいという情報を心地よく思いながら収集し、逆の心地よくないが自分の過ちを指摘してくれるような情報を比較的軽視してしまう そういう空気の中で違うと思われていることを正しいと受け入れることが出来るか?→大抵の投資家は出来ない。特に素直な投資家。言い換えると協調性を重んじる社会において素晴らしい素質を備えている人間 →何故? →空気の元になるのが情報。信頼性が高いと思われるような情報の後追いになっていまい、多くの場合は株価が先行してしまっているから →決算報告書で記載された内容を吟味して判断すると先回りできるのではないか? →大抵の場合は難しい →何故? →決算報告書に分かり易いような形で反映されない予想の時点で既に株価が動いているから →その株価の値動きは間違っていないか? →間違っている場合もあるし、正しい場合もある。総合的に判断しての株価推移となる →総合的に判断しての株価推移は確率的に判断して正しいか? →それは余り価値のない質問となる。実績でのリターンではリスクが考慮されない →リスクが考慮されないとは? →現実に起こらなかった可能性を加味されない統計データからの判断となる →長期的な統計データである程度判断されるのではないか? →それはかなり難しい。何故なら資本経済は往々にして行き過ぎるし、その反動がどこまで進むかは実績ベースでは判断できない →何故? →一度も起こっていないことであっても起こり得る。何より不完全な現在の株主資本主義社会がまだ不完全な形のままで存在している →崩壊するような反動がいつか来るのか? →そうかもしれないし、そうでないかもしれない →そのような低い可能性を加味しなければならないほど保守的なポートフォリオを構築する必要があるのか? →それは誰にも分からない →それであれば、株価は常に適正価格かどうか誰にも分からないと言うことになる →概ねその通りだ 余談・株価は常に適正価格か? →それは永久に誰にも分からない →それであれば株価は常に適正価格だと断言することは誰にも出来ない筈だ →異論はない →そういうが、断言できないことを断言しているように見受けられる →否定できない事を断言しているに過ぎない。むしろ、株主資本主義社会は株価は常に適正価格であれば資本膨張率が高い。今株価は常に適正価格でないとしても、今後その方向に進むはずである →何故? →株主資本主義社会が市場原理主義に振り回される時が必ず来るからだ →何故? →株主資本主義社会ではお金にお金が集まる。政府が累進課税などで格差をなくそうとする政策を十分にとっていないのであれば、格差拡大によって市場原理主義社会になっていく →(これでは話にならないので質問を一つ前に遡って、)市場原理主義社会になると何故株価が適正価格になるのか?過去の歴史ではむしろ行き過ぎる傾向にあるが? →究極的には株価が常に適正価格である方が市場原理主義社会にとって好ましいからだ →何故? →リスクとリターンが比例する社会が資本家にとって好ましいからだ(※) →何故? →資本家にとってはリスクを抑える投資をすれば良いからだ →リスクとリターンが比例しない社会でリスク小でリターン大、の投資をすれば良いと思うが →誰がそれを判断するというのだ?それを判断するのは資本家なのか? →資本家がそれを判断するような社会を構築すれば良い →資本主義社会ではそれは無理である。資本主義社会は全体として長期的に資本が膨張すれば良い。個々の資本家の資本を増やすことを第一義としていない ※この文章とは違い、僕はリスクとリターンは比例しない、というスタンスを取っています