バリュー投資に騙されるな!

2019/10/22(火)18:15

オススメ経済本第5位

オススメ経済本第5位 「経済ニュースが10倍よく分かる日本経済のカラクリ」 三橋貴明著 「経済ニュースが10倍よく分かる「新」日本経済入門」 三橋貴明著 外装も主張している内容も同じような本なので、2冊まとめて紹介します。著者は両方とも三橋貴明さんです。 ※三橋貴明さんの書いた本には、他にも似た内容の本が数冊あります。というか10冊以上あります。稀に外れもありますが、基本的には良い本が多いです。 三橋貴明さんはグラフを多用します。データが根拠になるからです。 また、言葉の定義を大切にします。定義が明確でないと言いたいことが正確に伝わらないからです。 日本には、データを用いず、定義もあやふやなまま、イメージだけで経済を論じている知識人・専門家と呼ばれる人が多いです。その人の発言の多くは正鵠を欠き、間違った方向に世論を動かしてしまいます。そしてその方向は政治にも反映され、日本は間違った方向に経済政策が取られます。 政治家が正しい政治を行うためには、正しい知識を国民がもち、正しい政策を行うように政治家に働きかけることが重要です。 今の日本の政治家は、非常に高い割合で、多くの国民同様にイメージで経済を捉えています。そのイメージがあやふやで、正しく物事を理解していないから、経済学者や財務官僚の間違った説明を鵜呑みにしてしまいます。 大切なのは、正しく理解すること。 正しいことが書かれている本で知識を増やすことが重要です。 経済の基礎なんて難しいことは何もない。 パズルみたいなもんで、個々の正しいパーツを組み合わせて全体を理解する。 部分的に間違った理解では全体像を正しく把握することはできません。 イメージや先入観で捉えようとするから、幾つかのピースが正しい形にならず、全体像が正しい形で見えないのです。重要なのは、国内の純金融資産と金融負債の和はゼロになるということ。 政府が(国の借金と称する)政府の金融負債を増やしている分、政府以外の純金融資産が増えている。国家は政府と企業と家計に分かれている。政府が金融負債を急増させている間、企業と家計は純金融資産を急増させている。その間、法人税減税と消費増税が継続して行われている。 ​つまり、政府が金融負債を急増させて、その恩恵を投資家が得ているということ。​ これを投資家がどこまで理解しているか?個人投資家の多くはこの構造を理解していない。キャピタルゲインにかかる税金を減税しないと日本は駄目だ、とかのたまっている始末。アホか。お前ら投資家から税金をもっと取るべきなんだよ。いや、違う。僕たち投資家から税金をもっと取るべきなんだよ。 株の利益も普通の給与所得と合算して所得税などの累進課税を掛けてしまえば良い。その税収で公共投資をしたり、低賃金労働者の賃金を上げれば良い。その方がずっと景気が良くなって、日本が豊かになる。株所得の税金を上げるという話に拒絶反応を受けるぬるま湯投資家は、自分たちが優遇されすぎている、という自覚を持った方が良い。 現在の投資家儲けさせても国家経済の発展にとって非効率だ。投資家が利益を得たって殆ど使わないんだから。複利の力を知っているんだから、株の利益はまた再投資に回すだけだ。利益の大半は使うはずがない。 その「株式投資」が資金を必要としている企業に回るか?今の上場企業のほとんどは潤沢な資金の使い方に悩んで預貯金をしている始末。バリュー投資家なんて優遇したって日本のためにならない。バリュー投資家という存在は、非常に非効率だ。市場の多様性には一役買っているが、それ以上でもそれ以下でもない。逆張りしないでモメンタル投資だとか言って喜んでいるバリュー投資家は自分たちがどれだけ日本国家の発展に寄与しない存在か、本当に不思議なほど分かっていない。彼らは自分たちが日本の役に立っていると真剣に考えている。アホだ。アホ丸出しだ。鏡を見たらアホ面したアホが映るよ、と教えてあげたい。内側からにじみ出るアホが良い味を醸し出している。「日本企業に投資をしているボクは日本の役に立っている」と言ってみろ、アホが。 他にも三橋貴明さんのオススメの本は幾つもありますが、読んでいて特に面白かった2冊を紹介します。 「日本のグランドデザイン」 「民主党政権で日本経済が危ない!本当の理由」 順位的にはちょっと甘めの評価です。 分かり易いということで今回オススメの順位を5位にしました。

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