トラフイー南　通の「鉄」分NEWS

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• 民放の朝ワイドに「たま」電車

  　今日は朝から風が強くてJRも私鉄も強風でダイヤは乱れているし、一番ショッキングだったのはやはり成田空港でフェッデックスの貨物機が着陸時にバウンドして墜落するシーンでした。なんか暗い気持になっていた時、ちょっとほっとするニュースは、やはりおととい運転を開始した和歌山電鉄のアイドル駅長「たま」をモデルにした「たま」電車の話題でした。　ほんとにかわいい三毛猫の「たま」には本物の駅長の帽子をかぶり、それこそ特製のマントを着ている姿はまさしく「和歌山電鉄の招き猫」です。電車にはいろいろな姿の「たま」のイラストが描かれシートにも「たま」のイラストがあるという「たま」のファンなら1日13往復の運用を待ってでも乗りたいでしょう。そんな話題を伝えていた民放の朝ワイド番組。建設会社からの政治献金を貰っていないと言い張るどこかの野党党首の話題とかそれこそ「出来レース」の相撲の話題よりずっと癒される話題です。少なくとも「鉄」人ならば・・・。

  2009.03.23

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• JR東日本-東武の相互乗り入れ3周年、鬼怒川温泉駅で記念イベント

  　ライバル同士が手を組んだJR東日本と東武鉄道の特急列車による相互乗り入れが始まって3月18日で3周年を迎え、昨日21日、東武鬼怒川温泉駅で記念のセレモニーが開かれました。　東京と国際的観光地日光とを結ぶ国鉄-JRと東武鉄道の競争は数々の名車を産んできました。しかし、国鉄が赤字を理由に戦線から離脱し東武の独占か、と思われていましたが東北自動車道の開通で事情が一変し、いまや日光へはクルマで行くのが主流になりました。また、鬼怒川温泉へ行くのも団体は観光バスで行くのが主流になり、東武の日光、鬼怒川アクセスの座は揺らぎました。東武のターミナルが浅草であるため新宿や池袋方から行くには乗換えが必要で敬遠されるようになったためです。このような時代の変化からライバルだったJR東日本と東武がそれぞれの特急を新宿と東武日光、鬼怒川温泉の間で相互に直通することで栗橋に連絡線を設けて2006年3月18日からJRは485系を改造し東武の「スペーシア」カラーになった車両を直通列車にし東武は「スペーシア」にJRのATS-Pと列車無線装置を取り付け相互直通運転をはじめました。　イベントの昨日は鬼怒川温泉駅でマスコット人形が直通列車を出迎え地元関係者が記念のグッズを乗客に配りました。また、駅前ではミニコンサートなどが開かれ歓迎しました。　相互乗り入れ開始から3年たちましたが設定されている時間帯がいいとはいえず、新宿発着時はガラガラです。ダイヤの改善が望まれるところです。

  2009.03.22

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• マントを着て「たま」駅長も祝福。和歌山電鉄で「たま電車」デビュー

  　和歌山電鉄貴志駅の駅長で大人気の三毛猫「たま」をモデルにした電車が今日21日デビューし、「たま」駅長も特製のマントを着て始発電車に乗り込みご満悦でした。　「たま」電車は2両編成で、車体には寝転んだり歩いたりしている「たま」のイラスト100態が描かれており正面の貫通扉に「たま」のエンブレムと「たま電車」のプレートが付いています。内装も猫の形をしたランプや背もたれやシートに「たま」のイラストが描かれており「たま」一色の車両です。　今日の運転開始を記念してセレモニーが開かれ2500人ものファンが詰めかけ「たま」は和歌山電鉄の小嶋社長に抱かれて超満員の乗客とともに運転開始発列車に乗り込みました。「たま」駅長の登場は利用客の減少から廃線の危機にあった貴志川線に客を呼び込んだ「招き猫」となりました。「たま」電車の登場でますます「たま」人気が高まるでしょう。この「たま」電車和歌山～貴志間を1日13往復します。ゴールデンウイークは「たま」電車を乗りに写真を撮りに行くことで決りです。当然、阪神なにわ線もメニューに加えましょう。

  2009.03.21

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• 大阪ミナミに新時代　阪神なんば線開業

  　今年屈指の鉄道界ニュース阪神なんば線西九条～大阪難波間3.8キロが今日開業しました。始発列車には200人もの鉄道マニアが乗り込み開業を祝いました。この区間の開業で阪神沿線から乗換えなしで大阪ミナミの中心難波と結ばれ近鉄奈良線と相互直通を始めましたから神戸-大阪-奈良間がレールで結ばれました。阪神三宮～近鉄奈良間には快速急行が走りだし最速87分で行くことが出来るようになり奈良と神戸相互が行きやすくなり観光面でなんば線に期待がかかります。　前にも書きましたがかつて「阪神西大阪線」を難波まで延伸しようという構想は40年以上前からありました。しかし、「大阪市内の交通は大阪市が仕切る」という「市営モンロー主義」と九条商店街の住民による反対で工事は凍結され「まぼろしの鉄道」とまで言われていました。しかし、建設は第3セクターの「西大阪高速鉄道」が行い運営は阪神電鉄が行うという上下分離方式で着工され今日の開業となったわけです。実際の建設キロは3.8キロで安治川を橋梁でわたりトンネルを行くというバラエテイーにとんだ路線は人気を呼ぶでしょう。大きな可能性を秘めた阪神なんば線。「乗り」鉄必須の路線誕生です。

  2009.03.20

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• きびしい春闘、ことしは多いかも中小私鉄やバスのストライキ

  　きょうは同じ「鉄」でも「鉄道」よりも「自動車」「電機」といった方の「鉄」の話題からスタートです。ニュースで御存じのように昨日、自動車や大手電機の賃金交渉の回答が出ましたが軒並みベースアップはゼロ。定期昇給も凍結という組合側にとって厳しい回答となりました。「100年に1度」とともいわれる世界的な景気後退で輸出中心の企業は業績が悪化したため「賃上げか雇用か」という選択を組合側は迫られ経営側に押し切られたといわれています。　さて、「内需型産業」といわれている私鉄業界。しかし、景気後退の波は私鉄にも及んで輸送需要が落ちてきていますし、いまはJRの追い上げというというより抜かれている区間もあり経営環境はきびしさを増しています。このような中、今年の賃金交渉が始まりきのう大手私鉄に回答が出ましたが中小私鉄やバス会社の賃金交渉はこれからです。中小私鉄やバス会社は利用客の減少などから赤字が膨らみ路線の廃止などの合理化を計っても去年は石油などの高騰などで存続の危機にある会社も多くあります。しかし、組合側にもそうそう譲れない事情もあります。路線の廃止などによる人員の合理化や賃金の抑制、分社化による労働条件問題などです。このためことしは大手私鉄のストライキは無いようですが中小私鉄のストライキはここ数年少なかった傾向から一転して賃上げと合理化問題が絡んで多いかもしれません。しかし、地方ではストをやって利用客に迷惑をかければそれがきっかけでクルマ利用になってしまい自分の首を絞めかねません。労使とも意地を捨てストを回避する方向で交渉をして欲しいと思うのが利用者側の意見です。

  2009.03.19

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• 東京メトロ丸ノ内線　3月28日からワンマン運転

  　かねてからうわさがあった東京メトロ丸ノ内線池袋～新宿～荻窪間が3月28日からワンマン運転になります。中野坂上～方南町間はすでに2004年7月からワンマン運転になっておりこれで丸ノ内線全線がワンマン化します。東京メトロ線のワンマン運転は千代田線綾瀬～北綾瀬間、南北線全線、副都心線小竹向原～渋谷間に続いて4路線の5区間目となります。しかし、朝のピーク時1分50秒間隔で運転している「幹線」のワンマン化することは、列車編成が長く、利用客数がはるかに多いので将来とも実現は考えにくいですがJR山手線、中央快速線のワンマン運転化への実績にもなるかもしれません。　丸ノ内線の全駅に昨年度までにホームドアが設置されたので「もしかしてワンマン運転になるのでは?」とうわさが立ちだしました。しかし、乗降客が多いので「ドア扱いを運転手だけでまかせて大丈夫か。」ということで実際にワンマンになるのかわからないままでしたがすでに方南町支線でワンマン運転を行っているので出入庫などで同区間を走りますから運転席にワンマン運転に必要な機器を取り付ける改造を6両編成車にも行ない、いよいよ丸ノ内本線側もワンマン運転に踏み切ることにしたようです。が、メトロ労組とはワンマン運転化の交渉がまだ妥結しているわけではないという情報もあり「見切り発車」にならないか心配です。春闘の賃金交渉とともにワンマン運転に伴う人員合理化という問題も抱えることになりそうです。

  2009.03.18

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• あと3日、阪神なんば線開業でなくなる列車行き先表示

  　3日後の3月20日、阪神なんば線西九条～大阪難波間が開業し阪神線と近鉄線がレールでつながり近鉄奈良～阪神三宮間で近鉄と阪神の車両が走る姿が見られるようになるわけですが、これを機会に近鉄の2大ターミナルの駅名が変更されます。「近鉄難波」は「大阪難波」、「上本町」は「大阪上本町」になるのでする。どちらの駅もすでに駅名票は変わっていますから、もう「近鉄難波」、「上本町」の駅名票は記録だけの世界になったわけです。あなたは撮りましたか?それに近鉄の車両の行き先表示も「難波」表示から「大阪難波」になりつつあります。(友人の話によると大阪営業局配置の車両全部の変更は間に合わなかったようです。車両数が多いですからやむを得ないでしょうが)「難波」行として表示されている車両を撮れるのもいまのうちです。　阪神電鉄の方にも長年親しまれた行き先がなくなります。それは準急はなんば線の種別になり、運転区間が尼崎～近鉄奈良間になるので「準急梅田」行、「準急甲子園」行の表示の列車や駅案内が見られるのも19日までです。もう間もなく見られなくなる行き先表示や駅名記録として残すのもあとわずかの時間しか残っていません。お急ぎを。

  2009.03.17

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• 続報　若桜鉄道も「公有民営」化に

  　先日鳥取県の第3セクター鉄道の若桜鉄道の「公有民営化」に市内を鉄道が通らない、という理由で鳥取市が資金援助に難色を示している。というニュースを伝えました。この続報ですが結局鳥取市は追加の出資をしないことで沿線の若桜、八頭の2町が鉄道用地、線路、駅舎一切を無償譲渡することで決着し、4月1日から若桜鉄道は「公有民営」の新体制になります。　国土交通省は先週13日、若桜鉄道を先月認定された福井鉄道に続いて地域公共交通活性化・再生法に基づく国の支援を受ける鉄道の再生計画を認定しました。認定・再生期間は4月1日から10年間の2019年3月31日までで、若桜鉄道自身は運行業務に専念します。再生プランとしては一昨年の夏からSLのC12 167を若桜駅構内で自走できる状態で公開しており「SLのある鉄道」をウリにして観光客を呼び込んでいます。そこで県と沿線自治体と共同で団体ツアーを企画したりPRをしたりします。また、鉄道グッズの販売などにも力を入れます。県と自治体は線路や駅舎を保守管理などを行い安全な運行や設備の近代化を行います。　若桜鉄道も全国のほかの第3セクター鉄道と同様利用者の減少と経営環境の悪化に苦しんでおり、鉄道の存続を公有民営に賭けることにしたわけです。福井鉄道とともになんとか再生ほしいものです。

  2009.03.16

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• 箱根湯本駅よおまえもか　橋上新駅舎きのうオープン

  　箱根登山鉄道の箱根湯本駅が橋上駅舎に建て替えられ小田急線のダイヤ改正が行われた昨日オープン式典が開かれました。1階がホーム、2階が駅舎と観光案内所、3階に物産や土産物の売店街となり箱根の玄関にふさわしい駅に生まれ変わりました。と、いいたい所ですが外観は東京近郊の通勤駅と同様の何の特徴もない姿でちょっとがっかりしました。もっと「これぞ箱根の玄関」と言えるような外観にしてほしかったと思うのは私だけでしょうか。　駅舎を橋上化するとどうしても階段の段数が多くなり年配者や足の不自由な人は上るのに苦労しないようエスカレーターを車椅子を使っている人やベビーカーを牽いているお母さんが駅を利用するためにエレベーターを設置するという「バリヤフリー」進めなければなりません。となりますと外観はどうしても同じような外観になってしまうのはしかたがないかもしれませんが、それでもなにか工夫をして欲しかった気がします。みなさんはどうお考えですか?

  2009.03.15

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• 悪天候は何を意味するか　JRきょうダイヤ改正

  　今日3月14日。「ホワイトデーだ。彼女への御返しは・・・・。」そんなことをいう人はこのブログを読まなくて結構です。(私は妻子持ちです。念のため)そうです。JR各社のダイヤ改正の日です。昨日からニュースのトピックスを独占したのは、そう「東京発着最後のブルートレイン『富士・はやぶさ』ラストラン」でした。東京駅では最後の姿をカメラに収めようという「撮り」鉄3000人が、名古屋駅では1000人が下り「ふじぶさ」に別れを惜しんだそうです。　しかし、このラストランを少しでも長く走らせたい、という鉄道ファンの願いが通じたのか多くの「鉄」人の涙雨か、はたまたこのダイヤ改正に異義有り、という天の声か昨日から今日にかけて日本列島は大荒れの天気になり、上りの゛最終゛「富士・はやぶさ」は九州内で前を走る列車が人身事故に出会したのも重なり東京駅終着は1時間半ほど遅れて到着したとのことです。昭和50年代の「ブルートレインブーム」時のチビッコ鉄道マニアもいまや中年「鉄」人になってます。東京発の九州行き寝台特急は新幹線とは違う在来線の憧れの列車でした。(私はひねてますから、なぜか客車「鈍行」には憧れを抱かず特急列車の方が好きでした。)そのブルートレインが東京駅から走らなくなったのはやはり寂しいです。せめてラストランの昨日、東京発はEF210で牽いて欲しかったと思うのは私だけだったでしょうか。夜行列車が走る余裕ある社会に戻ってほしいものです。

  2009.03.14

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• 東急田園都市線の6ドア車を年内に3両に

  　世田谷区内の中央を走る東急田園都市線は他の私鉄路線が朝ラッシュ時の混雑率が徐々に緩和されている中、相変わらず200％前後という混雑が続き多くの乗降客がある渋谷駅での乗り降りに時間がかかるため列車の遅延が慢性的になっていて問題になっています。この遅延対策の一環として1両のドアの数を4つから6つに増やし、混雑時に座席を折りたためる構造になった車両を2005年2月から導入したところ乗降時間が3秒短縮するという結果が出て列車遅延がやや少なくなったそうです。そして都心へ向かう利用客を大井町線に分散させるため二子玉川～溝ノ口間の線路を増設し、7月11日より大井町線電車を溝の口まで延伸運転することになりました。東急では田園都市線の遅延対策として、いままで編成にある6ドア車を5号車と8号車の2両だったものを4号車も6ドア車にすることにし4月1日にまず1編成を、5月8日からはさらに2編成を6ドア車3両の編成にします。そして最終的には今年中に東急の田園都市線車両全編成を6ドア車3両にする計画です。と、いうことは田園都市線から「新玉川線」として開業した時から走る8500系には6ドア車はないので組み換えようがありませんから同線から8500系がいなくなり5000系に置き替わることを意味するようです。昭和52年4月の渋谷～二子玉川間開業時から走っていた8500系は32年で姿を消すことになるわけです。「赤ラベル」の異名を持ち東急ファンから親しまれた同形式車の田園都市線を走る姿、今年で見収めです。「撮り」鉄のあなた、いまのうちに田園都市線の8500系撮っておきましょうね。

  2009.03.13

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• 阪神三宮駅で近鉄特急の特急券が買えるように

  　阪神電鉄はなんば線が開通する20日から阪神三宮駅で近鉄の特急劵を発売することになりました。阪神三宮駅内に近鉄の特急券と乗車券の券売機を設置します。このサービスは阪神と近鉄との相互直通運転開始をアピールし神戸地区から伊勢志摩、名古屋へ近鉄線を利用してもらいたい、というニーズの掘り起こしの一環として近鉄側からの要請で実現しました。　阪神なんば線の開業で相互乗り入れを行うのは阪神三宮～近鉄奈良間ですがこの区間を走るのは「快速急行」だけで急行、準急、各駅停車は阪神尼崎止まりになります。もちろん利用客の動向から乗り入れる列車種別も変わっていくでしょうが三宮で近鉄の特急券が買えれば近鉄沿線の人も特急に乗って気軽に神戸に行くというライフスタイルを作るかもしれません。同じように阪神沿線の人もなんば線を通って近鉄で伊勢志摩に足を運ぶというようになるかもしれませんから、まず阪神三宮駅に近鉄の券売機を置いて様子を見るのでしょうができるなら高校野球が始まりますから甲子園駅にも設置してほしいと思います。あとはドーム前駅にも設置してほしいものです。　阪神なんば線の開業で神戸～奈良間でJRvs阪神・近鉄連合の乗客争奪が始まります。それにしてもJR西日本が静かなのが不気味です。どんな秘策をもって対抗するのでしょう。なんば線開業まであと8日。「大阪ミナミ決戦」の火蓋が切られます。

  2009.03.12

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• 表紙が「銀河鉄道999」のJTB時刻表4月号は通算999号

  「鉄」族のバイブルといえば「時刻表」。「乗り鉄」も「撮り鉄」も時刻表がなければ「鉄行」(「鉄」に関する行動なので「鉄行」です)ができません。その「鉄」族の必需品、時刻表の2大ブランドといえば「JTB時刻表」と「JR時刻表」であることは「鉄」人の常識中の常識ですよね。そのひとつ「JTB時刻表」が大正14年の創刊から数えて今月発売の4月号で通算999号になります。発行元のJTBパプリッシングはこの4月号の表紙を「銀河鉄道999」のイラストを採用して通算1000号の前祝いをします。表紙にマンガやイラストを採用するのは初めてです。　JTB時刻表は前身の日本旅行文化協会が大正14年に「汽車時間表」として創刊、その後「国鉄監修時刻表」という名前になりました。国鉄の分割民営化後はJR各社がJTBと別に時刻表を発行するようになり(最初、弘済出版社、現在は交通新聞社)JTBは「JTB時刻表」と名乗るようになりました。そして4月20日発行の5月号で通算1000号を迎えます。　999号の表紙イラストは「銀河鉄道999」の主人公星野哲郎とメーテル(あのユニークキャラともいえる車掌さんもいればよかったのに)、それに最も大事な主役白い煙を引く「999号」が描かれています。通算1000号にはJTB時刻表の歩みを振り返る特集を掲載するそうです。今月と来月発行のJTB時刻表は「鉄」人にとっては「お宝」時刻表の2冊になるはずです。

  2009.03.11

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• なりふりなんてかまってられない山陽新幹線「こだま」の指定往復運賃を大幅割引に

  　政府の景気対策の一つで土休日の高速道路料金がETCを設置しているクルマに限って「1000円乗り邦題」が28日から始まるのに対し、不況に伴う山陽新幹線の利用客減少に頭を抱えているJR西日本は今日から「こだま」の指定席往復運賃を14日から6月30日まで有効の大幅に割り引く特別切符を発売しました。高速道路の1000円乗り放題になったらクルマで移動する新幹線利用客も現れることに危機感を覚えたJR西日本のなりふり構わないディスカウント策です。　もともと山陽新幹線の「こだま」の乗車率はあまり高くありませんでした。計算高い関西の人はJR東日本に比べて早くて便利な在来線を利用する傾向があり、「新幹線の特急料金を払うのがもったいない。早く着きたければ、早く出発すればええ。」という考えが定着しています。(ここまで極端に考えるのは問題かもしれませんが、もう少しJR東日本は東北、高崎線の在来線のスピードアップとわかりやすいダイヤにして急ぐ人は新幹線に乗れ、というセコい考えを改めるべきでしょう。)そのため割引率は最大4割になる区間もあるそうで、しかも、提携するレンタカー料金も24時間2000円で利用できるようにするというのですから大変なディスカウントです。しかし、はたして高速料金が1000円で乗り放題になったからといって、「ならこの機会に長距離ドライブに行こうか。と考える人がどれだけいるか疑問です。仮に多くの人がクルマを使ったら道路渋滞がひどくなって余計時間が掛かるようになれば効果はスポイルされます。この山陽新幹線のディスカウント策、どうなるか見物です。

  2009.03.10

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• 特徴ある発車メロディーが増えてきた

  　駅の発車メロディーというと最近まではどこの駅も同じメロディーの路線が多くベルのころと同じで潤いがありませんでした。ところが最近は駅によって特色ある発車メロディーを採用為るする駅が出てきたことは歓迎すべきことです。JR東日本の例ですと品川駅東海道線ホームの「鉄道唱歌」、高田馬場駅の「鉄腕アトム」、蒲田駅は地元にあった映画撮影所を舞台にした映画「蒲田行進曲」のテーマ、高円寺駅では8月限定(これは通年にすべきです)の「阿波踊り」、があります。新宿駅は各ホーム各番線ごとにメロディーが違います。その意味で言うと京浜東北線や総武線各停ホームの発車メロディーはいくつもの駅が同じメロディーなのは少し工夫した方が良いと思いますがどうでしょう。ところで西武池袋線大泉学園駅の発車メロディーが昨日から「銀河鉄道999」の劇場版テーマソングに変わりました。西武鉄道の発車メロディーは確かみな同じでした。ところが大泉地区にはアニメ制作関連の企業が多いということから地域振興を兼ねて地元に住む漫画家の松本零士さんの代表作ゴダイゴの「銀河鉄道999」劇場版のテーマソングに昨日の始発から変わりました。昨日さっそく同駅に行ってそのメロディーを聞いてみましたがなかなかいいメロディーでした。かつて発車を知らせる音といえばベルでしたが時代とともにブザーのような音やホロホロホロホロという音ばかりの時機もありました。しかし、このごろは掛込乗車を煽らないように、という面も考慮しなくてはならずなかなか難しい面もあるようです。このように駅によって違う発車メロディーを聞き比べる「聞き」鉄というか「発メロ」鉄が登場してくるのではないでしょうか。でも、これって「鉄」の分野からかけ離れている気がするのが難点かもしれませんね。

  2009.03.09

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• あと6日「富士・はやぶさ」フィーバー最高潮に

  　昨日は仕事の関係でやむなく「運休」してしまいました。ごめんなさい。さて、気がつけば3月8日、今週末14日はJRのダイヤ改正です。ということは「富士・はやぶさ」のラストランは前日の13日が最後ですから今日は彼らの雄姿を見られる最後の日曜日ということです。「撮り」鉄のあなたは「富士・はやぶさ」の最後の姿をいつ撮りにいきますか?今日は同じことを考えているライバルの撮り鉄がもう行動を起こしています。東京駅に15時に行ったらもう場所取りのバトルが始まっているかもしれませんよ。　3月にはいって日の入りが遅くなりだしたので18:03発車なら「フラッシュだき」という危険な(?)邪道行為をしなくともなんとか撮影が可能になってきましたから勢い「撮り」鉄が群がるのもわかります。くれぐれも「鉄」ちゃんの「品格」は守って残り少ない「富士・はやぶさ」の雄姿を取ってほしいものと思います。　そして来週末の3連休はフィーバーの舞台が関西に移ります。「行くで！ミナミへ」というタイガース金本の広告で関東でもおなじみになった「阪神なんば線」の開業が20日。和歌山電鉄のアイドルたま駅長をあしらった「たま電車」の運行開始が翌日の21日。と「乗り」鉄、「撮り」鉄のマニアにとって忙しい日々が続くわけです。「鉄」ちゃんのみなさん、どうか事故と花粉症に気をつけてくださいね。

  2009.03.08

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• 北陸新幹線　福井駅部分が完成

  　建設中の北陸新幹線のうち福井駅は駅の本体部分だけ先行して工事を行っていましたがこのほど工事が完成し、建設をした鉄道・運輸機は昨日福井県の西川知事に完成の報告しました。　新幹線の福井駅は平成18年7月から工事を進めていました。当初は3階建ての予定でしたが工事費の節減から2階建てに変更され、新幹線の駅としては珍しい島式1面2線のシンプルな駅となっています。また、同時に在来線の連続立体化も行う計画でしたがこちらのほうは未着工です。現在北陸新幹線は2015年度に長野～上越～金沢間の開業を目標に工事が進められており、金沢から西については福井の先敦賀までは建設することになっているだけで具体的には着工しているわけではありません。ひとまず福井駅を先行着工したわけです。　このように新幹線の福井駅部分は完成しましたが新幹線が走るのはいつのことになるかまだ未定でそれまで構造物をほったらかしにするわけにはいきません。そこで新幹線着工が具体化するまで隣接するえちぜん鉄道が暫定的に使用することになりました。しかし、ピカピカのホームにガタガタの車両(塗装はえちぜん鉄道のカラーに塗り替えられていますが)が入ってくる姿はちょっとミスマッチ(失礼)の気がしますがどんなものでしょう。えちぜん鉄道のホームとして使用するという考え方は支持できますが、やはり北陸新幹線の列車が入ってくるのが本来の姿ですから新幹線のホームとして使われるようになってほしいものです。

  2009.03.06

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• JTBさん、これほんとですか?「鉄道の旅が好きな人」9割超って

  　旅行代理店最大手のJTBが先週発表した「鉄道の旅」に関するWebアンケートを行い、約2300人から回答を得ました。それによると、「鉄道による旅が好き」と答えた人が全体の55.4％、「どちらかというと好き」と答えた人は37.6％で合わせると約93％の人が「鉄道の旅が好き」という結果になり、「どちらかというと嫌い」は6.5％ではっきり「嫌い」と答えた人は0.5％だったそうです。インターネット版のマスコミでは「鉄道ブームは本物だ。」などと書いていますが「鉄道の旅」に関するアンケートですから否定的な答えをいう人がそういるとは思えないのでこの数字ちょっとマユツバものではありませんか?ましてや調査をしたのがJTBですからJRの指定券などが多く売れてくれたほうがいいにきまってますからちょっとヒネた見方をすれば「鉄道はいまブームなんだよ。」と宣伝するのは当然かもしれません。　では、鉄道で行ってみたいところはどこ?、という質問でダントツに多かったのは「北海道」で2位の「スイス」を3倍ほど引き離しています。広大な北海道の景色を見ながらの旅は鉄道の旅の魅力かもしれません。確かに周りの景色に気を取られてクルマを運転するのは危険ですし、運転する人だけ酒が飲めないのもグループ旅行の場合興ざめになるともいえますからこのようなことを考えなくてもいい鉄道の旅の良さが支持されるのもわかる気がします。　だとすれば鉄道の利用者を増やす策としてはこのような旅行客が好むような車両とか旅行プランの提案が必要なのではないでしょうか。それにしても9割の人が鉄道の旅が好きというこの数字、某総理大臣には皮肉に移ります。不支持率と同じ数字ですから。

  2009.03.05

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• JR中央線の201系来年3月に引退　朝日新聞がスクープ

  　昨日の夕刊は民主党の小沢代表の秘書逮捕のニュース一色でしたが、東京の「鉄」界にもニュースが飛び込みました。それも朝日新聞夕刊のスクープです。JR東日本は中央線の三鷹～国分寺間の連続立体化工事で下り線に続きこの秋にも上り線も高架になることで豊田車両センター武蔵小金井派出への出入庫の関係でE233系に置き換え後も残っていた201系2編成を来年3月に引退させることを発表しました。正面の黒マスクに横長の行灯型種別表示機を付けた「中央線のヌシ」だった201系が走る姿もあと1年で見収めです。2編成しか走っていませんので出合うのは大変レアな機会となり、私の自宅近く東中野の土手に咲く菜の花と桜をバックに201系を撮影するのも今年が最後になります。　201系電車は国鉄の「省エネ電車」として1979年に登場しました。完成した試作編成を原宿の宮廷ホームで御披露目をした時、正面のブラックフェイスがとても新鮮に見えたものでした。201系は置換え時機になっていた中央線の101系に替わって中央線に最初に投入され、続いて中央・総武各停線、東海道・山陽線に投入されましたが、201系の特徴である電機子チョッパ制御は当時素子の価格が高く車両価格が高かったため赤字の国鉄ではあまり普及しなかったのは残念でした。そのかわり「中央線の主」として201は位置づけられた感がありました。　あと1年の活躍となる201系のH4,H7編成を「撮り」鉄のあなた、これから追っかけの毎日になりますよ。

  2009.03.04

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• 「たま」が101匹　和歌山電鉄の「たま電車」昨日お披露目

  　いまや国民的アイドル猫となった和歌山電鉄貴志駅のスーパー駅長、三毛猫の「たま」。この「たま」をあしらった「たま電車」が改装を終え、昨日、21日の運転開始を前にお披露目をし、車両に101匹の三毛猫「たま」の姿を描いたラッピングにヒゲを描いた全面に女性記者から「かわいい。」との声があり手応えは上々のようです。　「たま電車」は2両編成で白の地に101のいろいろな姿をした三毛猫「たま」が描かれ、その姿はねこ好きにはたまらないものでしょう。この車両の改装費用約3000万円のうち約3分の1は改装費用を支援してください、と協力を求めた結果、予想を越えて集まった協力金です。運転開始は阪神なんば線開業の翌日3月21日で、運転開始を機に「たま電車」グッズも発売開始となり「たま駅長」ファン、猫好きファンに人気になるでしょう。和歌山電鉄では「いちご電車」、「おもちゃ電車」などユニークな電車を走らせていますが人気の「たま駅長」電車の登場でさらに「たま駅長」人気は高まりそうです。今月20日から22日までの3連休は阪神なんば線と和歌山電鉄の「たま電車」をはじめとする3種類の電車を乗りに関西への旅行で「鉄」分補給しましょう。

  2009.03.03

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• 「阪神なんば線」開通で日の目を見る九条駅の出入口

  　3月20日の春分の日に開業する「阪神なんば線」。現在「阪神西大阪線」と呼ばれているこの路線、当初、西九条～難波間の開通予定は大阪万博の年昭和45年でした。(そして同じ年に開通した近鉄難波線と相互直通するのも今回の開業と同じです)昭和42年に予定ルートにあった九条駅の東側に旧電電公社のビルが建ち、1階部分に駅への出入口が設けられ階段なども整備していました。今回、阪神なんば線開業で42年目にしてようやく出入り口として機能することになり開業に向けての化粧直しも済ませ3月20日を待っているとのことです。　西大阪線の難波延伸工事は九条周辺の商店街が「客を取られる。」という理由で着工わずか1か月後に中断し工事は凍結されてしまいました。その後も2度のオイルショックなどの経済危機などがあり工事は再開されませんでした。このころ阪神タイガースもセリーグの優勝から遠ざかるようになり、「タイガースの優勝と阪神西大阪線の難波延長は20世紀中に実現しない。」とまで冷やかされたものでした。(その後タイガースは昭和60年に優勝していますので20世紀中に実現したわけです)西大阪線も皮肉なことに建設に反対した九条の商店街から「鉄道がなくて町がさびれてきたので工事を再開してほしい。」とまあ、身勝手というか計算高い声が上がり(同じことは騒音問題で廃止せよ、と言っていた伊丹空港を、関空が計画されると一転して存続せよ、と主張を変えた伊丹市の住民もそうです)建設費の問題も「上下分離方式」でクリアして着工し、いよいよ開業することになりました。このようなエピソードを思いつつ九条駅に降り立ってみませんか。周りは何もありませんが。　

  2009.03.02

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• リニア中央リニア新幹線も政治の渦に?長野県ルートを巡り足並の乱れ

  　今日からブログタイトルを「トラフィー南　通の「鉄」分NEWS」に替えて新装開店。今後もよろしくお願いいたします。さて、最初の話題は2025年度開業目標のリニア中央リニア新幹線の長野県ルートを巡りJR東海の「直線ルート」に反対している長野県内で足並の乱れが生じだしたとのことで、地域問題や村井長野県知事を巡るスキャンダルも絡みルート問題は複雑さ猿始めだしたようです。　村井知事を始めとする長野県の主流派は甲府から中津川間で諏訪地区を通るように主帳し南アルプスを貫通する「直線ルート」を主張するJR東海と対立していたのですが、ここへきて早期解決を望みいずれのルートでも通過する予定の飯田地区の経済団体は「駅さえできればうちは直線ルートでもかまわない。」と長野県の主張に足並みの乱れが生じたと思わせる意見が出てきました。このような飯田地区から「反旗」とも取られかねない意見が出てきた背景に「県北部」と飯田地区の「県南部」との長い間の長野県内における「地域対立」があるようです。　そのうえ、ここへきて諏訪ルートを主帳していた村井知事に建設業者に政治パーティー券を大量購入してもらい、その業者がいま問題になっている西松建設らしいという疑惑が生まれ、事情を知る村井知事の腹心だった県の副知事が自殺したことから村井知事の立場が不透明になり始め強硬に「諏訪ルート」を主張できなくなるのではないか、との観測も流れだしています。いずれにしても政治の渦にリニア新幹線を巻き込まないでほしいです。

  2009.03.01

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• スイスの登山鉄道幹部が富士登山鉄道構想に協力を申し出る

  　富士山への交通手段というと五合目まで道路の「富士スバルライン」がありクルマで登ることができますが、登山シーズンになると道路の渋滞による排気ガスで富士山周辺の環境悪化が懸念されています。また、富士山を登山だけでなく景観を楽しむ上で道路だけでなく登山鉄道を五合目まで建設して富士急行の河口湖駅に接続して東京からJR中央線直通で観光客を誘致しようという計画があります。今回、富士登山鉄道構想を進めている富士五湖観光連盟とスイスマッターホルン周辺で登山鉄道を運行しているマッターホルン・ゴッタルド鉄道の幹部が富士吉田市内で意見交換をし、ゴッタルド鉄道の技術部長は富士登山鉄道の建設に大きな関心を示し、実現に向け協力することを表明しました。　この中で富士五湖観光連盟の堀内光一郎富士急行社長は「アプト式の登山鉄道に興味を持っている。」と述べ、ゴッタルド鉄道のアルボン技術部長は通常の方式とアプト式の利点と問題点を指摘し、「アプト式鉄道は、コスト面で問題がある。」と述べました。　スイスでは環境面から道路建設から鉄道の見直しを進めており、富士登山鉄道構想に大きな関心があるといわれています。ゴッタルト鉄道は富士急行と姉妹会社提携を結んでいるほど友好関係にあるので今回の意見交換は有意義なものだったと思われます。ぜひ、富士登山鉄道実現してほしいものです。　明日よりブログ名は「トラフィー南　通の「鉄」分NEWS」に変わります。より一層ご愛顧ください。

  2009.02.28

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• 「さくら」復活　山陽・九州新幹線の相互直通列車の名称決まる

  　「さくら」復活。女子プロゴルフの話ではありません。きのうJR九州とJR西日本が2011年春から運転を開始する山陽と九州新幹線を相互に直通する列車名として「さくら」が決まり、東京から九州を結ぶブルートレインとして名を馳せるも惜しまれつつ廃止されてから8年ぶりに復活するのです。　新大阪-鹿児島中央間を走る直通列車の名称を両社は昨年10、11月に一般に募集をしていました。約16万9000通の応募のうち7927通を集め、相互直通列車のコンセプトである「和」のテイストのイメージにも合う日本の国花「さくら」に決まったわけです。応募にはほかに「はやぶさ」、「はやと」、「さつま」などもあったようですが最終的に「さくら」に決まりました。　「さくら」は80年前の1929年4月、「富士」とともに日本最初の列車の愛称として東京～下関間の特急名として誕生したのは御存じの通りです。1943年に関門トンネル貫通によるダイヤ改正で一旦廃止されますが、1959年7月、「平和」の後をつぎ東京～長崎間を行く特急として復活、ブルートレインになると佐世保行きも併結し下り長崎行きの列車番号「1」を誇らしげに走りぬきましたが利用者数の減少から佐世保行きを廃止し「はやぶさ」と併結運転になり、2005年3月のダイヤ改正で惜しまれつつ廃止されました。今度は2度目の復活です。復活した名称というと「つばめ」、「かもめ」、「白鳥」となぜか鳥の名前が多いようです。新幹線の名前として復活した「さくら」、今度は末長く走り続けてほしいものです。

  2009.02.27

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• 福井鉄道「上下分離方式」で再建へ　国土交通省地域公共交通活性化・再生法を認定

  　先日お伝えした福井鉄道ですが、国土交通省は同鉄道と福井県、沿線の福井、鯖江、越前の3市がともに申請していた。「鉄道事業再構築実施計画」を認可しました。この計画はこくど交通省による地域の公共交通の再生を目指して制定された「地域公共交通活性化・再生法」による国の支援を得るために提出された鉄道の再生プランです。　計画によると再構築の事業は来月から2018年3月までの10年間で、鉄道施設は自治体が所有し、列車の運行を福井鉄道が行うという「上下分離方式」を採用する「公有民営」で経営負担を減らします。自治体が所有する鉄道施設や車両の維持管理、設備の更新などにかかる費用は事業の期間中に50億円かかるものとされ一部を国からの補助金をあてるほか税制面で総合的な支援を受けます。福井鉄道側は企画切符の発売や終電時刻の繰り下げなどの利用促進策を盛り込み昨年度161万人だった利用客数を10年後には200万人まで増やすことを目標にしています。　この地域公共交通活性化・再生法は利用者の減少などから経営危機にある地方鉄道やバス事業者の経営を安定化させ地域の公共交通を省エネルギー、環境面から維持して活性化することで地方の活性化も図ろうという目的で2007年10月に施行されましたが、「公共交通事業者といえども民間企業救済に公費の投入は問題あり」との立場から適用を申請がいままでなく、今回の福井鉄道が適用第1号となります。この再生計画で福井鉄道が生まれ替われればいいですね。

  2009.02.26

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• 高千穂鉄道残っている財産は398万円、来月で清算完了

  　今年1月に存続を断念して解散した宮崎県の高千穂鉄道は現在清算中ですが、このほど臨時株主総会を高千穂町内で開き1月6日解散時の正味財産が398万9058円であることが承認されました。この金額も清算が終わる3月末に小川清算人と社員2人の給料と事務所の光熱費でほとんどゼロになる見通しで、3月25日の清算業務完了を承認する臨時株主総会で国鉄高千穂線を平成元年に引き継いだ高千穂鉄道は台風による被害から立ち直れず、結局「九州横断鉄道」という夢破れ消滅することになりました。　高千穂鉄道の前身、国鉄高千穂線は延岡と熊本を結ぶ「九州横断鉄道」の延岡側の鉄道として昭和10年2月に延岡から日向岡元まで開業したのが最初で14年10月に日之影温泉まで開通し、その後も延伸を続け昭和47年7月に高千穂まで開通しました。熊本側の国鉄高森線(現、南阿蘇鉄道)の高森まで23キロも着工しましたが、国鉄の財政再建のあおりで工事は中止され九州横断鉄道の夢は断たれて第3セクターに転換しましたが、利用客は伸び悩み苦しい経営が続きました。そこに平成17年9月の台風で2ヶ所の橋梁が流されて全線不通になり、結局復旧で傷に翌年1月廃止となりました。その後、復活の話が何度かありましたが資金難から断念され、会社は今年1月に解散して3月末まで清算業務を行うことになったわけです。台風という自然災害という不運もありましたが曲がりなりにも九州横断鉄道になっていれば違った展開になっていたかもしれないだけに残念です。　

  2009.02.25

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• 大阪の「交通科学博物館」、京都の「梅小路蒸気機関車館」横に

  JR西日本は大阪市港区にある「交通科学博物館」にかわる鉄道関係の博物館を京都市下京区の梅小路蒸気機関車館に隣接する梅小路公園に新しい博物館を建設する方針を決め、公園を所有する京都市に提案しました。了解が得られればさいたま市にある「鉄道博物館」に匹敵する鉄道関連の博物館が誕生します。　JR西日本によると交通科学博物館は開館から50年近くたち老朽化と手狭になってきたことから新しい鉄道関連の展示施設の建設を計画し候補地を探していました。京都の梅小路地区には蒸気機関車を動態保存展示している「蒸気機関車館」があり、隣接する場所に博物館を建設すれば両方の施設を一体的に運営でき、鉄道に関する総合的な展示ができるということから梅小路地区に新たに博物館を建設することにしたようです。　現在の交通科学博物館は規模は縮小しますが存続させる方向です。どの収蔵品を京都に移設させるのかは今後検討していくとのことです。京都の梅小路で動くSLと鉄道に関するものが見られる「鉄ちゃんの西の聖地」になってほしいものです。　このブログの名称は3月1日より「トラフィー南　通の「鉄」分NEWS」にリニューアルし「鉄道」ばかりではなく、交通政策から鉄道模型などの話題もお送りする予定です。より一層ご支援、ご批判をお願いいたします。

  2009.02.24

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• 目的は「エコ」?「エコノミー」?JR東日本がハイブリッド型車両を本格投入

  JR東日本は一昨年世界で初めて実用化され小海線に投入された「ハイブリッド型鉄道車両」の本格的投入を決め、今後10年間をめどに500億円を投入して現在所有するディーゼル車両の4割をハイブリッド型に置き換えると発表しました。「ハイブリッド型車両」はディーゼルエンジンで発電し得られた電気をバッテリーに充電してその電力でモーターを動かして走るという車両で、一定の出力でディーゼルエンジンを動かしますからディーゼルエンジンで問題の排気ガスもあまり出ず燃費も10パーセントほど改善されるという「環境面」からも「経済面」からもディーゼル車両に比べて鉄道車両としては優れた面があります。「環境面」からも有利、と言いましたが、JRの本音からいえば燃費が改善されるという「経済面」の方に注目しているかもしれません。と、いうのは、ハイブリッド型車両は自分に発電設備を持っているわけですから電化設備を設置しなくとも電気運転ができるようになりますから電化工事費を節約できるし、景観の面でもジャマな架線柱などがなくなるわけです。これは「環境面」ばかりだけでなく、「撮り鉄」の立場からも喜ばしいことです。どのようなデザインのハイブリッド型車両になるのか興味あるところですが、くれぐれもあの悪名高き40系気動車の二の舞だけは踏んでほしくありません。

  2009.02.23

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• 駅弁はいまやグルメ　特別な時間に食べるものに変化?

  かつて駅弁といえば、列車がホームに停車している時か車内販売などで購入し揺れる車内で車窓を楽しみながら食べるのが醍醐味でした。しかし、今は様変わりしたようです。駅弁はいま、デパートやスーパーのイベントで全国の駅辺が手に入るようになり、家や会社で食べるものになったのです。中身もその土地の特産品ばかりではなく、素材を厳選した高級品を用いるという「列車で旅行中の食事」から「折詰(容器もユニークなものからお宝級の食器を使うようになりました)の中のグルメ」に変身しました。当然売られているところも駅のホーム上だけではありません。「エキナカ」として今も人気のJR東京駅には、゛駅弁コンシェルジュ゛がいる「駅弁屋　極(きわみ)」があり、社内試験に合格した「コンシェルジュ」がお客さんのニーズに合わせて駅弁の「品定め」をしてくれるというのですから驚きです。　この「駅弁屋　極」には東日本の中心にして毎日40種類を超える駅弁がそろい店員さんが丁寧に説明して販売しているというのですから気安く「駅弁」とも言えなくなりそうです。でも、古い(?)感覚の私には駅弁は駅のホームで買って列車内で食べるもの、というのから抜け出せません。「グルメ化」した駅弁にはちょっと違和感があります。みなさんはどうお考えですか?

  2009.02.22

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• 不況は地震より深刻?東海道・山陽新幹線大幅な利用者減

  　巷間で言われている「100年に一度の大不況」。その影響がじわじわ現れていますが鉄道などの運輸関係にもはっきり現れるようになりました。先日、JR西日本が2月前半の山陽新幹線の利用者数が前年比で普通車で15％、グリーン車で20％減少していることを発表し、阪神大震災で被災した時よりも深刻な落ち込みであることを明らかにしました。また、JR東海も東海道新幹線東京～名古屋間の利用者数が前年比で15％減消しており、やはり阪神大震災以来の二桁の減少になったと発表しました。　しかも、この減少幅は2月に入ってから特に落ち込み幅が拡大しています。山陽新幹線の場合、1月は年末年始輸送があったかもしれませんが前年比で4％減だったことを考えれば2月に入ってから景気後退の度合が激しくなり、企業の出張や旅行を手控えるようになったものと思われます。2月に入りトヨタが今度の決算で大幅な赤字になると発表してから企業の経費節減が顕著になった現れでしょう。　東海道新幹線では特に「こだま」の利用者の減少度が大きく、乗車率は3割の列車もあるそうです。今後、高速道路料金の1000円均一などという景気対策が実施されればクルマとの凶相が一層激しくなるかもしれません。この意味で3月14日のダイヤ改正で東海道新幹線の「のぞみ」1時間9本運転などの対策がどうあらわれるか注目です。

  2009.02.21

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• 神戸高速鉄道阪急阪神に身売りか?神戸市が神戸高速の株式を譲渡

  　神戸市は40％の株式を保有する第3セクターの神戸高速鉄道の保有株式のうち15％にあたる分を阪急阪神ホールディングス傘下の阪急電鉄と阪神電鉄に有償譲渡(2社合計で1億1640万円)することを決め、きょう開会の市議会にこの議案を提出します。阪急と阪神はほかの株主からも株式を買い取り4月には同社の株式の過半数を保有して同ホールディングスの傘下に収める方針で、事実上の神戸高速鉄道身売りとなります。　神戸高速鉄道は阪急、阪神、山陽電鉄、神戸電鉄が乗り入れる第3種鉄道事業者で現在は神戸市が総株式数の40％、阪急、阪神が各19.95％、山陽電鉄が12.2％、神戸電鉄は7.9％、金融機関が合計で20％保有しています。このうち神戸市保有分のうち15％が阪急と阪神に移れば過半数を握ることになり、経営の主導権を握れます。両社は神戸高速を傘下に入れることで運賃の一体化などによる効率経営で運賃の実質的値下げなどを目指します。　昨今の景気後退などで神戸市の財政も悪化しており神戸高速鉄道株の売却は財源確保の一環とみられますが、昨今のかんぽの宿の売却問題もありこの売却価格、ほんとに適正な価格だったかもう少し検討してもよかったのではありませんか?なぜなら阪神なんば線の開業で大阪ミナミと直結すれば利用客は確実に増え神戸高速も潤うはずで企業価値はもっと高く見積もってもいいはずではないでしょうか。ちょっと「鉄」分の少ないニュースかもしれませんが、下手をすると大きな問題に発展するかもしれません。今後の展開に注意しましょう。

  2009.02.20

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• 門司港レトロ地区にトロッコ列車　「やまぎんレトロライン」4月26日開業

  　北九州市の門司地区といえば鉄道や道路の関門トンネル、関門橋ができる以前は九州の北の玄関でした。そのため鉄道の玄関門司港駅周辺には銀行、商社、海運会社などのビルが建ち並びその建物はいまや歴史的建造物となっています。また北には名勝和布刈公園もあり、観光要素たっぷりです。北九州市ではJR門司港駅から北に延びる貨物線に観光用のトロッコ列車を平成筑豊鉄道とで走らせることにし、「潮風号」と名付けたディーゼル機関車牽引の客車列車を4月26日から週末を中心に年間130日走らせる運行計画を発表しました。観光目的で列車を走らせることは鉄道事業法に基づく「特定目的鉄道」と呼ばれ、「やまぎんレトロライン」と名付けられたこの観光トロッコ鉄道が適用第1号となります。　路線は門司港駅構内にある「九州鉄道記念館」駅から「出光美術館」、「ノーフォーク広場(日本料理「ラムエット」入り口)」を経て「関門海峡めかり」駅までの2.1キロをレトロ風客車2両で10分で結び1日13往復する予定で、3～11月の土日祝日を中心に9～17時の間30分間隔で運行します。　この観光トロッコ列車開業に合わせ西鉄バス北九州は関門海峡めかり駅と「めかり第2展望台」間に連絡バスを走らせることにことにしたり、北九州市も観光案内などの情報発信として「めかり総合案内所」や「レンタサイクルターミナル」を整備して門司、和布刈地区の観光に力を入れます。また、対岸の山口県下関市とも観光に関して提携を強化します。平成筑豊鉄道は下関市内のバスも乗れる「関門海峡クローバーきっぷ」を発売します。門司港の観光列車「やまぎんレトロライン」は門司地区観光のメインになるでしょう。

  2009.02.19

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• 地方鉄道の救世主はワンちゃんネコちゃん駅長か?

  　地方鉄道はいまやどこも経営難に苦しんでいます。大きな原因は利用者が減っていることなので、各鉄道では利用者を増やそうとあの手この手と知恵較べをしている中、和歌山、福島、岩手の地方鉄道では、犬や猫を「駅長」にしてその愛くるしさをウリに、一目見たいという「ファン」の心をつかんで利用客を増やすのに成功している鉄道があります。　まず、全国的なブームになった和歌山電鉄貴志駅長の雌の三毛猫「たま」は説明も不要でしょう。その人気ぶりは各種のグッズから写真集まで出るという下手な人間タレントよりずっと人気が高いようです。来月21日に登場する「たま電車」の改装に1000万円が遠く中国からも寄せられたというのですからオドロキです。　この「たま駅長」に続け、とばかりに会津鉄道芦ノ牧温泉駅には雌猫チンチラの「ばす」駅長が就任。利用客は半年で前年の1.5倍を記録し、会津鉄道は「ばす」駅長に頭が上がらないそうです。地元の温泉街も宿泊客が増えたとのことですし、テレビ局では地元の天気予報の背景に「レギュラー出演」をしているほどの人気者だそうです。「ワンちゃん駅長」ではいわて銀河鉄道奥中山高原駅(覚えてますか?かつてD51の重連で有名だったところですよ)にいる雄のヨークシャテリア「マロン」駅長です。周辺はおなじみ「奥中山の大カーブ」しかなく利用客などいない駅でしたが、いまは「マロン」駅長見たさに連日50人も乗り降りするようになり「マロン」はいわて銀河鉄道のマスコットにまで「出世」しました。ワンちゃんネコちゃん駅長の愛くるしさを素っ気ない応対をする人間の駅員さん、もうちょっと見習ってくださいね。(いま、人間の方はやらなくなりましたが彼、彼女たちはストはしませんからね)

  2009.02.18

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• 残念　「佐久間レールパーク」11月1日閉園へ

  　鉄道のテーマパークとして平成3年にオープン以来人気だったJR中部天竜駅構内の「佐久間レールパーク」が、11月1日をもって閉園することをJR東海が発表しました。パーク内に展示されている鉄道車両の一部は平成23年にオープン予定の「JR東海博物館」(仮称)に移して再展示するためとのことです。　佐久間レールパークは大人気の「鉄道博物館」(さいたま市)の先輩にあたり「東武博物館」や「地下鉄博物館」、「電車とバスの博物館」などの「博物館」とひと味違う「テーマパーク」として大正から昭和時代に活躍した国鉄の車両を展示しており元の中部天竜電車区構内にあることから乗車券だけで見学できることで昨年は約3万4000人の来場者があったといいます。惜しまれたのはもう少しアクセスとして飯田線を活用し、豊橋から中部天竜までの直通列車(専用車両にして車内に鉄道車両の写真を展示するのです)を東海道新幹線の豊橋停車の「ひかり」に接続して走らせてもよかったのではないかと思われます。(停車駅は豊川稲荷参拝もできるよう豊川だけでいいのです)このようにすれば飯田線の活性化にもつながったでしょう。　いずれにしても佐久間レールパークは11月1日(3日の文化の日まで開園するべきだと思いますが)に閉園します。まだ行ったことのない方、飯田線に乗ることもかねて一度訪れることをおすすめします。　

  2009.02.17

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• 整備新幹線、建設費増額負担に地元自治体が難色

  　北陸、九州新幹線の建設に関して、去年問題になった資材の高騰に伴う建設費の増加分を地元自治体にも負担してもらおうという国土交通省の意向に、先週まず新潟県知事が「突然建設費が上がったからその分を負担してくれ、というのは納得できない。そんな支出はできない。」と表明し、波紋が広がりました。新潟県に続き九州新幹線博多～新八代間の建設に対して福岡県の麻生知事も負担増に難色を表明し、佐賀県の知事も難色を表明しました。　整備新幹線の建設費は国が7割、地元自治体が3割負担することになっていますが、建設費が増えれば、その分自治体も負担することになるのは道理なのですが、その建設費が増えたからすぐさま負担してくれ、といっても財政難の自治体としてはすぐに応じれるかといえば難しいところかもしれません。自治体側からいえば「国の説明が足りない。唐突に建設費が増えたから負担してくれと言われても・・・。」という理屈もわからないわけではありません。しかもここへきて建設資材の価格も人件費も下がってきている昨今、国の主張は説得性に欠けます。自体を打開するにはまず、国の方からこれだけ建設費が計画より上がったから負担をお願いできないだろうか。と持ち出すのが筋だと思いますがどうでしょうか。　国がある意味で上目線の立場から増えた分負担しろ、という背景には、整備新幹線は沿線の自治体から建設してほしいといってきたからだという理論武装するでしょう。(郵政民営化に最初は反対だったといった某総理大臣みたいです。)この問題、完成を待っている利用者や鉄道ファンのことも考えてほしいものです。

  2009.02.16

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• 京王線国領～調布間の立体化工事上り線シールドトンネル貫通

  　京王線で進められている国領～西調布間、相模原線調布～京王多摩川間の連続立体化(ほとんど地下化)工事のハイライト国領～調布駅東側間で進められていたシールドトンネル掘削工事で上り線のトンネルが貫通しました。引き続いて5月から下り線の掘削に取りかかり年内の上下線のトンネル完成を目指します。当初、京王線の連続立体化工事は高架化の予定でした。しかし、騒音、日照権、家の中をのぞかれるというプライバシーの問題面から沿線住民の反対が激しく小田急線、西武池袋線とともに鉄道の高架化反対運動が長く続いたのでした。　結局、同区間は地下化によって立体化されることになり、京王線と相模原線が分岐する調布駅は重層化して現在ダイヤ上のネックになっている平面交差を解消します。シールドトンネルは線路脇にも建物が建て込んでいるうえ電車の運転本数も多いということから地上の線路に支障をしないで工事が進められるので採用したと思われ、小田急線の東北沢～世田谷代田間の地下複々線化工事のうち急行線の工事にも採用されています。工事は地上部を走る現在線の運行を妨げないよう地上部の地盤の変形を防ぎながらの掘削ですから大変です。しかし、上り線のシールドトンネルの貫通でこの区間の工事は下り線トンネルの掘削と途中に設けられる布田駅の構築に移ります。そしてもう一つのハイライト、2層の地下駅となる調布駅の建設工事にこの連続立体化工事の行方がかかります。すでに工事に支障を来す地下駅舎は仮設の橋上駅舎に移りいよいよ工事が始まるのでしょう。全体工事完成は2012年度とのことです。小田急線とともに地下化される大駅の姿が今から楽しみです。

  2009.02.15

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• 建設中止と思われた「なにわ筋線」、一転実現へトップ会談

  　1月5日のブログでお手伝えした「なにわ筋線建設中止か?」のニュースを呈する続報が入ってきました。国土交通省は近く、JR西日本、南海電鉄、大阪府、大阪市の4者によるトップ会談を開いてなにわ筋線(新大阪～北梅田～中之島～JR難波、南海汐見橋間)建設に対する基本合意にを得る模様で、80年代に構想が発表されながら建設費の負担などで凍結されていたなにわ筋線はようやく実現の方向に傾いたようですが財政難の国、大阪府と大阪市が3000億円ともいわれている建設費をどう負担するかでまだまだ紆余曲折が予想されます。　なにわ筋線はJR新大阪駅から旧梅田貨物駅跡地付近に北梅田駅を設けJR大阪駅と連絡し環状線福島駅手前からなにわ筋線を南下して京阪中之島線中之島駅と連絡、ここでJR大和路線「JR難波駅」方向と南海汐見橋支線(正式には南海高野線)「汐見橋駅」方向に分かれる路線です。現在大阪駅と関空までは乗り換えなどがあって1時間くらいかかりますがなにわ筋線経由の直通列車(JRの特急「はるか」、南海の「ラピート」)なら25～30分の時間短縮が期待され大阪のキタと関空を結ぶ新たな動脈として、また、新大阪と難波を結ぶ新たな鉄道として混雑の激しい大阪市営地下鉄御堂筋線のバイパスとしても期待がかかるでしょう。　とはいえ、3000億円ともいわれる建設費は国、自治体、JR西日本と南海とで3分の1ずつ負担することになっており、大阪府、大阪市、JRと南海が500億円も負担できるかは財政難の自治体、企業であるJRと南海がすんなりと負担するかはいままでの経緯から考えてもちょっと考えられずまだまだ紆余曲折があると思われます。合意内容に注目です。

  2009.02.14

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• 日立製作所がイギリスの高速鉄道更新プロジェクト受注の優先交渉権獲得

  　日立製作所は昨日、イギリス運輸省から国内の高速鉄道施設の更新プロジェクトの入札における優先交渉権を得た、と発表しました。プロジェクトは車両や線路や施設、保守などで総額は75億ポンド(約9500億円)ともいわれ、もし、日立側が受注に成功すれば家電事業の不振で3月期決算で7000億円の赤字になるといわれている同社にとって福音になることは確実です。　このプロジェクトで受注予定と車両は合わせて1400両にも達し、鉄道車両を製造する笠戸工場の生産能力の5年分です。ここで納入される車両にはイギリスご自慢の高速ディーゼル車両HSTも含まれ日本のハイブリッド鉄道車両技術が海外に進出するというまたとないチャンスになるかもしれません。日立製作所はかつて旧営団地下鉄の車両や最近ではJR東日本のスーパーひたちに使われているE651系などの製造でおなじみの車両メーカーです。ここへ来て不振の家電業界から比較的需要の多い鉄道車両業界の強化を進めているさなかでの大型受注にぜひとも10月の正式受注を勝ち取りたいところでしょう。　このプロジェクトに日立はイギリスの大手ゼネコン、ジョン・ライン社、金融大手のバークレイズ銀行傘下の投資会社とともに企業連合を組み優先交渉権を獲得したものです。日立では笠戸工場だけでなく、イギリスにも現地工事用を建設して受注する車両を製造する計画です。　「100年に一度」といわれる不況の中に巻き込まれ始めた日本経済にとって久々の明るいニュースになったようです。

  2009.02.13

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• 東北新幹線新青森開通時に2階建て車両が走らなくなる?

  　densyamanさんの続報です。JR東日本は来年12月東北新幹線が新青森まで延伸開業するのに伴いE5系で最高速度を300キロで走行するようになると座席数や最高速度の異なる車種が増えてますますダイヤ構成が難しくなります。昨年事故時に車両のやり繰りがつきにくくなってダイヤ復旧が遅れ批判をされた教訓から今東北新幹線で運用されている200系やE1,2,4系を運用から外しE5系に統合していく方針であると発表しました。最高速度がバラバラでは確かにダイヤ構成がやりにくくなるからです。ただ、E4系は山形、秋田新幹線に直通するミニ新幹線用のE3系と併結できる機器があり、輸送量を弾力的に運用でき、2編成を連結する16両編成にすると座席数が最大になれるという車種なので当面残す予定とのことです。　これで、東北新幹線はE5系が主力車種になり所要時間も今のようなばらつきも少なくなるためダイヤを編成するのも事故時の振り替えも容易になってダイヤの安定性も上昇するというものです。　運用から外れる上記の車種は当面上越新幹線で運用するとのことですが200系、E1系はそろそろ廃車の時期になってきていますから「北のスター」としての勇姿を見られるのもあと少しかもしれません。でも、あの長すぎる鼻のE5系、この前も述べましたが東北新幹線に似合うでしょうか。

  2009.02.12

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• 大人気の「貨物線踏破の旅」第3弾は常磐、南武支線

  　JR東日本東京支社は3月7日に大好評の「貨物線踏破の旅」第3弾として「常磐貨物線踏破号、乗車の旅」を実施し明日14時から申し込みを受け付けます。今回も申し込み開始1時間くらいで売り切れが予想され「プラチナチケット」となることが予想されます。　今回通る貨物線は常磐貨物線(三河島～田端繰間)、南武貨物支線(新鶴見～尻手間)です。列車は前回と同じお座敷列車「華」を使い上野駅を8時28分にたち一路常磐線を取手までいきここで折り返し三河島から貨物支線を通り山手貨物線を大崎までここから品鶴線で新鶴見へ南武貨物支線を通って浜川崎まで行きここで折り返し。また南武貨物線で新鶴見へここから武蔵野線で西浦和までいき東北貨物線に入って大宮に13時55分に到着です。大宮では鉄道博物館の見学ができます。料金はJRの乗車券、記念弁当、乗車記念証、鉄道博物館の入場券と館内でグッツを購入できる1000円の利用券を込みで大人11,500円、中高校生は11,000円、子供は9,000円です。予約はインターネットの「えきねっと」、「びゅう予約センター」で定員はそれぞれ75名とのことで激戦が予想され、ゲットできるかは運次第でしょう。　JRの同支社では昨年12月に「高島貨物線踏破号」と「新金貨物線踏破号」を運転しチケットが30分で売り切れるという大盛況でした。今回も明日14時からの発売開始から1時間が勝負になると思われます。この「貨物線踏破の旅」これからも続けてほしいものですが新規に走るJRの貨物線どこが残っていますかね。中央線の西国分寺の貨物支線は確か定期列車の「むさしのリレー号」が走っていますよね。あとどこでしょう?

  2009.02.11

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• 「たま電車」の改装支援に1000万円集まり3月21日運行開始

  　去年このブログでお知らせした和歌山電鉄の「ネコ駅長」として大人気の三毛猫「たま」のイラストを描いた「たま電車」の運行を3月21日から始めると発表しました。　「たま電車」は車内に「たま」のイラストや写真を飾って「たま」の魅力を電車の中で伝えようというもので「いちご電車」、「おもちゃ電車」に続く和歌山電鉄の3番目になるイメージ電車になります。この電車の改装費用約3500万円を先月末まで1口1000円の支援金を募集したところ、1527件の登録があり「たま」の全国的な人気を反映し和歌山県外からの応募はおろかはるか中国からも支援の申し込みがあり前回お知らせしたときは500万円を超えた、と報道しましたが1月末には倍近くの1099万円ほどが集まり、いまも支援金の申し込みがあいついでいるそうです。そこで、同社は募集を5月10日まで延長するそうです。　「たま電車」は2両編成で、九州新幹線を手がけた水戸岡鋭治氏がデザインしています。3月20日は阪神なんば線の開業、そして、翌日は「たま電車」の運行開始。しかも20日は春分の日でお休みというか3連休になりますからこの連休は関西へ「鉄分」補給しにいくことで決まりです。

  2009.02.10

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• 困ったもんだ。JR西日本発注の工事で熊野古道の石垣を壊す

  　和歌山県すさみ町にある世界資産に登録されている熊野古道「長井坂」にあるイノシシよけの「猪垣(ししがき)」と呼ばれる石垣をJR西日本和歌山支社が発注した工事業者が、工事の事前申請をしないまま作業用の軌道を設置する際に壊していたことがわかり、JRの同支社は今日、町を訪れて謝罪するそうです。JRは「世界遺産に対する認識が足りなかった申し訳ない。」と述べています。　この工事は近くを走るJR紀勢線の落石防止ネットを張り替える工事で、工事用資材を運ぶモノレール式の軌道を設置のため横切る形で支障する石垣を約4.5メートル壊したものです。世界遺産に指定されている建物や構造物等を移設したり撤去したりする場合、地元の教育委員会に事前に申請して許可を得ることが必要なのですがJRと業者は申請や許可を得ないまま軌道を設置しているのを近くの住民が発見して町に連絡してわかったものです。　安全対策の工事だとはいえ、工事前に周辺に文化遺産がないか、もしあったらその遺産をなるべく傷つけないようにするにはどうするか、などを地元の教育委員会になどに相談するのが社会的常識のはずです。どうもJR西日本は福知山線事故で明らかになったように安全や地域の文化などに目を向けず企業収益を上げることに目を向ける社風があるような気がします。関西人の経済観念から来ているともいえますが、こういうことは改めていただきたいと思います。

  2009.02.09

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• 山形新幹線用400系、来年度までにE3系2000番台に置き換え

  　やや古いニュースですがJR東日本は山形新幹線で走る新在直通用400系電車を新型のE3系2000番台に置き換えて来年度で引退させることになりました。東海道新幹線の0系や東北・上越新幹線の200系と同じ(ややとんがりすぎですが)だんご鼻のスタイルはまだまだ人気が高く、引退を惜しむ声が広がりそうです。　置き換えられるE3系2000番台は先に山形新幹線新庄延伸の時に造られたE3系1000番台をより改良して東海道新幹線で主力車両になり始めたN700系に近い装備になっています。まず揺れを低減させる目的でセミアクティブサスペンションを搭載してます。内装ではデッキに車内犯罪対策として防犯カメラを設置し、また、分煙対策の徹底から空気清浄機も設置します。利用客サービスとして車内案内装置はフルカラーLEDに換えました。そして、自由席のシートピッチも広げてゆったり座れるようにしました。　E3系2000番台は昨年2編成が投入され400系を置き換え始めています。今年、来年度5編成ずつ投入し、400系12編成すべてを置き換えます。0系、200系の在来線版のような400系が雪の山形路を走る姿もあと3シーズンです。撮影はお早めに。　ところで、秋田新幹線のE3系の置き換える時はどんな車両になるのでしょう?　おそらくE955形FASTECH 360Zをベースにした車両に置き換わって新幹線区間では時速300キロで走るのでしょう。と、いうことは将来的には山形新幹線のE3系2000番台も東北新幹線のダイヤの関係から置き換わることになるでしょうからそう長く活躍しないかもしれません。技術の進歩の前に名車も去らなければならないのは世の常ですが、同じ塗色にしたとはいえ、山形路にE3系は似合わないような気がするのは私だけでしょうか?　ましてやFASTECH 360Zのような車両が走る姿はもっと似合わないような気がしますがいかがでしょう。　

  2009.02.08

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• JR東日本ハイブリッドシステムの新型リゾートトレインを10両導入

  　JR東日本は観光振興策の一環として2007年に小海線に投入した世界初の鉄道用ディーゼルハイブリッドシステムと同様のシステムのディーゼル式リゾートトレイン10両を東北新幹線新青森開業にあわせ2010年秋以降に投入します。投入されるのは津軽・大湊線に2両編成2本、五能線に現在走っている「リゾートしらかみ」の置き換え用に4両編成1本、大糸線に2両編成1本です。　「交通新聞」の記事にある新型リゾートトレインの完成予想イメージは五能線リゾートしらかみの先頭部分より精悍な、つくばエクスプレスの通勤車両に似たデザインに見えます。側面の窓は大型で、沿線の風景を前からも楽しめるように先頭車両には展望室を設置するするようです。また、眺望用の腰掛けやソファも設備し、五能線用の編成にはコンパートメントの客室や津軽三味線や踊りを披露できるイベントスペースも設置します。車体の塗色や内装色は投入される線区の特色を考慮したものになるとのことで、色違いのリゾートトレインが走るという「乗り鉄」にも「撮り鉄」にもおいしいリゾートトレインが登場しそうです。　さて、動力部ですが、冒頭にも述べたように環境に配慮したハイブリッドシステムを採用します。このため五能線に投入されると現在の「リゾートしらかみ」に比べ燃費は10％向上し、排気ガス中の窒素酸化物や黒煙は60％低減できるというまさにエコロジーな車両です。車体色や内装が3種類お目見えするという新型リゾートトレイン。2010年秋からの東北の旅に欠かせない列車が登場しそうですね。

  2009.02.07

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• 東急大井町線溝ノ口への延伸は7月11日からに決定

  　東急電鉄は7月11日から大井町線を二子玉川から溝ノ口まで延伸すると発表しました。田園都市線の混雑緩和のため二子玉川から大井町線へバイパスさせようという目的で同区間に大井町線の複線線路を増設する工事は、特定都市鉄道整備事業の認定を受け平成５年から工事が進めてきました。ですから大井町線の延伸、と言っていますが実質的には田園都市線の複々線化をしたようなものです。　今回の二子玉川～溝ノ口間の線路増設工事は単に同区間に複線線路を増設するために既存の田園都市線多摩川橋梁西詰から溝ノ口間の高架橋を造り直すだけではありませんでした。(この工事だって大変な工事でしたが)工事最大のハイライトは田園都市線と大井町線が分岐する二子玉川駅の改良工事でした。複々線化された同区間は方向別複々線で、内側が延伸される大井町線で途中の二子新地、高津の駅は設置されません。外側が田園都市線です。ところが、昭和５２年元の新玉川線が開通した当初、二子玉川駅(当時は二子玉川園)は内側が新玉川線、外側が今の大井町線でした。そこで今回の線路増設を機会に田園都市線を外側、大井町線を内側にする工事をしました。(実際は田園都市線を二子玉川駅手前で外側線に取り付くように線路を付け直したのです。)　今回の大井町線電車が溝ノ口発着に変わり、二子新地、高津は通過することになっています。しかし、利用者の便利を図るため日中1時間に4本、朝夕ラッシュ時の一部列車は停車するようになるとのことです。ダイヤは後日発表されます。開業が楽しみです。

  2009.02.06

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• 首都圏しか使えないPASMO、Suicaに首都圏の市場を食われるか

  鉄道の自動改札機やバスに乗るときタッチするだけで精算のできるIC乗車券。首都圏ではJR東日本のSuicaと公民営の鉄道、バス会社系のPASMOがありますが、SuicaはPASMOだけでなく、JR東海のTOICA、西日本のICOCA、と相互に利用でき、3月には北海道のKitaca、来年には九州のSUGOCAとも相互に利用できるようになります。ICOCAは関西の私鉄バスや公営地下鉄バスで使えるPiTaPaと相互利用できるのでSuicaで関西の私鉄を利用でき出張の多いサラリーマンなどに支持され現在約2700万枚も発行されています。ところがPASMOは首都圏しか使えずPASMOでJR東海や関西の私鉄では利用できないのです。(たとえていえば東京メトロの駅でPASMOを使って改札を通ってJR東京駅から新幹線に乗って新大阪で降りても新大阪からPASMOでは大阪市営地下鉄に乗れません。Suicaなら乗れます)PASMOに加盟している大手私鉄はSuicaのように首都圏以外でも利用できるようにしたいという意見が広がってきたのですがシステムの改修に1社あたり数百万円かかるうえ、パスモシステムの運用と維持に億円単位の負担がかかるとのことで経営の苦しい中小のバス会社では経営の重荷になっています。そのため「関西の客が関東のローカルバスをそれほど利用するとは考えにくい。」ということで費用対効果から首都圏以外の利用エリアを広げることに消極的です。これに対してSuicaは着々全国のIC乗車券と相互利用できるように手を売っており来年にはJR四国を除く全旅客会社のIC乗車券と相互利用できるようになりPASMOを大きく引き離す勢いです。PASMOの事務局によると「大手と中小私鉄の寄せ集めで利用拡大ばかりのツケ。」と述べていますが、何とかならないでしょうか。

  2009.02.05

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• JR東日本新型新幹線車両にスーパーグリーン車

  　平成22年度末に新青森まで延伸する東北新幹線に合わせJR東日本が03系1000番台の後継となる「はやて」用新型新幹線車両「E05系」のデザインを発表しました。　E05系はJR東日本が航空機との対抗を意識して最高速度時速360キロを目標に4年前から開発を進めていた高速試験車E954系「FASTECH 360 S」をベースに鼻の長いArrow line型の先頭形状でトンネル区間が多い八戸～新青森間の高速運転時の「トンネルドン現象」を低減します。また、高速運転時からのブレーキ性能を補助するために試験的につけられた「ネコ耳型」の抵抗板は採用が見送られたようです。塗色は上部はグリーン、下部はホワイト、中央はE954系ではグレーだったラインをピンクに変えています。さて、内装ですが注目すべきところは青森方先頭車の10号車を現在9号車にあるグリーン車よりグレードアップした「スーパーグリーン車」とし、シートピッチや座席幅を広げたゆったりとしたシートに足掛け、読書灯を備え選任のアテンダントが飲み物や軽食を提供するという航空機のファーストクラス並みのサービスを目指すとのことです。　この「スーパーグリーン車」は現行のグリーン車より上のレベルと位置づけ料金も高くするとのことで1960年に廃止された「1等車」の復活と言われています。しかし、時代の変わった現在、「真の1等車」は個室にするべきだと思うのは私だけでしょうか。このE05系による「はやて」はデビュー時は300キロで運転を開始し、平成25年春にはフランスTGVと同じ時速320キロで運転する予定で東京～新青森間を最速3時間5分で結ぶ予定だそうですが、安定輸送も万全にしてほしいものです。

  2009.02.04

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• いすみ鉄道の吉田社長千葉県知事選出馬で再建放り出しか?

  　廃線の危機の中、民間から社長を公募して再建に乗り出したばかりの千葉県の第三セクターいすみ鉄道ですが、公募で就任した吉田社長が千葉県知事選挙に出馬するとの観測が流れ「再建を投げ出す気か。」と批判が高まりそうです。　利用者の減少が止まらず累積赤字がかさんで廃止の危機にあるいすみ鉄道。一時は保線をする費用もひねり出せず本当に廃止されそうになったのですが鉄道ファンや地元の住民の援助で昨年、廃止を3年間猶予することになりました。しかし、3年間だけ首がつながっただけで1年たってあと2年の間に経営が好転しなければ廃止は待ったなしになります。そこで会社は社長を公募して辣腕をふるってもらい何とか再建を果たしてもらおうということで民間から吉田氏を登用、さあ、再建だという矢先、降ってわいたような話でいすみ鉄道はまたもや大揺れになったのです。　それは、吉田社長の下いすみ鉄道の体制が徐々に変わりだして赤字体制が早くも黒字体制になってしまったその手腕に今年4月の千葉県知事選挙の候補に堂本現知事の後継に、白羽の矢が立ちました。もし、吉田氏が出馬ということになればいすみ鉄道の社長就任1年足らずで退任することになります。しかし、いすみ鉄道の再建を望んでいる住民や社員の中からは「1年足らずで退任とは再建を投げ出す気か。」と批判が高まることも予想され、いすみ鉄道の再建問題が千葉県知事選挙にまで飛び火しそうな状況になってきました。

  2009.02.03

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• 四国の国鉄型キハ65が解体の危機

  　高出力のエンジンを搭載し急行型気動車の決定版だったキハ65型。1969年から72年の間に104両製造されましたが廃車や改造で旧国鉄時代の座席と塗色のままで現存するのはJR四国松山運転所所属の34,41,69号の3両だけとなりました。しかし、この3両も10月で定期運用を終え現在、香川県のJR多度津工場に保管されていますがJR四国として解体する予定でした。　しかし、キハ28,58とともに日本の高度成長の中、増大する国鉄の旅客輸送力を支え非電化先駆のエースとして活躍した同形式の懐かしみ保存を求めるファンの声が多く、JR四国は解体を保留しています。とはいえ、保存には用地の確保や保管にかかる費用面、また輸送費だけで数百万円かかるということから買い取り手がいないのも事実です。昨年11月から先月初めまでは愛媛県西条市にある四国鉄道文化館で3両のうち1両を借りて展示していましたが展示期間が終わり、また多度津工場に回送されて保管されています。今のところ恒久的に引き取ってくれる話はなく、解体待ち、というのが現状のようです。　一方でJR四国内部でもキハ65型気動車の歴史的価値や保存を望む声を考慮し「基本的には解体する方向だが、再検討の余地もある。」という保存に含みを持たせる見解に変わりつつあります。ディーゼル急行として全国を走っていたキハ65型。なんとかこの3両だけでも解体しないで残してもらいたいと思います。

  2009.02.02

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• イギリスで50年ぶりにSLを新造

  　NHKのニュースによるとイギリスで50年ぶりにSLが市民の寄付をもとに新しく作られ、営業運転開始にはたくさんの鉄道マニアが殺到したそうです。ちょっと日本では考えられないニュースです。　イギリスは観光や保存目的の鉄道が多く、ボランティアで運営する鉄道マニアも多いことで知られています。今回のSLの新造は市民のSLに対するノスタルジィーからマニアや一般市民からの寄付が300万ポンド(約4000万円)も集まり、1両製造されました。SLが牽く特別列車には応募者が殺到したというます。また、50年ぶりにお目見えしたSLを一目見ようと出発地のロンドンウォーター・ルー駅に大勢のファンが集まったそうです。　このような鉄道に対する姿勢はやはり「鉄道発祥の国」ですよね。日本ならやれ、採算だ。やれ、環境問題だ。と、ガタガタ言い出して結局やらない理由を並べたり、こんなに寄付が集まるか疑問です。「SLなんて、時代遅れのものを復活させようなんてどうかしている。」と笑われるのが関の山です。どうも日本は鉄道に関する意識がまだ低いのは鉄道を愛する私にとって悲しいことです。日本ももう少しイギリスを見習ってほしいものです。

  2009.02.01

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