山形への旅-鶴岡、湯どの庵
今年の1月に山形に行きました。ANAの超割で庄内空港へ。レンタカーを借りて、まず向かったのは鶴岡の鶴岡カトリック教会天主堂。武家屋敷のような門をくぐると、左手に、赤いとんがり屋根の白亜のおとぎ話に出てきそうな聖堂、右手には幼稚園がありました。バジリカ型三廊式ロマネスク様式の天主堂のドアを開けると、アーチ型の高い天井、中には畳が敷いてあって気持ちいい。正面左手に「黒い聖母マリア」。日本ではここでしか見ることができないそうです。この教会ができた明治36年に、フランス、ノルマンディー州デリヴランド修道院から贈られた、黒いお顔のマリア様と幼子イエズス様です。黒いといってもよく日焼けしたようなお色です。地元の小学生が調べたこのマリア像の由来や秘密がファイルされて置いてあって、興味深かったなあ。この教会には、もうひとつおもしろいものがありました。天主堂の「窓絵」、ステンドグラスのように見えるんですが、薄い透明な紙に描かれた聖画を2枚のガラスではさんであるそうです。高価なステンドグラスの代わりに、作られたみたいですが日本で残っているのはここだけやそうです。ほのぼのした教会の中にしばらく座っていて、心静かな時間を過ごしました。庄内藩の城下町だけあって、藩校である致道館、旧西田川郡役所・旧鶴岡警察署庁舎などの洋館建築を使った致道博物館と、車で走っていても文化と歴史の薫りが感じられます。「三昧庵」で、いも煮とだだちゃ豆タルトとプリンをいただき遅いお昼。大山の明治35年創業漬物処本長で、たくあんとしばづけを買って、今日のお宿、湯田川温泉「湯どの庵」へ。ロビーでハーブティをいただきながら、館内の説明。純和風な外観とは違って、内装も家具もシックでモダンな雰囲気。日本秘湯を守る会のお宿の中では一番「おしゃれ」と違うかな。スタッフの案内はなく205号室には自分たちで。ここのサービスはビジネス旅館みたいで、よくも悪くもほったらかしです。床暖房のフローリングから一段高いところに畳敷きのベッドコーナー。部屋のほとんどをこのベッドコーナーが占めているっていう感じです。簾が張られた窓もあって、和のテイストたっぷりなんやけど、暗くて開放感がありませんでした。トイレと洗面所はついてます。レンタカーの窓が中でひっかかっているのか閉まらなくなったので、ニッポンレンタカーに連絡して車を替えてもらうことに。お宿まで代わりの車を持ってきてくれはって、ひと安心。さっそく、お風呂へ。石風呂と檜風呂があり、夜8時に男女が入れ替わりになります。まずは桧風呂へ。露天はないけど、天井が高くて窓も大きな気持ちいいお風呂でした。部屋は暗くて狭いので、寝るとき以外はほとんどお庭の見えるリビングルームでお冷やを飲みながら本を読んだりしてくつろいでいました。和箪笥と観葉植物、座りごごちのいいソファ、和風庭園に降り積もる雪がきれいで時間を忘れて、眺めてました。夕食はダイニングルームで、和洋折衷の変わったお料理でした。 白子豆腐のお吸いもの仕立 おさしみのセルクル仕立 (イカ、ホタテ、貝柱、鯛のお刺身を野菜でサンドし筒状になったものに、酢味噌ソース) たらのちり蒸し 庄内牛肉の大和煮もう、こんなにお魚のおいしい土地で、こんなこねくりまわしたお料理いやや!って思いながら食べてました。一番おいしかったのが最後の、ごはん、寒だら汁、たらこ、赤かぶ漬でした。デザートはかぼちゃのムース部屋に戻ったら、もうお風呂に行く気になれずすぐおやすみなさい。壁が薄いのか廊下の物音が気になりました。翌朝は6時に石風呂へ。広々とした気持ちいいお風呂で、お湯も柔らかくてよかった。朝ごはんもダイニングルームで。オレンジジュース、ハムと海草のサラダ、とろろ芋、かまぼこ、ほうれんそうの胡麻和え、きゃらぶき、のりの佃煮、卵焼、塩さけ、庄内麩のお味噌汁にごはん。朝ごはんは普通で、おいしかった。リビングルームでくつろいで、チェックアウト。値段も手ごろで、悪いわけではないんやけど、次は湯田川温泉でも別のお宿、昔ながらの旅館か民宿に泊まりたいな。湯どの庵お宿の正面に、共同浴場「正面湯」があるのに気がついて、あわてて入ることに。お隣の商店で200円払って鍵を借りて入るシステムみたい。深めの浴槽に、掛け流しのお湯が気持ちよかった。雪の中空港へ向かい、空港1階の「喫茶&スナックサンライト」でお昼ごはん。カツサンドがなかなかおいしかった。山形も、銀山温泉や上山温泉、肘掛温泉と行ってみたいところがいろいろあります。人気blogランキングへ ええかなと思わはったら、クリックよろしゅうに!