世界30か国・地域から86名のアーティスト(71プロジェクト)が参加している横浜トリエンナーレ。それぞれが、ユニークでおもしろいのですが、気になった作品を2回にわけてご紹介します。
・トニーコ・レモス・アウアッド (ブラジル)の彫刻
ベージュの大きなカーペットが会場のまんなかに敷いてあります。よく見ると、ところどころにカーペットから生まれてきつつあるような小さな動物の姿が!
ボランティアの方たちと一緒に、準備期間の時に必死で毛玉を削りだしたそうです。それをかき集めてトニーコさんがこの場で作りはった、ふわふわしたリス?のようなネコのような動物たちが、今カーペットから生まれてきたような、溶け込んでいくような、かわいくて不思議な作品です。
こういう彫刻もあるんだ!
・照屋勇賢(日本) 『告知-森』
マクドナルドなどの紙袋。それが四角く広げられて台に乗ってるだけ?
近づいてみると上の面が2か所切り取られてて、その切り取られた部分でできた精密な紙の木が、紙袋の中にぶら下がってる!
照屋さんは、沖縄出身、NY在住のアーティストで、社会問題を表現してるそうやけど、こんなんどうやって作るんやろと、想像してるだけでもおもしろい。
作品が見られるサイトがあったので、よかったらどうぞ。
「Take ART Eazy!」
・るさんちまん (日本)の九官鳥?
会場に木製の多面体が置いてあり、中をのぞくと九官鳥が一匹。なんだこれ?と思いましたが、川俣ディレクターの説明によると、この九官鳥が「生きション」と話すと、その声が会場中に流れるという仕掛けだそうです。「るさんちまん」というのは、男性二人のユニットで、活動を開始したばかりのころ、彼らが四国八十八カ所参りの旅に出たときに、お遍路の男性から聞いた意味のはっきりしない言葉が「生きション」やそうです。
でも、この九官鳥まだ「生きション」と言えないそうで、未完成の作品?
各国のアーティストが準備中にいろんな言葉で話しかけたせいではないかと言ってはりました。「るさんちまん」さんは毎晩九官鳥を連れ帰って、「生きション」「生きション」と聞かせ続けてはるそうです。早く話すようになってほしいな。
次に続きます。
横浜トリエンナーレ2005
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