名作落語大全集

2006/08/08(火)09:47

またも6日の報告:泊真美子演奏会

音楽(272)

「6日の報告ということになるが、この日は泊真美子ちゃんが演奏会をするというので、円朝祭りを途中で抜け出して行って来た」 「大家さんの行く演奏会は美人ばかりだねえ」 「演奏の質で選んでおるのじゃが……昨日のハリムさんだって、美人じゃないじゃろう」 「まあ……」 「さて、演奏はリストの『巡礼』から始まり、バルトークの『ミクロコスモス』から数曲、そしてリストに戻って『ハンガリー狂詩曲』の1番」 「これは、要するにどういう曲目なんだい」 「テクニックのある男がガンガン叩きつけるような激しい曲ばかりじゃ」 「女の子の演奏する曲ではないのだね」 「そうなのだ。これがすごい迫力で見せつける。女性の細腕からは信じられない力を披露するのじゃ」 「パワーがあるのかい」 「常に鍛えているのじゃ。演奏前に鉄アレイを30分ほど握って、力こぶはわしより大きい」 「本当かい」 「嘘に決まっている」 「女性に対して失礼だね」 「そのパワーに、女性らしい繊細さが加わってくるのだから、更にすごい演奏ということになる」 「なるほどね」 「まあ、それで月末発売のCDはショパンと日本人作品で、スケルツォなど力のある曲も入っているが、全体には繊細な方を収めた作品集ということになる」 「ところで、いつものツーショットの写真がないようだけれど……」 「彼女は演奏は激しく強きだが、演奏以外では内気で大人しい。インタビューをやっていてもはっきりしないで腹が立つ」 「大家さんが怒っても」 「まあ、一つはその変化の面白さがあるのじゃ。普通の女の子がピアノの前に座ると怪物に変身する」 怪物はないでしょう」 「そういうことでツーショットの写真を撮ったのだが、彼女が恥ずかしがって顔を一瞬振ってしまった……その間抜けな顔を公開するには忍びないので……」 「CDの発売は」 「8月25日。その1週間前には岡山に帰っているので買うことが出来ない。仕方なく無理を言っていただいてきた」 「……岡山にもCD屋さんがあるじゃない」 「あ、そうか……ま、いいか……とりあえずサインもさせて……」 「図々しい大家さんの本領発揮ということですね」 「

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