テーマ:フラメンコ徒然日記(964)
カテゴリ:フラメンコ
10年前のちょうどこの時期、スペインのセビージャにいた。
ほんの3ヶ月の短い間だったけど、私にとっては初めての長期滞在で、レッスン三昧の日々、毎晩のように劇場や野外ライブにでかけ、それはそれは夢のような時間だった当時すでに結婚していて、理解ある?!夫は成田まで見送りに来てくれた。 確かファルキートのライブの時(野外で無料だった)、隣にとても騒がしいおじさんがいて、ふと見ると、当時私が大好きだった歌い手のクーロ・フェルナンデスが座っていて、しどろもどろのスペイン語で挨拶をしたのを覚えている。フラメンコのアルティスタって、どんなにすごい人でも、普通に生活してるのがスゴイ!と思った経験だった。 毎年この季節になって、夕方のある時間に吹く風が、セビージャの風の温度とにおいに似ていて、ふっと当時に戻ってしまうことがある 当時、踊るのが楽しくて、もっともっと上手になりたくて、それだけで行ったセビージャだったから、うちのめされることも多かった。スペイン人のフラメンコに対する敬意、愛情、誇りを嫌というほど感じ、グアダルキビール川を見ながら、ひとり涙が止まらなかった時もあったな~ いろんなことを考え、決心した滞在だったから、今の私はあの時期なくしてはありえない。 貴重な経験をさせてくれた夫には今でも感謝している お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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