カテゴリ:政治学・社会科学
しばらくぶりのブログですが、いろいろ考えることがありました。
大阪市長選挙の結果は、大雑把にいって、6割の人が大阪都構想を実現しようとする橋下候補をいいと思い、4割の人が大阪都構想をいいとは思わない、というものでした。今まで選挙に行っていなかった人の多くも投票所に行き、過半数を超える人があの構想をみて橋下候補にはビジョンがある、平松候補はそうではない、と思ったようです。また多くの人がどういう形であれ、大阪を変えてくれ、と思ったようです。他方では、橋下候補が勝ったことは残念だ、と今でも強く思っている人も過半数には満たないまでも、たくさんいるようです。 今でも、大阪都構想は大阪にとって良い構想ではないように思いますし、うまく行かないように思います。うまく行かないのであれば、そもそも問題はありません。もしうまく行かなければ、あるいは、うまく行ったとして大阪にとって良くない構想であれば、私の思っていたとおりだった、ということになります。また、もし私が間違っていれば、それは大阪にとって良かったということになります。ですので、どちらが実現されようとも私にとってはよしというように考えようと思います。後者の場合は、再びどうしてそうなったのかの研究をするということになります。 ツイッターでも書いたように、大阪の問題を考える上で、大きな手がかりは http://president.jp.reuters.com/article/2010/01/28/AB199888-04D0-11DF-B598-E4D63E99CD51-2.php の図にあるように思われます。ある方がこの図を見て、これは『細雪』の世界だと指摘してくれました。船場の世界は、同時に阪神間にもつながっていたのですね。 現代のセレブである、芸能人もまた、西川きよしは箕面に、鶴瓶は西宮の目神山に住んでいます。芦屋に住むのは星野仙一、金本知憲。東京の芸能人の多くが港区など都心に住んでいるのとは大きな違いです。 大阪に金持ちが住むようにするには、どうすればよいでしょうか。あるいは分布はこのままで、大阪の都区部を箕面や池田、西宮、芦屋、灘区ぐらいまで広げる必要があるのでしょうか。大都市制度の問題は、ますます重要なものとなるのでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.12.11 23:37:57
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