『猿人ジョー・ヤング』 1949年の作品
前回の映画レビュー同様にCSのザ・シネマチャンネルにて観ました。



『猿人ジョー・ヤング』は『キングコング』同様に
クレイ（ストップモーション）・アニメで製作されています。

『キングコング』から16年経過しているので、
撮影方法は随分こなれたものになっており、劇中登場する本物のライオンとの
合成撮影とかも違和感も少なくなっています。

物語はアフリカのコンゴーで父と暮らしていた少女ジルが
ある日、原住民から、赤ん坊のゴリラをペットとして
購入し名前をジョーとつけてかわいがるところからはじまります。

月日が流れて10年たち父も他界しジルも大人になり
そしてジョーも見違えるほど大きくなり体長は人間の2倍ほど。
凶暴なゴリラだが、育てたジルの言う事には従順になるジョー。

そこにハリウッドのショービジネスで一発当てたい
マックス・オハラ(ロバート・アームストロング)と
冒険家のグレッグ・フォード(ベン・ジョンソン)がコンゴーに
やってきて、このジョーとジル（テリー・ムーア）を連れて行くと
大成功すると思い、この街から出た事のないジルも
誘惑に負け、ハリウッドにやってきます。

しかし、そこで待っていたのは、ジョーにとっては
苦痛の見世物であり、普段は牢屋につながれる生活となるのです。
見かねたジルはもうアフリカに帰りたいと
切望するもビジネスの成功により伸ばし伸ばしになってしまいます。

そんなある日、成功したオハラにやっかむ連中が
牢に繋がれていたジョーにシャンパンやら酒を
面白おかしく飲ませてからかったり、葉巻やタバコを
押し付け罵倒したりします。

怒ったジョーは鉄格子を破り、大暴れしたから、大変。
舞台はめちゃくちゃになりライオンは逃げ出すは、
破壊行動を繰り返します。

この事件をきっかけにジョーは射殺される事になり
責任を感じたオハラは、いろいろ画策し
ジョーをアフリカに逃がす計画を立てます。

はらはらどきどき逃がすわけですが、
いろんなアクシデントがあり、
最後は通りかかった児童施設が炎上しているのを
見ていられなくて、ジルとフォードそして
ジョーで逃げ遅れた子供を必死で助け出すのです。

この事により無事、殺される事無くジョーたちは
アフリカに戻る事が出来るというハッピー・エンドで終わります。



◆新品DVD★『猿人ジョー・ヤング 』

この物語では人間のエゴや醜さやそして優しさや道徳心
いろんな事が90分ぐらいのなかで描かれていて
楽しめる作品でした。

ハッピー・エンドにしたのはよかったと思います。

そしてジョーの大きさも馬鹿でかくない為、
他との合成や動きが格段によく冒頭に述べた
ライオンとの格闘などが迫力あり映っています。

機会があったら『キングコング』同様ご覧あれ。

ちなみに98年に『マイティ・ジョー』でリメイクされています。



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