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欧州生活16年目 - 伊・独・私の三角関係 -

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mezzana

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2005年01月30日
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テーマ:ドイツ・裏話(4)
カテゴリ:ドイツとドイツ人
winter
写真は連夜マイナス20度前後が続くドイツ南部

いやぁ、昨日もマイナス18度でした、ミュンへン(笑)。まぁドイツは寒い冬を前提に部屋が作られているので、たとえ外がマイナス40℃になっても(経験あり(笑))暖房が効けば室内ではTシャツ1枚で過ごせるんですよね。

なので室内で温度計を見て初めて外の寒さに気づき、Tシャツのままベランダに出てその寒さを確かめたりとかしちゃうんですよ。昨日は素足にビーチサンダル、という出で立ちで上だけダウンコートを羽織ってゴミ捨てに出たんですが…、すぐ後悔しました(涙) 。

イタリアなんかは暑い夏を前提に建てられてるから、ドイツに比べると冬の室内は本当に寒い。だって床は大理石だし。こういうのって慣れだとも思うんですが、いきなりドイツからイタリアに行って冬を過ごすのって拷問に近いものがあるかもしれません。


さて、今日のお題、ご覧になっていただけましたでしょうか?
ドイツって、結婚する時にお互い契約書を交わしちゃったりするんですよ。別に義務ではありませんが、離婚したらどっちが子供を引き取るか、お互いが持ち寄る財産の管理や相続はどうするのか、そういうことを予め文章にし、在外公館で確認をしてもらうころができるんです。もちろん弁護士つける人も多いですよ。…なんかイヤでしょう?(苦笑)

ドイツ人と結婚してドイツに長く暮らす日本人女性によると、ドイツ人男性は日本人女性が毎年、またはそれに近い頻度で日本に里帰りすることに対して(例え女性に収入がありそのお金で帰国するとしても)数年後に批判し始めたり禁止し始めたりすることが多いので、それに関してあらかじめ契約書に盛り込んでおく日本人女性が非常に多いのだそうです。

あとからそういう事を言い出すドイツ人…、絶対いる(笑)。
人間的な優しさとか情とかとはまったく関係なく、「すべてにおいて理由があり、すべては合理的でなくてはいけない」と考えるドイツ人なら絶対にありえます、そんな状況。

私の友達も、子供が増えて旅行費がかさむようになり、また旦那も日本には何度も行って新鮮味がなくなった(=いく価値がない=どうせなら他の場所に行きたい)のでついに旦那は彼女の親に毎年来てもらうようにすればいいじゃないか」と言い出したといいます。

これは一見優しいオファーのように見えますが、実は彼女の気持ちをまったくわかっていない彼の勝手さの現われです。だってまず、彼女の親はもうお年を召していて彼らだけで来てもらうには不安があるし、来てもらえば食事の世話(日本食材は高いし入手困難)をするのは彼女であって彼ではない。もちろんガイドだってしなくちゃならないし彼女の通訳がなければ意思の疎通は不可能ですよね。(この24時間通訳、結構大変です(汗))。

もちろん日本からのお客さんは嬉しいけれど、それと自分が里帰りするというのはまったくもって別ものだというのを彼はまるでわかっていない。そして彼らは数年後に離婚したんです。離婚を言い出したのは彼の方。「本来なら二人で共有するはずのお金を彼女が里帰りの費用として使い込んだため」に訴えられました。契約書があれば「それはお互い同意したはず」と証明することが出来たのですが、日本人である彼女は「そんなことくらい彼はわかってくれるはず」と契約書は作っていませんでした。

まったく別の文化を受け入れながら暮らし続けるのがどんなにストレスが貯まることか、自分の家族や友人とはなれて暮らすのがどんなに寂しいことか、別の国の人と結婚を決めたなら想像くらいできそうなものじゃないですか。普段から情のない冷たい彼らには難しいことなのかもしれませんが。

あとね、たとえ男性側に別の女性が現われて離婚したいと思っていたとしても、ドイツ人なら表向きの理由としてこの「日本人女性の里帰り」を利用して離婚しようとしますよ、絶対。

普通なら話し合いで解決できることも、ドイツ人とは無理なことがありすぎますからね。私もドイツ人と結婚なんて状況に陥れば分厚い契約書を作りますよ。だってあとから何言われるかわかりませんから(笑)。ドイツで裁判になればドイツ語で闘うことになるわけで、奴らにかなうわけがない。なので日本語で作っておいてドイツ語に訳させます。…ってイタリア人と結婚するはずじゃなかったっけ?(笑)

だってねー、ドイツって毎年12月26日になると、クリスマスプレゼントをもらった人たちが、レシート片手に「気に入らないのでお金返してください」とか店に殺到するんですよ。信じられます? サイズが合わないから交換、とかならまだしも「返金」ですよ…。


ドイツという国、別の意味で奥が深いです。






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Last updated  2005年02月01日 23時17分12秒
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