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テーマ:ドイツ・裏話(4)
カテゴリ:ドイツとドイツ人
![]() 写真は連夜マイナス20度前後が続くドイツ南部 いやぁ、昨日もマイナス18度でした、ミュンへン(笑)。まぁドイツは寒い冬を前提に部屋が作られているので、たとえ外がマイナス40℃になっても(経験あり(笑))暖房が効けば室内ではTシャツ1枚で過ごせるんですよね。 なので室内で温度計を見て初めて外の寒さに気づき、Tシャツのままベランダに出てその寒さを確かめたりとかしちゃうんですよ。昨日は素足にビーチサンダル、という出で立ちで上だけダウンコートを羽織ってゴミ捨てに出たんですが…、すぐ後悔しました(涙) 。 イタリアなんかは暑い夏を前提に建てられてるから、ドイツに比べると冬の室内は本当に寒い。だって床は大理石だし。こういうのって慣れだとも思うんですが、いきなりドイツからイタリアに行って冬を過ごすのって拷問に近いものがあるかもしれません。 さて、今日のお題、ご覧になっていただけましたでしょうか? ドイツって、結婚する時にお互い契約書を交わしちゃったりするんですよ。別に義務ではありませんが、離婚したらどっちが子供を引き取るか、お互いが持ち寄る財産の管理や相続はどうするのか、そういうことを予め文章にし、在外公館で確認をしてもらうころができるんです。もちろん弁護士つける人も多いですよ。…なんかイヤでしょう?(苦笑) ドイツ人と結婚してドイツに長く暮らす日本人女性によると、ドイツ人男性は日本人女性が毎年、またはそれに近い頻度で日本に里帰りすることに対して(例え女性に収入がありそのお金で帰国するとしても)数年後に批判し始めたり禁止し始めたりすることが多いので、それに関してあらかじめ契約書に盛り込んでおく日本人女性が非常に多いのだそうです。 あとからそういう事を言い出すドイツ人…、絶対いる(笑)。 人間的な優しさとか情とかとはまったく関係なく、「すべてにおいて理由があり、すべては合理的でなくてはいけない」と考えるドイツ人なら絶対にありえます、そんな状況。 私の友達も、子供が増えて旅行費がかさむようになり、また旦那も日本には何度も行って新鮮味がなくなった(=いく価値がない=どうせなら他の場所に行きたい)のでついに旦那は彼女の親に毎年来てもらうようにすればいいじゃないか」と言い出したといいます。 これは一見優しいオファーのように見えますが、実は彼女の気持ちをまったくわかっていない彼の勝手さの現われです。だってまず、彼女の親はもうお年を召していて彼らだけで来てもらうには不安があるし、来てもらえば食事の世話(日本食材は高いし入手困難)をするのは彼女であって彼ではない。もちろんガイドだってしなくちゃならないし彼女の通訳がなければ意思の疎通は不可能ですよね。(この24時間通訳、結構大変です(汗))。 もちろん日本からのお客さんは嬉しいけれど、それと自分が里帰りするというのはまったくもって別ものだというのを彼はまるでわかっていない。そして彼らは数年後に離婚したんです。離婚を言い出したのは彼の方。「本来なら二人で共有するはずのお金を彼女が里帰りの費用として使い込んだため」に訴えられました。契約書があれば「それはお互い同意したはず」と証明することが出来たのですが、日本人である彼女は「そんなことくらい彼はわかってくれるはず」と契約書は作っていませんでした。 まったく別の文化を受け入れながら暮らし続けるのがどんなにストレスが貯まることか、自分の家族や友人とはなれて暮らすのがどんなに寂しいことか、別の国の人と結婚を決めたなら想像くらいできそうなものじゃないですか。普段から情のない冷たい彼らには難しいことなのかもしれませんが。 あとね、たとえ男性側に別の女性が現われて離婚したいと思っていたとしても、ドイツ人なら表向きの理由としてこの「日本人女性の里帰り」を利用して離婚しようとしますよ、絶対。 普通なら話し合いで解決できることも、ドイツ人とは無理なことがありすぎますからね。私もドイツ人と結婚なんて状況に陥れば分厚い契約書を作りますよ。だってあとから何言われるかわかりませんから(笑)。ドイツで裁判になればドイツ語で闘うことになるわけで、奴らにかなうわけがない。なので日本語で作っておいてドイツ語に訳させます。…ってイタリア人と結婚するはずじゃなかったっけ?(笑) だってねー、ドイツって毎年12月26日になると、クリスマスプレゼントをもらった人たちが、レシート片手に「気に入らないのでお金返してください」とか店に殺到するんですよ。信じられます? サイズが合わないから交換、とかならまだしも「返金」ですよ…。 ドイツという国、別の意味で奥が深いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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私のところにいらしてくれてありが乙ございました。
ドイツ人って言うのは合理的なんですね。 世界には色々ありますね。 興味深く読ませていただきました。 ところで、リンクに入れさせてもらっていいでしょうか? (2005年01月30日 20時55分59秒)
すべてにつけあいまいな日本。これでもけっこう融通がきく国ですが。臨機応変なんて便利な言葉もありますが。一方契約となると、あれこれ考えておかなくてはなりません。あとで あ~忘れた、追加するわけにはいかなのでしょうか。
例・・・夏の暑いさなか、夫がマラソンをすることは、家族の不幸につながるので、禁止 とか。 (2005年01月31日 00時37分11秒)
こんばんは。
私達、結婚契約書作ってないです。ヤバイなぁ。 私達の結婚を親が承諾するにあたり、年に1、2回は帰省するって約束をメールでしたのですが(保存してます)、それは意味がないかな? 今はよくてもリスク管理と考えれば、契約をするのがいいと思いました。 でも、問題がない時にそんな話ってしにくいですよねぇ。 ところで、 >クリスマスプレゼントをもらった人たちが、レシート片手に って、プレゼントする時に、レシート付?それとも、気に入らないからとはっきり言ってレシートを送り主からもらうのかな? まだそんな場面に遭遇していないので分かりません。 どちらにしても、信じられない光景ですね。 ちなみに、返金の場合、送り主にお金を渡すのかな? お金を出したのは送り主・・・ 謎が多いです。 送り主の心情、それに費やした労力を考えずに、あくまでも「自分が気に入ったか」が重要なんですね。 プレゼントするのが怖くなりそうです。 (2005年01月31日 07時28分23秒)
マイナス20度ですか....寒いという感覚すら超越してそうですね。アトランタの夜は、せいぜいマイナス5度前後。次元が違いすぎます。
結婚契約書ですが、契約書みたいなのは作りませんが、僕らもある程度の具体像を話してから結婚しましたよ。学生結婚なんで「勢いで..」とか思われがちなんですけどね。 (2005年01月31日 11時34分32秒)
桃太郎です。さん
ご訪問&書き込みありがとうございました。 >ドイツ人って言うのは合理的なんですね。 >世界には色々ありますね。 本当におっしゃる通りです。 おもしろいですよねー。 そしてその「いろいろ」に自分があうかどうかで その国のいごこちの良し悪しが決ってくる 用な気がします。 >ところで、リンクに入れさせてもらっていいでしょうか? もちろんです、ありがとうございます。 私もまた寄らせていただきますね。 (2005年01月31日 18時19分37秒)
シェフかつぽんさん
ご訪問&書き込みありがとうございます。 >僕は今フライブルグに住んでるのですが、 フライブルグは暖かいことで有名ですものね! 花が咲くのもあの辺が一番早いような気がします。 これからもよろしくお願いします。 (2005年01月31日 18時21分35秒)
turbo717さん
ご訪問&書き込みありがとうございました。 >これでもけっこう融通がきく国ですが。臨機応変なんて便利な言葉もありますが。 ドイツ人に比べれば、日本人は本当に柔軟でフレキシブルな人種だと思います。ドイツ人は固い、硬い、難い(笑)の三拍子ですから。 >例・・・夏の暑いさなか、夫がマラソンをすることは、家族の不幸につながるので、禁止 とか。 ははは、プロフィールを拝見しましたがジョギングがお好きとか。奥様が契約書作り始めてるかもしれませんよ(笑)。 (2005年01月31日 18時24分42秒)
suesseschokoladeさん
ご訪問&書き込みありがとうございます。 >私達の結婚を親が承諾するにあたり、年に1、2回は帰省するって約束をメールでしたのですが(保存してます)、それは意味がないかな? たぶん大丈夫だと思いますが、ご心配でしたら送信元もきちんと入ったコピーを持ってご相談にいかれても良いかもしれませんね。 >今はよくてもリスク管理と考えれば、契約をするのがいいと思いました。 そうですね。ドイツ人とはすべてを完璧に準備してから渡り合うに限ると思います。 >ちなみに、返金の場合、送り主にお金を渡すのかな? >お金を出したのは送り主・・・ いえいえ、もらった人が1人でレシート片手に現れて、お金を受け取って帰っていきますよ。理由は色々ですが、その理由も日本人が聞いたら理由というより子供の我がままですが(笑)。 買う側も「どうせ返しに来るはずだからとりあえずEUR200でなんかください」と買う人が多く、たぶん渡す時も「どうせ返すだろ、レシートあるから」と渡してるんだと思いますが詳しくは謎、です。 (2005年01月31日 18時33分49秒)
takaochan_happyさん
ご訪問&書き込みありがとうございます。 >マイナス20度ですか....寒いという感覚すら超越してそうですね。 感覚的には「痛い」という方が近いです(笑)。 それ以下になると感覚がマヒして感じなくなったり、あごが動かずに友人とも話せなくなったりします(笑)。 >学生結婚なんで「勢いで..」とか思われがちなんですけどね。 いえいえ、奥さまを思いやる言葉満載のあの文章を読んだら誰もそんなこと思いませんって♪お互い目的を持った上で尊重しつつ存在してるという感じで理想のカップルだと思いました。お幸せにー( ̄▽ ̄ (2005年01月31日 18時38分10秒)
訪問してくれてありがとうございます。
私も早速来ました。 アメリカも結婚する時に「マリッジライセンス」といって「結婚免許書」を州から取らないと結婚出来ません。 でも弁護士をつけたりとかそういうのではなく、身元を証明する為のもののようです。 私の旦那もかれこれ4年間日本に返してくれません。。。。涙 ハワイと日本はすぐそこ! なのにまだ帰してもらってません。。。。。 理由は「日本に帰る以前に払わなければいけないものがあるから」ということ。 「うちのアメリカ旦那は国産品で、アメリカに住んでて当たり前だけど、その言い方はちょっとないんじゃない!?」と怒っております(苦笑) (2005年01月31日 19時07分57秒)
随分とドイツの影の部分を見させてもらってる気がします。
昔家の母親がドイツ人の母親の行ってた会社の社長に結婚してくれと言われたようですが、してなくて良かったのかなー。(笑) 「何でいっとかへんねん。そしたら、(゚謎゚)は今頃御曹司やったんやんかー。」などと言ってたことがありましたが、夢物語でしたね。 しかし、寒そうですねー。 今の日本と大違いです。 (2005年02月01日 00時04分22秒)
可愛げ無いくらい合理的ですね(笑)
里帰りと日本からお客さんを受け入れるのは違います! 日本からのお客ほど疲れるものはないですよね。通訳から食事まで24時間お世話ですもんね・・。 ブラジル人は全然合理的ではないですが、別れる際はかなり金銭面でもめるようです。別れる気はないものの、契約書、あったほうがいいのかもしれませんね。 (2005年02月01日 09時23分40秒)
由美どんさん
ご訪問&書き込みありがとうございます。 >アメリカも結婚する時に「マリッジライセンス」といって「結婚免許書」を州から取らないと結婚出来ません。 それに関して色々読んだことがあります。 ドイツにもイタリアにも、おっしゃるような結婚するために絶対に提出しなければならないものはたくさんありますが、今回私が書いたのはそれとはまたまったく別のものなんですよ。(^-^) 今回書いたのはあくまでも個人の財産や権利を守るために考え出されたもので、法律とはまったく関係がありません。また、結婚=籍を入れたカップル、でなくても同棲しているだけでこの契約書を作る人たちも多いようです。まぁ、これは彼らがいかに話し合いが苦手か、ということの現われだと思うんですが…(笑)。 >私の旦那もかれこれ4年間日本に返してくれません えぇぇぇええっ??だ、だいじょうぶ…ですか?? 由美どんさんならドイツで暮らしていけそうですね…。 (2005年02月01日 20時47分35秒)
謎探偵さん
ご訪問&書き込みありがとうございます。 >随分とドイツの影の部分を見させてもらってる気がします。 私の目的はそこにあったのでとても嬉しいです。有り難うございます。良い部分はガイドブックなどでいくらでも読めますからね、私は裏の部分を伝えていきたいと思っていました。 >昔家の母親がドイツ人の母親の行ってた会社の社長に結婚してくれと言われたようですが、してなくて良かったのかなー。(笑) おぉっ!幻の御曹司!! しかしそうすると、謎探偵さんに裏情報を伝える座を奪われていたかもしれない…ですね(笑)。 それにしても素敵なお母さまなのでしょうね♪ また寄らせていただきます。 (2005年02月01日 20時51分23秒)
Chizurinさん
ご訪問&書き込みありがとうございました。 >可愛げ無いくらい合理的ですね(笑) ははは、爆笑しちゃいました! ドイツ人は、ほんっと、可愛げのカケラもありません。 ブラジル人とはたぶん完璧に180度違いそうですよね。 >里帰りと日本からお客さんを受け入れるのは違います! ですよね!よかった、わかってくださる人がいて。 >ブラジル人は全然合理的ではないですが、別れる際はかなり金銭面でもめるようです。別れる気はないものの、契約書、あったほうがいいのかもしれませんね。 書類になっていれば裁判で証拠として有力ですものね。結婚したてなら、男性側も格好つけたがって女性に有利な方に書いてくれたりして♪(ただしラテンの場合。ドイツ人はいつ何時でも自分の利益にこだわります(笑)) (2005年02月01日 20時56分00秒)
mezzanaさん
おぉっ!幻の御曹司!! >そうすると生まれてない可能性が高いです。(笑) しかしそうすると、謎探偵さんに裏情報を伝える座を奪われていたかもしれない…ですね(笑)。 >その座は欲しいな~。 それにしても素敵なお母さまなのでしょうね♪ >とんでもない。 ただの関西のオバサンです。 高校の写真を見る限りではスケ番と言った感じでした。 みんなに恐れられていた事でしょう。 大方そのドイツ人も母に恐れをなして・・・・だったんでしょう。(笑) (2005年02月01日 21時40分10秒) |