作家・内藤みかのメインブログ ～電子書籍などの新しいコト〜

息子が担任に体罰ふるわれて退学した某私立中高一貫校。
結局息子は高校受験をして他の学校に行きました。
親子ともに大変な思いをしました。
今の学校との偏差値の差が、当時は１６でした。
（日能研偏差値で見てます）


娘が中学受験なので最新の日能研偏差値表が手元にあります。
この３年で、息子がいまいる学校の偏差値は上昇し、息子が体罰を食らった私立校は偏差値が随分下がった模様。


１６だった偏差値の差は、３年後に２３の差になりました。
ちょっとびっくりしました。
ずいぶんと差が広がったものです。
こんなに偏差値が違うところによく合格できたなあと親子で感心しました。



結果的に、沈みゆく船を捨て、進みゆく船に乗り換えたことになるので、大正解でしたが。

最初から進み行く船に乗っていればよかったわけですから、大誤算ではあったのですね。

中学受験でどうも納得行かないところがあるような学校には「ここしか受からなかったから」ということで進学させるべきではないということだけは、よくわかりました。


でも今は本当に、素晴らしい先生とお友達に恵まれ、息子は楽しく通っています。もうちょっと勉強してくれれば最高ですが（苦笑）。


今の学校の担任の先生に、以前いた私立中でのできごとを少しだけお話したところ「うちの学校ではそんなこと考えられない」と呆れていました。学校によって考えかたはいろいろです。体罰を容認しない今の学校にいられるありがたさをかみしめているこのごろです。


大阪市立桜宮高でバスケットボール部主将の男子生徒(17歳）が顧問の男性教諭のたびかさなる体罰などを苦にして自殺……の事件。



最近の体罰関連のニュース、あれは当然暴力教師に問題がありますが、保護者にもするべきことはあったと思うのです。
体罰を容認してきてしまった保護者がほとんどだったのでしょう。
息子が以前いた体罰のあった私立中には、
「うちの子はこうでもしないと勉強しないから」と体罰を容認する保護者が何人もいました。
それは保護者も暴力の片棒を担いでいるということです。
一部にこういう親がいるから、体罰教師が図に乗るのです。


でもどの世界に
先生に殴られたいという生徒がいますか？

厳しくしつけてもらって勉強してもらいたい（もしくは部活が強くなってもらいたい）という気持ちはわからないでもありませんが、そのために子どもの心も身体も傷付いたら本末転倒です。
お子さんの気持ちをよく考えてほしいと思います。

大事な子どもが傷つけられてそれでも黙っているなんて、私にはできません。
体育会系でも体罰せずに生徒を伸ばしている素晴らしい指導者は大勢います。
体罰は、間違った指導です。
文科省でも禁止しています。
ついでにいえば言葉の暴力、無視をするということも、体罰の一種となります（生徒の心を傷つける行為も体罰とみなされます）。


保護者も暴力はイヤだともっともっと意思表示をして、これは犯罪ですよ、と指導者に詰め寄ることで、体罰を撲滅することはできると思います。


名前がバレるのがイヤなら、匿名で教育委員会や子ども人権110番に相談することだってできます。どうか、暴力に屈せず、お子さんを守っていただきたいと思います。


私は言いたいことは学校に言いました。
生徒達を病院送りにするほどに追いつめるなんて指導とは言えませんと。
担任からは謝罪はなく、結果的に息子を含む何人かが退学しました。
言ってダメなら退学すればいいんです。
沈みゆく船にしがみつくより、新たな船を探すほうがいいかもしれません。
黙って暴力をガマンすることはないと思います。
私は子どもを守るために闘ったことは後悔していません。


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