カテゴリ:カテゴリ未分類
ロシアより愛をこめて。その5です。
ダーチャ。 それは、ロシア人が、旧ソ連時代より、夏の間郊外で週末を過ごし、 また、菜園で自給自足できるだけの野菜とうをつくる別荘のことです。 友人の計らいで、日曜の午後、ダーチャに招かれました。 街から来るまで15分も走ってみると、まわりはのどかな郊外の風景。 舗装された道を曲がると、そこはもう、回り中ダーチャの、別荘地帯でした。 舗装もされていない、車一台がやっとの細いみちを、歩いている人たちとすれ違いながらでこぼこ道を走ります。 向こうから歩いてきた白髪の男性と、女の子。 それが、招待してくれたエローヒンさんと孫のサーシャでした。 ダーチャについて説明します。 ダーチャを日本的な意味合いの別荘と訳したらそれはイメージに誤りがあります。 ダーチャは、菜園に小さな小屋がついたものだからです。 電気はかろうじて通っています。 ガスはプロパンです。 水道はありません。 トイレは、菜園の向こうに小さなトイレ小屋があり、もちろん水洗ではありません。 そんな、エローヒン家のダーチャに到着すると、家族そろってまずは案内してくれました。 整然とした畑ではなく、ありとあらゆる植物が植わっているお宝の山という感じ。 トマト、スイカ、とうもろこし、きゃべつ、きゅうり。 木もたくさんあります。 桃、りんご、さくらんぼ。 花も満開。 歩きながら、次々くだものをとっては渡してくれます。 皮ごと食べて、種はその辺にぺってして、って。 その、おいしいこと! まさに、無農薬、今まで畑で太陽をあびて色づいた果実です。 隣りのダーチャを見ながらエローヒンさんが説明してくれてます。 ”あっちの隣りは貧乏人。 あっちの隣りは金持ち。 うちは中流だよ。 今言った事を、日本から来た友達に説明してくれ。” なんだか、かわいいおじさんです。 続いて、家の中を案内してくれます。 木造の小さな二階建ての小屋です。 小さなベッドルームが三つ。 キッチンとサウナがあります。 部屋とサウナにはペチカがあって、サウナ稼動のために薪がくべられました。 エローヒンという名前とともに、わたしはすっかりおじさんが気に入ってしまいました。 娘はもうサーシャと打ち解けて、とっくに庭のどこかに消えてしまいました。 道聞かれが遺伝しているからね。 いよいよ、ロシア流宴会の始まりです。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 28, 2005 10:05:23 PM
コメント(0) | コメントを書く |
|