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カテゴリ:雑感
直面した事実に対して、できることなら避けて通りたい、スキップしたい。
たいていそういう事実は、自分が嫌だと思ういわば偏見である場合が多く、自分で嫌なことだ、避けたいことだと意味付けしているだけだ。誰も気にしていないし、むしろ本当は自分にとって良い事かもしれないのに・・。 もし、直面を避けられるだけの数時間、スキップ出来たなら。 もし、そのスキップが25年という長い時間だったら。 そんな本を一冊読みました。 読書メーターに投稿したので転載します。 スキップ [ 北村薫 ] 時空を超えて自分がスキップする。ドSFを期待し(笑)読んだが、「時空をかるがる飛んで~」というSF的なトリガーはあくまで作品の起承転結の「起」の部分であって主題ではなかった。ひきかえすことはできない人生、しかもスキップしたそれをどう生きていくかであり、これはむしろノンフィクション・ドキュメンタリーだ。現状の肉体とは別の「精神年齢」によってそれぞれに、傍観できない主題を感じ取ることができると思う。発行も少々古く、似たような設定の作品は多々あるかもしれないが、これは深い作品。読んで良かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/12/08 08:57:29 AM
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