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dr2006

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2018/01/24
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カテゴリ:雑感
お寿司や居酒屋のメニューで「活~」というのがあって、そのイメージに当てはめると「活字」は活きが良い文字ということになる。その昔、活版印刷が全盛だった時は、一つ一つの文字が命をもっているように振る舞っていたのだろうか。今でも活字という言葉は残っているが、活字という直方体の物質があって文字が印刷されていた。
そんなことを想う一冊の本を読み読書メーターに投稿しました。転載します。

活版印刷三日月堂(星たちの栞) [ ほしおさなえ ]

レコードは音溝の一本道を針が通過して記録された演奏の振動がそのまま再生される。そこにデジタルとアナログの変換という介在がない。同様に活版印刷は、作者の筆による原稿が活字によって本として印刷され、物質的に読者の目に直接届くような気がする。生々しさと再生力のある手段だ。主人公の弓子は、亡くなった祖父が経営していた活版印刷工場を再生する。活版印刷の良さを再認識する街の人たちとの出会いと共に、弓子自身も再生していく。前向きな気持ちになり、宮沢賢治が読みたくなる作品。初読みのほしおさん、読書感がとても優しかった。





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Last updated  2018/01/24 07:32:13 AM
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