Tomorrow is another day

ほどなく始まった浪人生活。
Yゼミナールに通う日々。

午前中は授業を受け、食堂で昼食、
午後は自習室で夕方まで勉強。
一緒に通っていた友達とのおしゃべりと
ときどき吸うタバコが息抜きという感じ。
（ちなみに今はタバコ吸いません）
夜も夕食を食べたらまた勉強。

１日おそらく８時間以上は勉強していたのではないでしょうか？
それでもあの頃は、まだ足りないと思っていた。
予備校に通う浪人生は、
それくらいの勉強が当たり前だったから。

高校時代とはうって変わって地味な日々。
それでも、友達とマイペースにやっていたので
浪人生活に息苦しさを感じることはもちろんあっても
投げ出したくなるほどではなかった。

何より、勉強が面白くなってきたから。
「分かる」ということは、快感でもあると知ったから。
成績が順調に上がっていったので（もとが悪かったこともあるけど）
それがまた原動力になった。

けれど、華やかに短大生活を送る友達に会ったりすると
情けないような、劣等感を感じたり。
色々なフラストレーションを感じた時期でもあった。
やっぱり浪人生活は灰色だ、と落ち込んでみたり。

あの頃の自分はとても地味だった。
それでも今振り返ると、褒めてあげたいし大好きな自分です。
ああいう時代があったから、今の自分がいる。


長いようであっという間の１年が過ぎ
冬が来て、また受験シーズンが到来した。
その当時、世田谷で1人暮らしをしていた姉のアパートから
その年も６校、大学を受けに行くことに。

誰からの期待もプレッシャーもないつもりだったのに
最初の大学の試験ではお腹が痛くなった。
体の方が緊張していたのです。

そして、現役の頃はどこかしら受かるだろうという
甘い考えをしていたのに
浪人生の私はかなり疑い深くなっていた。
前年全て落とされたトラウマか？
簡単に受かる気がしないのです。

ついに本命の大学受験日。
試験を受け、終えたときには
もう、ここに来ることはないかもな…と思った。
難関大学の試験は、出来た！と感じないと受からない。
そう思い込んでいたのです。

始めの朗報は第５志望の女子大でした。
お腹の調子が悪いながらの試験でもなんとか合格！
浪人生活が報われた瞬間でした。
とりあえず、大学生になれる！

試験を全部終えて、さっそく友達と遊び始めた私。
まだ全ての結果は出ていなかったけれど
第２志望、第４志望の大学に不合格をもらっていたので
ほぼ女子大で決まりと思っていた。

友達と都内で遊んだある日のこと。
姉のアパートに戻るとこたつの上に
「おめでとう！」と一言書かれたメモ。

何がおめでとう？
もしかしてと思い、実家の母に電話をすると
「C大学から合格通知と入学の書類が届いたよ！おめでとう！」との返事。

本当に驚きました。
第一志望の大学だったのです。
他の大学はすでにあきらめていた私は、
合格発表を見に行くことも電子郵便（早く結果がわかる）も
頼んでおらず、発表の数日後に書類が郵送されてきたのです。

電話を切り、姉のおめでとうのメモをもう一度見て
やっと実感がわいてきた。
そして思い切り感動した。
１年間が報われた！

みんなにありがとうと言いたい気持ちでした。


浪人生の皆さん、受験生の皆さん、
もう少しです。
努力は報われます。
頑張って！　応援しています.｡･:*:･ﾟ`☆､｡･:*:･ﾟ`★


～結果～

第１志望　C大学　合格
第２志望　M大学　不合格
第３志望　H大学　合格
第４志望　N女子大　不合格
第５志望　J女子大　合格
第６志望　K女子大　合格