一筋の光　～リリーの告白～

私が幼稚園の頃、実家の飲食店にアルバイトに来ていた
大学生のお兄ちゃんかいて、いつも遊んでくれていたんです。
父や母ともとても親しかったんですが、大学を卒業して県外へ就職してからは
全く音沙汰もなくなっていました。
そんなお兄ちゃんがいたこともすっかり忘れてしまったある日の朝方、
私が高校3年生の時だったでしょうか、夢にそのお兄ちゃんが出てきました。
その内容は・・・

奥さんとかわいい男の赤ちゃんを連れて、
うちのお店の一番奥の座敷に来てる夢でした。
夢の中で「わぁ～～久しぶり～！！」って思ってるんです。

で、目が覚めて普通に学校に行って夕方帰って来ると
なんと、まさに夢で見た光景がそこにあったんです～！

結婚して赤ちゃんが生まれ、やっとこっちへ帰って来る事が出来たので
懐かしくてうちのお店に食事を兼ねて父と母に会いに来たとのこと。
ちゃんと一番奥の座敷に座ってました。ビックリしました。マジで。

次に驚いた夢は、私が結婚して10年程経った頃。
姉妹の様に仲良くしていた一つ歳上のいとこが
すぐ近くに新居を建てて幸せな毎日を送っていました。
子供は小学生二人。ご主人は電気関係の会社を経営していて、
県外の仕事が多く、ほとんど自宅に帰って来ることがなかったんです。
いとこは「亭主元気で留守がいい」なんて、冗談を言ってましたが。

そして、ある日の朝方、また夢を見ました。

私はそのいとこの新居に遊びに行っているのですが、
外で誰かがウロウロしているんです。
「誰だろう」と思ってよ～く外を見ると、いとこのご主人でした。
だけど、家の中へ入って来ません。
不思議に思ってもう一度外をよく見ると、
2歳くらいの女の子を抱いているんです。

そこで、目が覚めました。
「変な夢・・・」
でも、いとこにはわざわざその夢の事は話しませんでした。

それから一週間後、いとこから泣きながら電話がありました。
「旦那が急に電話して来たと思ったら、離婚して欲しいって・・・」

結局、その後いろいろとやりとりがありましたが、
新築の家はそのまま譲り受け、養育費の約束もしてもらい
協議離婚が成立しました。

後で聞いたら「離婚して欲しい」と電話して来た時には
既に2歳の女の子が生まれていて、別の場所に家庭を持っていたらしいです。
ひどい話しですよね・・・(/へT)

今回は予知夢らしき体験のお話しをしました。
ちょっと不思議な話し、また次回に続きます。