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マラソンの小部屋-ミカンとリンゴは食べ飽きない!

マラソンの小部屋-ミカンとリンゴは食べ飽きない!

0917丹後ウルトラマラソン

歴史街道丹後100kmウルトラマラソン 完踏記


応援ありがとうありがとうございました。
しまなみ以外のウルトラ初挑戦に行って参りました。
デジカメですが、5枚しか撮影できませんでした。すみませんm(_ _)m

さてさて、どんなコースかといいますと、日本海に突き出た丹後半島をぐるっと巡るコースです。
前半は、網野町をスタートして、西方向へ走り、久美浜湾を一周して再び網野町に戻ってきます。この間、アップダウンを繰返す七竜峠を行きと帰りに2度越えなければいけません。

後半は、網野町から東方向へ走り、完踏できるかの試練どころ、

碇高原牧場への急坂とダラダラ坂の登りの二段攻撃と、越えてからの急坂の激下りが待ち受けてます。

コース図
が100kmのコースで、が60kmのコースです。
Tango02


高低差図

Tango03


丹後ウルトラマラソンの作戦」で作成したペース配分表を持って走りました。このペース表のお陰で、ゴールに辿り着けた感じがします。

計画と結果

Tangotime0917_1


前半の40km まで飛ばしすぎて、40km過ぎからは早くも歩きが入りペースダウン。
なんとか「計画その1」のタイムをちょっとだけ越えて50km地点を通過できましたが、暑いし先は長いし、気持ちが凹んでいました。
後半は、ペース表に従いキロ9分を目標に早歩きがメインとなり、走ってない区間が多かったです。
碇高原牧場への登りは、皆さん歩いているので、追いつきたくて頑張って登りました。歩きメインですが(^-^;;;
そして、あまりのしんどさに、碇高原牧場の73.3kmの関門で牛と羊をしばらく見てました(゜゜)\バキ
そしてそして、碇高原牧場からの激下りで、フラフラになり大崩。
75km通過時間が「計画その2」に3分まで迫り、かなりやばい状況です。まだ下りが続きます。ペースを回復しないと87.9km関門の通過がきわどいです。
ラッキーなことに、坂が少し緩くなりゆっくりと走りも交えることができるようになりました。87.9km関門を19分前に通過できたので、残り12.1kmをキロ10分で歩いてもぎりぎりゴールできると少し安堵しました。
予想に反して、ペースが上がり始めたので、残り10km地点通過で、新たな目標ができました。
それは......
足が回復してきているので、頑張れば不可能ではない と、俄然元気が湧いてきました。
緩い下り坂を利用して、ラスト5kmを気持ち良く走ることができ、
そして、ゴール!
重たい重たいメダルを首に掛けてもらいました。

Tango00


そんな、丹後ウルトラの大会を振返ってみます。

前日


14時に職場を出発し、金欠から一般道で丹後に向った。途中、夕飯と明日の朝食を買い出す。生クリームたっぷりの「まるごとバナナ」が100円で特売していたので、思わずデザートに買ってしまった。あとは、ミニいなり、グレープフルーツジュース、ヨーグルト、酎ハイ、パン類など。
福知山までは多少渋滞するところもあったが、その先はスムーズに走れた。175号線の川向こうは福知山マラソンのコースである。懐かしい風景を楽しみながら、さらに山奥へと進む。

18時頃、大会会場に到着。駐車場が分からなかったので、そのまま受付を済ませてしまう。歓迎会をやっているはずだが、なぜか静か。
早々に、駐車場に移動して、寝場所を確保する。照明で眩しくなく、他の車が駐車していない場所を確保した。テント持参でキャンプしているランナーもちらほら見受けられる。
夕飯をすませ、デザートタイム。そして睡眠薬代わりに酎ハイを飲んで20時30分過ぎに寝袋に入った。明日は2時起床の予定。
だが、後から来た四駆のエアコンのエンジン音が五月蝿! 窓を少し開ければ、外気がヒンヤリしているのに。なんとかしてくれ~。
でも、お酒の力で、寝てしまった(^-^;;;
夜中、というか22時過ぎにトイレ。ちょっと近いな~。

当日


携帯とPalmの目覚ましで、ばっちり 2時に起床できた。
窓が濡れているし、ときどき雨音がする。雨かな~。
軽めの朝食を摂り、外にでるとそれほど寒くはかったので、ウエアは、
 上は、ボディテックドライコンプレッションとナイキの T-シャツの重ね着
 下は、迷って、ナイキのランパン、それに膝の圧迫サポータ

に決めた。
暑くなったら、ドライコンプレッションを16.5kmの脱捨てポイントで脱ぐ予定にしていた。
雨が心配だったので、55.9km 73.3km の着替えエイドに預ける荷物も用意した。
55.9kmエイドには、上下着替え、靴下、バーム、アミノバイタルプロ、iPod Shuffle、タオル
73.3km エイドには、上下着替え、靴下、バーム、アミノバイタルプロ、タオル
を、それぞれ預けることにした。
預ける荷物は、受付時に配られた専用のビニール袋に入れ、自分のナンバーのシールを貼って、会場で預ければよい。
また、会場に置いておく荷物は、適当な袋に入れ、荷札を付けて、体育館に預ける。
そんな荷物の入った袋を3つ持って、4時前の駐車場ー会場間のシャトルバスに乗った。
乗ってる乗ってる、ウルトラランナーさんたちがいっぱい。ワクワクしてきたぞ!
5分もかからずに会場に到着。
体育館では、雨除けのビニール袋と反射板を配付していたので、ゲット。
反射板を前後のゼッケンに貼ってもらい、ビニール袋を被って外に出た。
あ、利用しなかったが、ワセリンの配付もあった。

Tango01


と、少し雨が落ちてきている。
ランナーたちは、少しでも濡れないようにとテントの下に身を寄せ合っている。
この大会には、しまなみや篠山などの大会でご一緒させてもらってる さちこさんご夫妻、伊吹でお目に掛かった かねやんさん、お目にかかったことはないが、楽天ブログのTAKA38さん、ウルトラ4番勝負目の いのっちさんたちが参加している。私のナンバーを知らせているので、見つけてもらおうと(他力本願(゜゜)\バキ)、ウロウロするが、結局、誰にも会えなかった。ちょっと寂しい。
そうこうしていると、スタートの4時30分が近づいてきた。


ゲートの前に、皆さんならび始めている。

Tango04


完踏を目指す私は、邪魔にならないように後ろの方に潜り込む。
そして、完踏目指して、皆で「エイエイオー」の気合いを入れる!

さー、スタートだ!!
丹後ウルトラでは、100kmの長い長い道のりでどんなドラマが展開されるのだろうか
楽しみだ。

前半戦


4時30分スタート。
暗い街中を異様な集団が行進する。
ビニール袋の擦れる音とシューズの接地音が続く。まるで戦国時代の足軽が戦場に行進しているようだ。直に街中から港を経由して、海岸線に続く登りにさしかかる。暗くて足元が見えない。お陰で、登りも苦にならない。ヘッドライトを点けて走っているランナーもいる。その回りだけがボワ~っと明るい。
暗闇に明かりが輝いている最初のエイドはそのまま通過。

七竜峠への登りにかかるが、暗くて、快調(^-^;;;
海に浮かぶ船の明かりを見ながら足を進める。
汗が出始めたので、ビニール袋を破って手に持って走る。
7km地点、峠のエイドでお水をいただく。そして、ビニール袋を捨てさせてもらう。
辺りが少し明るくなってきた。
自分の目と脚で確認しながら峠を下り始めたが、結構、きついぞ。復路はこの坂を登ることになるかと思うと....。
下り切ると、わりかし平坦なコースに出た。
走ってて気がついたのだが、しまなみと違って歩道がない。おまけに、工事中の箇所が多く、そんな所を通過する時は、車に注意しながら走らなければいけない。もちろん、要所要所にスタッフ方がいてくれて、コースの安全を確保してくれている。

計画したキロ7分を上回る、快調過ぎるペースで、16.5kmエイドに到着。既に汗びっしょり。ここが脱捨てエイドであることをすっかり忘れている。ドライコンプレッションを身に付けたまま、給水と塩をいただく。

ここで、先着していた かねやんさんに声を掛けてもらった。やった~!
そして、ここから、ドラマが始まった

Tangotime09171


話をしながらの楽しいランが続く。比較的平坦な区間だが、ときどき、小刻みなアップダウンを越える。60kmコースのスタート地点を通過。60kmコースの参加者か? 沿道には何人かのランナーが手を振って応援してくれている。
最初の関門、30km地点の通過は、制限時間の56分前に到着かねやんさんと話ながらのランで、快調に走れている。心配していた膝の痛みもない。
その後(30km関門の前か記憶が?)、私が小用で離脱。この大会は、いままでの大会に比べて小用が多かった。済ませても、直ぐ行きたくなる。当然、あまり出ない。そんなことの繰返しが、ゴールまで続いた。
小用からコースに戻ると、だいぶ前の方にかねやんさんの後ろ姿が見え隠れしてる。登り坂が続いているので、無理せずペースを維持。
どこかのエイドでかねやんさんに追いつき、先発させてもらい、しばし一人旅になった。

復路の七竜峠への登りにさし掛かると、一気にペースダウン。今までペースが速過ぎたので当然。今回の大会は、60km過ぎから始まる最大の難所、碇高原牧場への登りまでは、ゆっくりでも走る ということも目標のひとつにしていた。
がんばるのだ~ と思ってみても、足が止まった(^-^;;;
早々に歩きが入る。あああああ~。
歩きを交ぜながら七竜峠を登りを終え、下りに入る。が、ここから先もアップダウンが続く。左手前方には大きな海が、前方には上下する白いガードレールが張り付いたリアス式海岸が見渡せる。
あああああ~、あそこまで走るんだな~。と思うと、また足が止まった。

Tangosachiさちこさん撮影
使わせてもらいました(^_^)


ノロノロと歩いていると、後方から「ミカンさ~ん!」の呼びかけが聞こえた。かねやんさんだ。かねやんさんの姿を見て、目の前がぱ~っと明るくなったが、元気な足取りのかねやんさんと一緒に走る元気はなかった。もう再会できないだろうな~と思いながら「お先にどうぞ」と、お別れの言葉を贈った。
かねやんさんの後ろ姿を見送りながら、かねやんさんのふくらはぎの筋肉が元気に躍動しているが分かった。

また一人旅になってしまった。
予想に反して天気が回復し、日差しがきつく暑くなってきた。エイドで必ず、水分と塩、黒砂糖を摂ることにしていた。被り水にも毎回お世話になっていた。
汗をいっぱいかいているのに、なぜか小用が近い。
16.5kmの脱捨てエイドで脱ぎ忘れたドライコンプレッションを、女性ランナーがこないことを確認して脱ぎ、左手にボクシングのグローブのように巻き付けて走り出した。
次の44.6kmエイドでは、うどんが食べられる。そこまで頑張ろう。

やっとうどんエイドに到着。
まずは、温かなうどんをいただく。ここにはマッサージのサポートがあり、うどんを食べながらマッサージを受けてるランナーも多い。イスが空いたので、腰を降ろして膝のサポーターをめくり上げ、ふくらはぎのマッサージを受ける。痛い! かなり張っているようだ。続いてサポーターを下げ、太もものマッサージ。気持ちいい。
マッサージを受けながら隣でマッサージを受けている、今回2回目の挑戦という先輩ランナーに話しかけた。昨年は碇高原牧場の関門でアウトだったようだ。
で、今、ここでマッサージを受けている ということは時間的にアウトかセーフか尋ねると、「この先、厳しいからな~。わからん。辿り着きたいんだがな~」と心細いお話になってしまった。
景気付けに、うどんをもういっぱい頂いてからエイドを後にした。
中学生か高校生か男の子たちが、大会のプログラムで名前を調べて、名前を大きな声で叫んで見送ってくれるので、振返って大きく手を振って応える。頑張るよ~!
そんな檄を受けてコースに戻る。

網野町の街中に入り、応援してくれる人の数も多くなってきた。
スタート地点の直ぐそばを通過する。右折すれば戻れる。そうか、見えるものが全然違ったので分からなかったが、今走ってきた道は明け方の暗い時に通ったあの道だったんだ。と気づく。
車の往来があるので、道路の左端の下水のフタの上を走っていたら、応援してくれているおじいさんが、「もっと真ん中走れや。車が除けてくれるわ」的な言葉をかけてくれた。
ありがとうございます。

それにしても、暑い、暑い
ついに我慢できずに、自販でコーラを買ってしまった。炭酸がのどにしみて、じつに美味!

前半部分はキロ7分、峠の登りでキロ8分と想定していたが、早々とキロ9分まで落ちて、前半戦を終えた。
50km 5時間52分(計画その1の2分遅れ、その2には18分の余裕)


後半戦



Tangotime09172


机上の作戦によると、キロ9分を維持できれば、時間内にゴールできる。しかし、まだ半分。体の状態がどうなるか分からない。
兎に角、キロ9分を目標に刻んで行くことにした。

照返しのきつい道路を進んで行くと、前を行くランナーが通りを渡り、高台に登って行くのが見える。
あじわいの郷を1周するようだ。既に1周を終えて下ってくるランナーの顔を確認しながら坂道を登ったが、かねやんさんさちこさんご夫妻は発見できなかった。

この大会は2.5km毎に距離表示がある。これは大変ありがたいことだ。
1km毎の表示(ウルトラでは無いでしょうが)はペースを気にし過ぎてしまう。また5km毎の表示だと、取り返すのに次の5km まで結果を待たねばならない。その点、2.5km毎の表示だと5kmの前半と後半のペースが分かる。頭が働かない状態なので、倍すれば5km の所要時間が分かる。2.5km通過でキロ9分をオーバーするようだったら、後半の2.5kmを少し頑張って45分以内になるよう調整した。

手に巻いたドライコンプレッションがず~~と邪魔だった。
あるエイドで、被り水をしたとき、手に持ったドライコンプレッションにも水がかかった。そうだ、水で濡らして首に巻けば気持ちいいんじゃないだろうか?
案の定、大変気持ち良かった(^-^;;; 
こんな単純なことに気がつかないまま、あと少しで着替えのできる55.9kmエイドに到着する。

第二関門の55.9kmエイドでは、エイドの手前でナンバーをチェックして、荷物の受け渡しをスムーズにている。荷物置き場に着くと、既に荷物は用意されていた。
中を開け、碇高原牧場への登りを頑張るために iPod shuffle とバームを取り出し、そしてドライコンプレッションをしまった。
失敗は、汚れ物を入れるビニール袋を入れ忘れたことである。全てを着替えれば、全て汚れ物になるのであが、着替えなかった。そのため、汚れ物と未使用のウエアが同居して、洗濯物を増やすだけになってしまった。
(そっか、どうせ洗濯物が増えるなら、着替えてさっぱりすればよかったんだ。頭がまわらない)
荷物を預けなおして、エイドでミニミニおにぎりに塩を付けていただく。そして被り水。かち割り氷が置いてあったので、ひとつ頂きバンダナに包んで首の後ろに当るように首に巻き付けた。
しびれるくらい冷たくて気持ちがいい。
空っぽになったコーラの缶にアミノバリューを入れてもらい、バームを飲みながらエイドを離れた。
これから、碇高原牧場への登り区間にさしかかる。

首の氷が効いたのか、バームがよかったのか、頑張る気力が出てきた。
60km過ぎから始まる最初の登り区間は、積極的な歩きと短い距離のジョグで、前を行くランナーに追いつけた。
ふと気がつくと、前方に、朝とはウエアが変わっていたが、かねやんさんの背中のナンバーを目視できるようになっていた。
再会だ~~~。

3時間ぶりだろうか。もう会えないと思っていたかねやんさんが直ぐ前で頑張っている。
嬉しくって、恥ずかしいけど大きな声で「かねやんさ~~ん!」と叫んでしまった。
かねやんさんは、脚を痛めているようで、ペースが維持できない様子だ。
兎に角、登りを頑張れば、ゴールが見える というような言葉をかけて、先に行かせてもらう。
(詳しくは、かねやんさんの完走記を)

ひとつの頂きを越え、さあ、次の急坂を! と、先に進んでも急坂は現れず緩いダラダラ坂の連続。折角さっきの急坂で追いつき引き離した走れるラナーの集団に抜かれる。でも、ちょっと急なところのくると、また追いつく。こんな感じで碇高原牧場を目指す。
木陰のない照返しのきついアスファルトの上を黙々と進む。紺色のランパンは塩で白い斑模様になり、膝のサポータからも塩が吹き出ている。

碇高原牧場まで○.○kmの道路標識を見て、あと、ではなく、まだ、とちょっとネガティブ思考が占拠されている。
足の裏もビンビンな状態。

牧場の建物が見え出した。ここでも手前のコーナーでナンバーをチェックし、荷物置き場に連絡しているようだ。そのコーナーを曲がれば直ぐか、と思いきや、緩い下りの坂を下ったところに第三関門73.3kmエイドが見えている。
関門の制限時間の36分前に到着(計画その1より14分遅れ、その2に16分の余裕、とその2に近づいている)

荷物を受けとる前に、まず、マッサージのサポートを受ける。若い兄ちゃんがふくらはぎと太ももの張りをしっかりとそして丁寧にほぐしてくれる。
いろいろと話しかけてくれて、励ましてくれた。ありがとう。
イスから立ち上がると、よろけるくらい脚にダメージあるのが分かる。荷物を受取り、着替えのテントではなく、牧場の牛と羊か見える芝生の斜面に大の字に寝ころんだ。観光客もいるが、もう動けない。目を開けると少し雲が出てきた大きな空が広がっていた。牛や羊はゆったり草を食べている。いいな~、のんびりできて。

荷物を開いても取り出すものはなにもない。もう着替えなくてもいい。
これから激下りが始まる。脚が耐えられるかが一番心配なこと。
少しでも身軽にしよう!
と、腰にぶら下げてはいるが全然撮影していないデジカメを荷物袋にしまう。次に、iPod Shuffle。音楽で気を紛らわせてきたが、下りの振動でイヤホンが外れるのを気にするのがいや。しまっちゃう。ウェストポーチに入っている飴ちゃん、アミノバイタルプロ、これもしまっちゃう。
荷物を預け返し、水分と塩、黒砂糖、バナナなど頂いて、エイドを離れる。約9分間の休足だった。

スタッフの人曰く、この先は 少し下って少し登って、激しく長く下る、そんなコースであるようだ。
最初の、少し下ってのところで、既に脚が上手く着けない状態で、一歩一歩の衝撃がビンビン足の裏、そして左膝に響く。もうよれよれ状態。走り下るランナーにはもちろん、ごく普通に歩き下りるランナーにも抜かれ放題。どうしよもない。
と、またまたかねやんさんが後ろから、心配そうに声を掛けてくれた。
ドラマだな~
脚がだめなので、到底一緒には下れない。悲しいけど先に行ってもらう。
かねやんさんは軽快に下っていった。

そんな姿を見送って、もう会えないのだろな~ とマジに思った。

坂の途中の75km通過にキロ13分(休憩を抜くとキロ12分くらい)と大崩。計画その1から27分遅れ、その2には3分の余裕しかなくなった。今の脚の状態では余裕どころではない。このままだと12.9km先の第四関門87.9kmのおしるこエイド に2時間4分で到着できるのか、不安になってきた。キロ10分でもアウトなのだから。

ラッキーなことに、75km 地点から先の下り坂はいくぶん傾斜が緩くなっていた。少しずつ早歩きになり、ゆっくりだが下れるようになった。下の方に見えている海岸線が、見る見る近づいてきた。下りの区間も終わろうとしている。頑張れ頑張れで一気に下り、海岸線に出た。交差点を左折し海岸線に沿って網野町を目指す。
激下りが終わり、なんとか、キロ9分を切れるようになってきた。
ただ、海岸線も平坦ではなく、アップダウンが繰返しやっってくる。登りはいいが、下りで崩れたら終わりだ。
空の色が怪しくなり、雨が時折落ちてくる。残念ながら、雨模様で景色はパッとしない。
途中60kmコースが合流し、ランナーの数も多くなる。これも励みになった。

第四関門87.5kmに制限時間の19分前に到着
多くの人に出迎えられて、ゴールでもないのに思わずガッツポーズをしてしまった。
ここでは、おしるこを2杯いただき、マッサージのサポートを受ける。碇高原牧場でマッサージしてくれたあのお兄ちゃんがいるではないか。空くのを待って、再度マッサージをお願いした。

あと12.1km 、残り時間2時間ちょっと。キロ9分半キープで、時間内にゴールできる。これから先、碇高原牧場からの激下りのような長い下りもないだろうし、今の脚の調子なら、大丈夫だろう。と少し安心した。
エイドを離れる時、あの44.6kmうどんエイドの学生達がまたまたエールを送ってくれた。今度も振返って大きく両手でありがとう!

網野町に続く海岸線は、ゴールを目指すランナーに最後の試練を与えるかのように、アップダウンを繰返している。残り10km を切ってからも、それは続いた。
残り10km、残り時間は1時間48分。
しまなみの記録 13時間53分 を更新したいな~ と漠然と思う。
そして、13時間半切りも。
90~92.5km キロ8分のペースに近づけた。92.5~95km キロ8分のペースでクリア。
95km 地点通過が12時間52分。 
残り5kmをキロ8分ではだめだけど、7分に近づければ、13時間半を切れるぞ。
キロ7分なんぼ、までは、計算できなかった(゜゜)\バキ

87.9kmのおしるこエイドから、タイムロスを考えエイドには寄らず、途中の私設エイドでコーラをいただいたのと、前半戦の網野町で買ったコーラの缶に詰めたアミノバリューで繋いでいる。
あと5km。50km近く共に戦ってきたコーラの缶よ、ご苦労様! とお礼を行って、空き缶のごみ箱に。
緩い登り坂を登り、信号を渡ると、残り4kmの表示。その先は緩い下り坂になっている。
脚が進む進む。長い間休めていたので、脚には痛みもほとんどない。一気に下り、多くのランナーを拾った。緩い左カーブを曲がった瞬間、目を疑った。
前方に、かねやんさんの背中を発見!

何度目の再会だろうか。
100km の道程が終わろうとしてる、残り3km手前で再会できる
ドラマだ~~

かねやんさ~~ん」と声を掛けて、そのままのスピードで先に行かせてもらった。
あとはゴールを目指すのみ。


スタッフのいる横断歩道を渡ると、残り2kmの表示
でも、なかなか残り1kmの表示が見えてこない。
ある角を右折すると、あった、あった。残り1kmの表示
真っ直ぐで先を見渡せるコースにはゴールを目指す多くのランナーの後ろ姿が揺れている。
その集団目がけて走る走る。
ほとんどのランナーは歩きモードなので、次々に拾って行く。

会場の回りを周回する形で左折を2回すると、自分のナンバーがコールされているのが聞こえてきた。
そして、アスファルトに石灰で掛かれた左折の矢印に沿って体の進行方向を左に向けると、その先にはあのスタートの時にくぐったゴールゲートが待ちかまえていた。
思わず、何度もガッツポーズを繰返しながら、写真用に帽子を脱いで、ガッツポーズの途中でゴールに駆け込んでしまった(^-^;;;
何か言葉を発したかもしれないが、覚えていない。

Tangogoal


直に、かねやんさんもゴール!!
またまた、再会を果たせた(^_^)
ドラマだ~~

18時30分の制限時間まで、多くのランナーの感動のゴールシーンを見守った。
その中に、昨年のリベンジ参加されているさちこさんのご主人もいた。残念ながら、その瞬間を共有できなかった。気がつかなくて、ごめんなさい。

ボランティアの皆さん、沿道で暑い中応援してくれた皆さん、遠くから見守ってくれた多くの皆さん、そして、休みを自由に使わせくれた家族に、ありがとう!

走りながら、ず~~~と楽しみにしていた牛丼を食べて家路に着きました。
車なので、祝杯はその後でしっかりいただきました。
そして、銀幕を降ろして夢の中(-_-)_zzz


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