韓国火災、ロンドン火災での外装材
韓国で多くの犠牲者を出した今回の火災。外装材に燃える断熱材が裏打ちされていました。火柱になったロンドンのタワーマンションも、外装に燃える断熱材が入れてありました。コンクリートの外側に断熱材を置くと、外断熱となって、断熱効果は格段に上がります。一度温めたコンクリートは、石焼ビビンバや石焼き芋の石と同じ効果で、熱を維持します。熱容量=比熱×質量で、質量が大きいコンクリートは断熱材の内側が、熱的にはいいわけです。逆にコンクリートが断熱材の外にあると、夏の日差しで熱くなったコンクリートが、夜になっても冷めず、室内はひどいことになります。ただし、外断熱に使う断熱材は、不燃材でなければこのような火災に発展します。グラスウールを使うべきでした。また上階に火が伝わりにくいように、バルコニーやひさしを途中に入れるなどの設計上の工夫もほしいところです。