福沢諭吉の母「お順」
小学校の時の教科書で「福沢諭吉の母は、いつもいつも、ほいと(乞食)の娘を家に入れてご飯を食べさせていた」というのを読んだ記憶があって、どんな話だったか、ずっと気になっていた。中津街道ウォーク2日目10月15日は行橋~中津を歩いた。中津では奥平十万石のお城と福沢諭吉旧宅に行くために2泊すると決めていた。到着後、駅前のビジネスホテルに入った。駅に幟があった。諭吉の母は「お順」さんと言うらしい。翌16日は中津城をじっくり見学した後「諭吉旧宅」を訪れた。旧宅の横に「諭吉記念館」があった。諭吉の生涯がわかるように資料が展示されている。漫画物語「福沢諭吉」というのがあった。ほいとのエピソードもあった。もっと詳しく知りたいと係員に尋ねたら 旧宅に看板があると教えてくれた。「 しらみ取りの話諭吉の幼少期、着物はボロボロ,髪はボウボウの女性がいました。母お順はその女性を見ると毎度のように庭に呼び入れ、座らせて頭の虱を取ってあげました。諭吉は母に命じられてその虱を石の上で五十匹、多い日は百匹ほどもつぶすのです。それが済むとお順は虱をとらせてもらったお礼にと女性に握り飯を作って食べさせました。このように諭吉の母・お順は心のやさしい情ふかい人でした。」長年頭のすみに引っかかっていた疑問が解消した。母は偉い!この母ありて諭吉の家族愛ありかな福沢諭吉の一万円札初刷妻妾同居だったという次期一万円札の渋沢栄一とは雲泥の差だな。