久しぶりに更新する気がします（笑）

もうすぐ愛知の錬成大会があるので、みけマンマ、生徒さんにも

「ぜひ、試合に出てくださいね～☆」

と言ったりしています。

みんな、二の足踏むんですよ。試合に出るのは。

なんで試合に出るのか？

みけマンマ、以前はこんな事を言われたりしました。

「そんな歳で全日本に出るなんて、いい歳してみっともない。試合は若い人のためのものでしょう。」

「みけマンマさんは試合に出て勝つ勝つ言うけど、試合なんて空手じゃない。みけマンマさんがやってるのは空手じゃありませんよ。」

まあ、色んな人が色んな事を言います。別に否定する気は全く無くて、そこに価値を感じなければ意味の無い事である事には間違いないわけです（笑）

ただ、みけマンマは意味があると思っているわけですよ。

なぜ、試合に出る事が大事なのか。

空手の稽古は、普段の日常とは違う、非日常の世界です。空手をやっている皆さんは、その非日常を求めて稽古をしているわけです。そして、試合というのは、究極の非日常なわけですよ。

みけマンマは、試合で何を求めているのか。

それは、非日常の中で日常をいかに再現できるか、という事です。

試合に一回でも出場した方は絶対分かると思うのですが、試合に出ると、

ものすごく心が動揺します。

初めての試合なんて、何がなんだか分からないうちに終わっちゃったりします。それは、自分が今までに見たこの無い、自分の奥底の本当の心なんですね。

大抵、びっくりするんですよ。自分ってこんなんだったのかって。いくら稽古をして強くなった気でいても、いくら技を習得しても、心が鍛えられていたかどうかは、分からない。

その心がどのくらい鍛えられていたのか、究極の非日常の世界はまざまざと見せ付けてくれるわけです。

こんなラッキーな機会なんて、早々普段の生活ではありません。

それは、自分の心がいかに細い糸のようなものであるかを、見せ付けられる瞬間です。

よく、「心・技・体」と言いますけど、みけマンマが勝手に思うに、この順番は鍛えるのが難しい順番なんだと思います。

心を鍛え、磨くのが一番難しく、そしてどのくらい鍛えられたか分かりにくい。

試合に出て戦うというのは、その自分の心との戦いです。日々の稽古を非日常から日常に変換する作業。そして、その日常化した精神を数分の非日常世界で再現化する。

揺れ動く心の振幅をいかに狭めていくか。

それが試合だと思っています。

あの人は試合慣れしている、という人もよく居ますが、試合に慣れてる人なんていなくて、それは、試合の中で、心が動揺しない人の事を言うんだと思います。

どうやったら動揺しなくなるのか。

それは、普段の稽古も然り、日常生活も心の振幅の幅を狭めようと努力する事なんだと思います。感情的に怒ったり、泣いたり、すぐイライラしたり、人に当たったり。それは自分の心のコントロールが出来ない事で、自分の感情がコントロールできないと、絶対試合でも心の揺れを無くす事はできません。

心の揺れ幅を小さくするために、普段の生活から、稽古から心がける。

試合はみけマンマの普段の生活の心を鍛え、普段の生活が試合の心を鍛えます。

空手の試合と、普段の稽古と、普段の生活は、実は密接にリンクしているんです。

いかに普段の心を試合で再現するか。そして、いかに試合の心を普段の生活とイーブンにしていくか。

その作業こそ、武道なんだと思います。

だから、勝つとか負けるとかなんて、実はどうでもいい事で、試合当日までの自分の生活そのものが自分の試合を決定付けているんだといつも思っています。

だから、みけマンマは試合当日は普段と変らない状態で、試合会場で昼寝してたり、漫画描いたりしてるわけですよ（おいおい）

もっと言うと、試合のために稽古をして、試合のために強くなる、というより、たぶん、強くなるのは試合が終わってからなんだといつも思います。

試合前に稽古して、試合で自分の心の太さがこんなもんなんだ、と分かって、それからが本当の稽古になるんですよね。

毎回なんですけど。

大切な事は、試合に出ると決めてから、そのためにいかに自分自身が時間を作り、そのために体調管理をし、稽古スケジュールを仕事や子育て、家事の合間をぬって調整する。

酷い時は本当に分刻みで食事だ、洗濯だ、会社の残業だ、となります。

でも、それがいわゆる自己管理能力と呼ばれるものだと思っています。

試合は、みけマンマの試合は自己管理能力も鍛えてくれているわけで、だからこそ、試合は素晴らしいんだと思います。

だから、それは組み手に限らず、型でも同じだと思うんですよね。

型に試合なんて必要ないという人も結構いるんですけど、みけマンマはそうは思いません。

型の選手だって、同じだと思います。一人で型を打っても、そこに対峙するのは、絶対自分自身だと思うんですよ。

試合は試し合い。

誰と試しあっているのか、それは自分自身に他ありません。

試合の結果がどうだったのかは、それは本当はたいした事ではなくて、自分自身が試合のためにどう準備し、どう生活し、そして、これからどう過ごすのか。

だから、試合は面白いし、楽しいし、試合があって良かったな～～～といつも思います。

年齢なんて関係ありません。

生きている限り、諦める事なんて一つも無いんです。

皆さん、試合に出ましょう♪

とにかく、日本に生まれてよかった☆と思うみけマンマです（爆）