テーマ:空手道(581)
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結構前の話なんですが、マラソンの土佐礼子選手のレース中継の時に 「主婦根性ですね~」 とアナウンサーが言っていて、みけマンマ、カチンと来たとブログで書いた事があります。 主婦根性って何やねんっっ!!
でも、最近思うんですよね。 この主婦根性って、ほんまは試合にいいのかもしれない、と。 たまたまゆすバチョフ氏のブログを読んでいて、東海林先生のゴミ拾いの話が出てきました。 みんなが見てみぬ振りをして通り過ぎる道のゴミを拾っていた先輩が優勝し、自分はその時優勝できなかったと。 自分のためだけではなく、他人のために気を配る精神こそ、大事なんじゃないかと書かれていました。 そう。 フルコンに限っての話なんですけど、このフルコンってほんまにメンタルが大事な競技です。 自分を信じる自分を信じろ、的なぐらい自分との戦いです。 前のブログのタイトルではないですけど「努力が才能を凌駕し、気力が実力を上回る」。それがフルコンです。 1対1で対峙する時、すべての事象を自分の五感をフル活動して処理しなければなりません。 その時、常日頃から他人に面倒な事を押し付け、他人まかせにしている人間は究極の孤独の中で自分を丸抱えする勇気が持てないんですね。 H支部長がいつも言っていますが、試合は孤独です。 その孤独の中で自分自身を丸抱えするには、常日ごろから周りの事象を丸抱えしないと、自分という重い荷物を持てないんです。 そして、この主婦根性ですよ(爆) 最初、主婦をバカにしとんのかいな、と思いました。どんな根性か言ってみろと。 でも、最近思ったのは、主婦は朝から晩まで自分の事ではない事象をすべて処理しなければなりません。誰にも感謝もされず、当たり前のように朝起きれば自分の物ではない家族の洗濯物を洗濯し、ゴミを集めてゴミを出し、自分が食べないかもしれない食事を朝晩作り、自分が出したものではないゴミを片付け、掃除機をかけ、仕事に行く。 どこかの学識者が「主婦は産業廃棄物処理業者ですよ」と言っていました。 まあ、ほんまにその通りだな、と思います。 でも、だからこそ、試合という競技の前ではいいのかもしれません。 ゴミが落ちていれば、東海林先生のようにそっと拾う。 掃除の人を呼びつけ、自分の足元を指差して 「おい、ゴミが落ちてるぞ、拾えよ。」 という人間は、たぶん、勝てないのだろう。 相手に立ち向かう勇気は、自分に立ち向かう勇気と同じです。 うは。 んな事言って、次勝てなかったらどうしよう(爆) まあ、勝てなかったらそりゃ~相手が自分より強かったって事です(笑) でも、たぶんこういう気持ちで戦っていれば、試合に負けて後悔したりとか、何で勝てなかったんだろうとか言う気持ちは湧いて来ないと思います。 拳を交えれば、相手の気持ちの強さも痛いほどよく分かりますから。
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