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―潮島、昼―

ゴゴモア [ そうか……この島に、こんなモンスターが眠っていたとはな…… ]
ブラキディオス [ ………… ]
ココモア [ 父ちゃん、どうするの……? ]
ゴゴモア [ ………… ]
ゴゴモア [ 天の啓示かも知れぬ。我々に、外に出よと、そういうことなのかもしれない ]
     [ どの道、古龍に目をつけられたこの島は駄目だ。お前を守ることは出来ない ]
ココモア [ 俺……お姉ちゃんと、外に出てみようと思うよ ]
ゴゴモア [ ココ……! ]
ココモア [ 俺、自分の体に隠されてる謎を知りたい。ちゃんと、自分でラヴィエンテ様に会って、聞きたいんだ ]
ゴゴモア [ う……うむ…… ]

少女 「この人はブラキディオスさん。この島の底に封印されてたモンスター。敵じゃないよ」
ティガレックス兄 「ケェェ! 気にくわねぇな!」
ティガレックス弟 「同感だぜ! いきなり出てきて人様の獲物とっかえすっちゃ、見てらんねぇな!!」
ブラキディオス 「…………」
ティガレックス兄 「何とか言ったらどうなんだ、アァ!(ぐるぐる)」
ティガレックス弟 「食っちまうぞコルァ!!(ぐるぐる)」
イャンガルルガ 「あいつらさっきから同じ台詞言いながら、あいつの周りをひたすら回ってるぞ……」
少女 「落ち着くまで待とう。しばらくは、ブラキディオスさんがいれば安全だと思う」
イャンガルルガ 「…………分かった」

ナルガクルガA 「ちょっとぉ、あたしたちのことはガン無視ィ!?」
ナルガクルガB 「ちょっとちょっとぉ!」
ナルガクルガC 「何とか言ったらどうなのよーぅ!!」
イャンガルルガ 「またきしょいのが出てきたな……どっかの誰かに似てるのが三匹もいやがる」
ナルガクルガA 「きしょいとはどういうことよーう!!」
ナルガクルガB 「でもあなた、ちょっとイ・ケ・メ・ン」
ナルガクルガC 「ヒャァ! ワイルドさがイイ!!」
ナルガクルガ達 「「「あたし達の 好 み ね !!」」」
イャンガルルガ (ゾッ)
少女 「こんにちは。私は少女。この人はイャンガルルガさん。あなた達は?」

ナルガクルガA 「私達は! 人呼んで密林三姉妹! ナルガクルガ三姉妹よ!!」
少女 「ナルガクルガさん……違う地方の……」
イャンガルルガ 「三兄弟の間違いだろ」
ナルガクルガB 「何よーぅ! 食べちゃうわよ!」
イャンガルルガ (ゾッ)
ナルガクルガC 「あなた、その様子だと、どっかで私達に似たモンスターを見たことがあるっぽいわねぃ!」
少女 「うん。私が知ってるのは、もう少し大きくて、別の地方には白いお父さんがいる人だよ」
ナルガクルガC 「ベリオロスのことかしら? あいつに子供なんていたかしらね?」

ナルガクルガA 「……! そんなことより妹達! この人間、言葉を喋ってるわ!!」
ナルガクルガB 「あらほんと、あまりに人間臭くないから気にしてなかったけどほんと!!」
ナルガクルガC 「どういうことよう! 人間じゃないのぅ?」
少女 「…………」
   「うん、よく分からないけど……」
イャンガルルガ 「少女は、いろいろ複雑な事情があるんだよ」
ナルガクルガA 「複雑なのね……アタシ達も性に複雑だから、気持ちは分かるわ」
ナルガクルガB 「似たもの同士ねぃ!」
ナルガクルガC 「ちょっとぅ、ルコも自己紹介くらいしなさいよぅ!!」
ルコディオラ 「…………」

ルコディオラ 「助けられた。某、名をルコディオラと言う」
ナルガクルガA 「古龍になりたての坊やなのよぅ。仲良くしてあげて!(バチコーン☆)」
イャンガルルガ (ゾッ)
ルコディオラ [ 俺の名はルコディオラ。お前、名を何という? ]
少女 [ 私……私に、名前はないよ。ただの人間だよ ]
イャンガルルガ 「…………」
ナルガクルガB 「あ、こらまた古龍語使って!!」
ナルガクルガC 「でもあの人間? ルコの言葉が分かるみたいよう!」
ルコディオラ [ 名前がない? 誰か古龍から名前をいただいたりはしていないのか? ]
少女 [ 名前って、もらうものなの? ]
ルコディオラ [ お前は……俺達の仲間ではないのか? ]
少女 [ 分からないの…… ]
ルコディオラ [ 分からない? ]
少女 [ うん………… ]

ティガレックス兄 「こ……こいつ、これだけメンチ切っても顔色一つ変えやしねぇ……!!(ハァハァ)」
ティガレックス弟 「只者じゃねぇな……(ハァハァ)」
イャンガルルガ 「お、やっと諦めたか」
ブラキディオス (ズズ……)
ティガレックス兄 「!!」
ティガレックス弟 「動いた!!」
ブラキディオス (ズゥン)
        [ 我が主よ。何か食料を補給できないだろうか…… ]
        [ 私の力は強いが、体力も一気に消耗するものでな ]
少女 [ あ……そうだね。ごめんなさい、気付かなくて ]
   「ゴゴモアさん、何かみんなで食べられるもの、ないかな?」

ゴゴモア 「…………飯か。出そう」
ティガレックス兄 「飯? ヒャァ! 昼ご飯だァ!」
ティガレックス弟 「飯だァ!!」
ナルガクルガA 「お昼ご飯!?」
ナルガクルガB 「お昼ご飯よぅ!!」
ナルガクルガC 「ヒャッハー!!!」
イャンガルルガ 「ええいうるせぇ!!!!」
ゴゴモア 「とりあえず、干し肉、とってくる。近くに、ハチミツ、ロイヤルハニー、ある。食え」
ティガレックス弟 「兄者! こんなところにロイヤルハニーがあるぜ!」
ティガレックス兄 「ヒャァ! ロイヤルハニーだァ!!!」
ナルガクルガA 「ツチハチノコが沸いてるわ!!」
ナルガクルガB 「ランチね!!」
ナルガクルガC 「ルコも何か食べなさい!(モッシャモッシャ)」

ルコディオラ 「………………」
       [……人間が、モンスターを復活させることなど出来るはずがない]
少女 [ ………… ]
ルコディオラ [ お前は、俺達の仲間だ。どうしてそうなった? ]
少女 [ 今まであったこと、話す。だから、知ってることがあったら教えて ]
ルコディオラ [ 分かった。とりあえず俺達も何かを食おう。話はそれからだ ]
イャンガルルガ (…………)
        (少女が、遠いところの存在になっちまってるような気がする……)
        (俺は何も出来ないのか……)
        (いつだって俺は、ガヤで騒いでるだけだ……)
        (クソッ……イラつくぜ……!!!!)

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最終更新日  2012.02.04 13:37:52
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