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2017.01.20

シャルロットの憂鬱　近藤史恵

(1)

テーマ：最近、読んだ本を教えて！(23996)

カテゴリ：読書

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価格：1512円（税込、送料無料) (2017/1/20時点)

商品基本情報

発売日： 2016年10月17日
著者／編集：近藤史恵
出版社：光文社
サイズ：単行本
ページ数： 0p
ISBNコード： 9784334911270

【内容情報】（「BOOK」データベースより）

元警察犬シャルロットとの穏やかな日常に、ふとまぎれこむ不可解な謎。ささやかな歪み。解決するたびに、絆が強くなっていくような気がした。やわらかい読み心地の傑作コージーミステリー。

【目次】（「BOOK」データベースより）

シャルロットの憂鬱／シャルロットの友達／シャルロットとボーイフレンド／シャルロットと猫の集会／シャルロットと猛犬／シャルロットのお留守番

んー、いい本でした！
元警察犬が出てくるライトミステリーは、宮部みゆきさんの元警察犬マサが出てくる「パーフェクト・ブルー」や「心とろかすような」がありますが、マサはオスだし、ストーリーの中で犬や動物自身の気持ちや語りが入るのは異なります。
さて、作者と主要人物らの、犬を始めとする動物たちへの愛情と観察が詳細に感じられて、上っ面だけの道具になっていない点がいいです。
私自身は犬がちょっと苦手なのですが、賢くて愛らしくて、おちゃめなシャルロットが大好きになりました。
賢いからこそのズルをしたりするという描写は、犬のことをよく分かっているからこそなのでしょう。
厳しい仕事と訓練の続いた警察犬時代とは違って、だんだんゆったりした日常に慣れて、ちょっぴり甘えてダレてくるところもカワイイです。
さて、ストーリー自体もちょっとした日常の事件や謎解きが、楽しく読めて面白かったです。
近藤さんの本は、そのテーマや主題によってまったく雰囲気が違います。
でも、その殆どが完成度が高く楽しめる内容になっているのはすごいです。
この本も、自転車レースを取り上げた「サヴァイヴ」などとは、全く毛色が違いますしね。
とにかく、当たりの多い作者でお気に入りです。とくに、フレンチレストラン「ビストロ・パ・マル」のシリーズが大好きです。