というわけで、金曜日は午後からお休みをいただきまして、こちらの演奏会に行ってきました。曲目等は以下のとおりです。
兵庫芸術文化センター管弦楽団 第147回定期演奏会
曲目 マーラー 交響曲第9番 ニ長調
指揮 佐渡裕
このオケの芸術監督でもある佐渡さんの演奏会、とあって3日間ともチケット完売とはさすが、ではあります。金曜日の午後にもかかわらず満席の会場、というのは佐渡さんの人気の高さを感じずには、ですが、それともこの日の曲目が素晴らしいからなのか、というのは少数派かもしれませんが。
て、マーラーの9番が聴けるとなればこれはもう必聴の一言でしょうか。先日、テレビ放送ながらも終楽章の話題をエントリーさせてもらっているところですが、生でこの終楽章が聴けるというだけでもうたまらないよ、です。そして、そのお目当ての終楽章は張りつめた緊張感がホールを支配する中で素晴らしい演奏で、でした。もちろん、冒頭からもういきなり引き込まれて気がつけばこのラストだった、そんなくらいに引き付けられる演奏だったのですが、佐渡さんの師匠バーンスタインからの熱い音へのアプローチゆえでしょうか。
とはいえ、お隣で聴いていた初老の女性のお客さんはかなりな時間別の世界に行かれていました。そういうお客さんも多そうでした。そうなのね、グスタフ様にどっぷり、というお客さんだけではないのね、と佐渡さんの人気ゆえの満席はうれしいけれど、かもしれません。そんなことも頭をよぎりましたが、私としてはもうこの師玉の名曲を満喫できて本当うれしかったですよ。