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よしっ・・・次はあっちでギャースカ喚いているギアノス共だ・・・。
フリードはさっきの体の震えが嘘だったかのように地にしっかりと足を付けて駆け出した。 まずは・・・群れから離れているコイツだ・・・。 群れから離れているギアノスに向かい走り出し、しっかりと足を地につけ踏ん張り大剣を振り下ろした。 ギアノスは威嚇をしギャーギャーと喚いたが頭から大剣は真っ直ぐに刃が入り、ギアノスの頭は裂けて喚かなくなり、その場に堕ちた。 別にいた2頭のギアノスもさすがに気づき耳障りな声で威嚇をしてこちらに向かってきた。 剥ぎ取りをさせてくれる時間も与えてくれないのか・・・。 ギアノスは絶命してしまうと体がとても腐りやすくすぐに風化してしまう、これは群れで行動するランポス種は一体が絶命してもすぐに風化してしまえば他の群れがどこにいるのかがわかりにくくなる為と考えられている。 フンッ!! 大剣を横薙ぎに払いギアノスに当てようとしたが、ギアノスは後ろにジャンプしてこれを素早く回避した。 そう簡単には当たりはしないか・・・。 大剣を急いで持ちフリードはギアノスの攻撃に備える為、大剣を盾にした。 その刹那、ギアノスは爪を前にして飛び掛ってきた、だがその攻撃も大剣の堅さの前では貫く事はできずギアノスは弾かれて、その場に着地した。 そして、もう1頭のギアノスは盾にしている大剣に鋭い牙で噛み付いてきた、だがコレでも大剣を砕く事はできなかった。 俺のターンだ!! 目の前にいるギアノス2頭に向かって力任せに横に薙いだ、1頭目は大剣をモロにくらい裂けはしなかったが骨が何本か折れて立ち上がることができなくなった、隣にいたギアノスも大剣をモロに食らったが、一頭目を叩いた時分威力が落ちていたが動かなくするには申し分ない威力だった。 まずは・・・3頭、後の2頭も近くにいるだろう。 大剣を背中にしまおうとした、がまだ最後に倒したギアノスが力無く立ち上がりこちらに向かって吼えていた。 まだ動けるのか・・・? しまおうとした大剣を手にして、兜を割るような形で大剣を振り下ろし、ギアノスを頭から裂いて断末魔を聞き、動かなくなった。 もう・・・怯えない・・・、逃げもしない・・・、俺がもし怯えて逃げていたらこうなっていたのは俺だったんだ。 剥ぎ取り用のナイフを手にしてピクピクと動いているギアノスから皮や牙、鱗を剥ぎ取った。 山頂は・・・ギルドを疑ってるわけじゃないが、もしかしたら飛龍がいるかもしれない・・・。 飛龍への恐怖は人間として当然である、むしろ飛龍に対して恐怖心無くなったらそれはもうハンターではなく狂戦士である。 フリードは剥ぎ取り用のナイフをしまい、下の横道に進んで「エリア3」に向かった。 いた・・・ギアノスだ・・・。 ギアノスは真上に対する警戒心はまったく無い、その証拠に横を向いたりはするが上だけは向かない、派手な音を立てなければ見つかる事は無い。 そういえば、ここにも採掘ポイントがあるんだよな。 フリードはピッケルを持ち、壁の切れ目を見つけてピッケルを振り下ろした。 ・・・・ッ、これは・・・。 ピッケルで岩盤を砕いてその中からいくつもの鉱石や石がでてきた、その中にはなんと・・・。 マ・・・マカライト鉱石だ、初めて見た・・・。 フリードは大声で喜びたくなったが、この中は洞窟である、大きな声をだしたら中で反響して響いてギアノスに見つかってしまうだろう。 大声を出しそうになった瞬間慌ててフリードは口元を手で押さえて、地面に転がる鉱石をニヤニヤしながら採取した。 さて・・・と。 緩んだ口元を元に戻し、眼を尖らせ、フリードは狩る姿勢に戻った。 もちろんギアノスは2頭、それにこちらに気づいてはいない・・・。 フリードはその場にしゃがみこみ少し顔を出して様子を伺った。 暢気に卵なんて食ってやがるな・・・ 待った・・・ヤレるな・・・、しかも最高にカッコウイイぞ。 フリードは大剣を手にして、その場からギアノス目掛けて飛び降りた。 食らいやがれぇぇ!! 兜割とでも言うのだろうか?、フリードの大剣は落下のスピードと大剣と自分の重量を力に使い大剣の刃をギアノスに向かい当てた、そのすさまじい力に直撃したギアノスは紙のように真っ二つに切れて血が飛散した。 アイテテ・・・最高に格好はいいんだが・・・着地がなぁ・・・。 フリードは着地に失敗して体を少し打った・・・が体が動かなくなるとかそこまでの痛みではないので狩りに支障はないだろう。 さぁて残りは1頭か。 1頭のギアノスが仲間だったギアノスが真っ二つに裂かれたのを目の前にし、力なく吼えていた、仲間を呼んでいるのか、威嚇をしているのか、それは判らない。 フリードは段差から降りてギアノスに向かって大剣を持ちながら走った。 これが俺の必殺技ぁ!! フリードは大剣を右斜め下に持ち、まだ吼えているギアノスを下から思い切り切り上げてギアノスを空中に吹っ飛ばし、自分の頭くらいで大剣を止めて堕ちてくるギアノスを思い切り切り落とした。 ギアノスは空中で横真っ二つに切れてその場に上半身と下半身の二つの肉塊を残した。 クエスト・・・終了。 フリードはギアノスからナイフで素材を剥ぎ取り。エリア3の崖をよじ登り「エリア2」に向かった。 そして外に気球があることを確認すると、フリードはその場で「喜ぶ」のアクションをした、これでクエストが成功したことを伝えるのである。 これで後20分くらいで馬車がくるだろう、それにしてもここから見える景色はきれいだな・・・。 フリードはこの場所から見える山や雲の間から見える日光がとても自然が生み出したもの思えず、見とれていた。 もっと・・・高いとこでみてみようか・・・?そんなに変わらないと思うが。 フリードは隣の壁にあるツタを登り始めた、一時して上の方までたどり着いた。 ふっ・・・ふぅ・・・ 息を荒くしながら崖から身を乗り出しフリードは下の景色を見た。 たっけぇー・・・ガウシカが小さく見える。 ザッザッザッザ ザッザッザ 何か・・・聞こえる? ザッザ 後ろを振り向くと猛烈なスピードで迫ってくる「ブルファンゴ」がいた。 当然防御が間に合うわけもなく、フリードは空中に投げ出された。 この高さ・・・間違いなく死ぬよな。 そんなことを思いながらフリードは半ば生を諦めたが、空中に投げ出されてからすぐに地面とキスをした。 いった・・・、って・・・生き・・・てる? 幸運にもフリードは崖から突き出ている岩場に乗ったのである。 あのブルファンゴめ・・・いつか絶対に・・・ん? 落ちた岩場には見慣れた亀裂があった、そして肉眼でも確認できるくらい日光に当たってキラキラと光っていた。 こ・・・これ・・・まさか・・・?全部? マカライト鉱石もあったが大半は「黄金石のかけら」といった鉱石であった。 フリードはピッケルを持ち思い切り岩盤に打ち付けた。 その岩盤からは石ころなどでは無く「氷結晶」「大地の結晶」「鉄鉱石」、もちろん「マカライト鉱石」も出てきた。 ・・・・・・ ・・・・い・・・・ いやっっっったぁぁぁ!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月27日 13時25分47秒
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