三日月の夜にはミルクティーを

お正月。
ご近所の神社へ初詣に。

知り合いと一緒に、３人で出かけました。

思ったより人が多く、目を離すと迷子になりそう。
なので３人、くっついて歩いていたのですが。

参道には露店が並んで。
どれもこれも、面白そうなお店なので。

ついつい子供のように、気を取られてしまったのですよね。

特に目を引いたのは、くじでぬいぐるみが貰えるお店。

「か、かわいい。」

あまりにも可愛いぬいぐるみが並んでいるので。
ふらふらと足がその方向へ。

「ねえ、ちょっと、見て見て。」

後ろにいるはずの連れの肩を叩いて、振り返ったらば。

えっ…誰？

そこには、まったく知らない男性が。

私も驚きましたが、きっとそれ以上に向こうも驚いたことでしょう。
ハッとされましたが、関わってはいけない…みたいな感じで、そそくさと。

「おお、びっくりしたぁ。」

というか、私の連れはどこ？
私ってばまさか、迷子になってしまったとか…。

がーん。
暗い気持ちで探しに探して。

少し前の方にいる連れを、やっとの思いで見つけました。

「ちょっと、びっくりするじゃん。」
「は？」

何を言ってるの、この子は…みたいな顔で見られて。

笑われることもなく。
突っ込まれることもなく。

かえって恥ずかしい思いをしてしまったのですわよ。

失敗したときは、笑われたほうが気が楽。
ということを、お正月早々学ばせていただいたのでありました。