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カテゴリ:海外ニュース
Milkywayです。お元気ですか?
20230318 私が考えるゼレンスキー大統領の特質は、前回のブログに書いたように、その言葉の力、行動力、先端的科学技術の駆使、そして大国や権威に屈しない態度だと、思っている。 今日は、大国や権威に屈しないその態度について書く。 【トランプ大統領との会談】 そのことがよくわかるのが、2019年7月の、当時のアメリカのトランプ大統領とゼレンスキー大統領との会談である。この会談では、トランプが自分の政敵ジョー・バイデンを攻撃するために息子のハンター・バイデンに関する情報を提供するよう、ゼレンスキー大統領に求めた。この時のCNNの映像は今は観られないのだが、トランプの驚きと失望が同居した顔を映し出した。この要求を出された時、ゼレンスキー大統領は、トランプが話した事柄を「理解した」と述べながらも、直接的に情報提供を約束することはなかった。 「理解した」と言った一方で、ゼレンスキー大統領は、会談のより重要なテーマであるウクライナの安全保障のためにはアメリカの支援が必要であり、そこに協力を求めるという主要アジェンダに焦点を当てるように努めた。それでもトランプは、ハンター・バイデンに関する情報提供を求めることを繰り返した。しかし、ゼレンスキー大統領はその要求に応じることはなかったのである。 この会談後、トランプは、ゼレンスキー大統領に電話をし、ウクライナへの軍事支援をする見返りに、バイデン家に対する調査を要求した。この電話の内容は、トランプの一連の職権濫用・不正を裏付けるいわゆるの「ウクライナ疑惑」の発端となり、その後、彼を弾劾する要因の一つとなった。 この件についての詳細は、 ロイターが、2019年11月21日に報道し, https://www.reuters.com/article/usa-trump-impeachment-idJPKBN1XU1ZM BBCが、2019年9月26日にトップニュースで解説付きで伝え、https://www.bbc.com/japanese/49835059 CNNも、2019年10月7日に 解説している。 https://www.cnn.co.jp/usa/35143619.html 日本でも、2019年10月3日、フジテレビ系ニュースサイトFCI NYが映像と解説付きで報じ、 https://www.youtube.com/watch?v=ByYPT8ZsiZY テレ東BIZも同様な方法で伝えている。 https://www.youtube.com/watch?v=Lyh_d_K9YxU この時のゼレンスキー大統領は、大国アメリカの虎の威を借りたトランプの圧力には応じない姿勢を貫き、しかしその一方で、従来続いてきたアメリカからのウクライナへの軍事支援を、継続させたのだった。 みごとな外交手腕を見せるとともに、不正には応じないという彼の政治的信念を示した例であった。 【NATOに対しても同じ姿勢】 ゼレンスキー大統領のこうした政治姿勢は、ロシアによる侵略が再び本格的に始まった2022年2月以降も一貫している。軍事的支援が欲しいからと言って、NATO諸国に媚びることはしない。むしろ、その曖昧な態度を批判したり、各国が政治ゲームをしている間にウクライナ国民は命を落としていると非難した。さらに、ウクライナは多大な犠牲を払って世界の民主主義を守る闘いをしているのだと、世界の国々に納得させたのだった。ゼレンスキー大統領の、大国の権威に媚びることなく、是々非々を明確にし、それをしっかりと言葉にして伝え、協力を得ていくという国のリーダーの姿に、私は感動している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.03.18 18:38:35
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