火吹山の時代…
ゲームブック『火吹山の魔法使い』が出たのがTRPG黎明期の1984年。その12月だ。その頃、前年に『エンタープライズ』『クラッシャージョウ』がでて、そして84年になって初夏頃に『トラベラー』『ローズ・トゥ・ロード』が出た。そして12月、『スタークェスト』と時を前後して『火吹山の魔法使い』が出たワケだ。火吹山の魔法使い(これは最新版。最初の『火吹山の魔法使い』は文庫で出た。)当時はコンピュータはまだまだ高く一般家庭では余程のことがない限り手に入らない高根の花だった。だから、コンピュータRPGである『ウィザードリィ』あたりが遊べる人間はごく少数。テレビゲーム(ファミコン)もあったが、本格的RPG(ドラクエ)が発売されるにはまだ1年以上の間があった。そんな状況だから、この一人で手軽に遊べて割と本格的にRPGが味わえる『火吹山の魔法使い』は新鮮で面白かったんだ。オレみたいに考えた人年は他にも沢山いたんだと思う。この本は爆発的に売れた。これ以後沢山のゲームブックが発売され、しばらくの間は売れに売れた。もちろんブームっていうものは必ず終わる。84年から始まったブームは90年にはほぼ終焉を迎えた。これはテレビゲームの隆盛が大きな原因だと思われる。テレビゲームは面倒な部分を全てコンピュータがやってくれるので、ゲームブック以上に手軽にRPG体験が味わえるからだろう。このテレビゲームの隆盛は一部のマニアの間のトレンドであったTRPGブームも終焉に向かわせることになる。(TRPGはコンピュータゲームでは味わえないものも与えてくれるので、もう少し長くもった…。)『火吹山の魔法使い』が発売された時代はそんな時代だった。そして、またこの『火吹山の魔法使い』が2~3年前に再版された。(その間にも再版されることはあったけどね…。)オレとしては懐かしさ半分で嬉しい限りだ。今回は少しゲームブックの時代について語ってみた(^_^;)戯言だと思って流して欲しい…(^_^;)では、また(^_-)-☆