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テーマ:中学生ママの日記(17700)
カテゴリ:英語以外の取り組み
実は今回の海外研修に先立って今春高校と実教室を卒業したYが
研修地を訪れ現地スタッフの家にホームステイをしていた。 都立のトップ高に通っていた彼は、有名国立大学を目指すも 受験準備不足からセンター試験に失敗し 一応有名私大をいくつか受験するも 第一志望校が叶わなくなった時点で受験を投げていた。 そんな彼が2月末に突然、自分のやりたい事を見つけるために 自分の興味のあるものしか 見ようとしない、聞こうとしない 全てにおいて自分が最優先の自分を変えたい そのために普段とは違った環境に身を置きたい。 と言い出した。 「違った環境って具体的にどこを考えているの?」 「英語の勉強にもなるからアメリカに行きたいと思っています。」 私は思わず笑い出した。 「アメリカなんて日本と同じ環境じゃない。 本当に普段と違った環境に身を置きたいなら 日本の山奥の村でもいいんじゃない?」 「どうせなら海外に出てみたいんです。」 海外に出てみたい…これが彼の本音だと思った。 「本気で自分を違った環境に置いて自分を変えたい 見つめたいと思っているなら、 日本とはかけ離れた生活環境に身を置くべきだと 私は思うよ。 私がお世話になったタイのスラム街にある財団か インドネシアのスタッフの家に行ったら?」 と彼に言い、彼は家族と相談しインドネシアへ 一ヶ月の予定で出かけることになった。 「月末から教室のボランティアグループの代表者を連れて 行くから、向こうで数日一緒に過ごすことになるかもね」と言うと 「なるべく一緒になるのは避けたいです。」 年下の子と一緒では自分のプラスにはならないと考えたのだろう。 彼の自分優先の考え方がよくわかる。 スタッフに彼を田舎の村での研修に 同行させないことを連絡した。 成田へ出発する前に現地スタッフに空港での迎えを確認しながら Yの様子を尋ねると「申し訳ないけど、大変。 「好き嫌いが多い、言わなければ何もしない。 何かしてもらっても、ありがとう、と言わない。 今まで来た先生の生徒とは全く違う」という返事が返ってきた。 今までインドネシアに行っている生徒は、 国内研修で協力、感謝の他に 状況を判断して必要な行動を取るという トレーニングを積んだ生徒たちなので、 Yと違って黙っていても自ら進んで行動できるが 国内研修にも参加したことのないYは、 自分の事にしか関心がなく 状況から何も気づくことはないのだろう。 今朝、Yのインドネシアでの様子を伝える為に お母さんにお目にかかったのだが、 受験中や受験後にYと話した後にお父さんが Yの自分優先の考え方と視野の狭さ、感謝の心のなさに 自分が育て方を間違えたのだろうかとこぼされたと伺い なぜ、ご両親がYのインドネシア行きを了承したのか 何を期待されてインドネシアへと送ったのかがわかった。 「大丈夫ですよ、お母さん。 Yはインドネシアで今までの自分が優先という 彼の生き方を痛烈に後悔し、変わりましたよ。」 そう、Yはインドネシアで年下のボランティアメンバー達と 行動を共にすることで大切なことを学んでいた。 続きは次回に… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月08日 19時38分41秒
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