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南風一の世界

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2008/06/11
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   夢の中   南風一


東京に出張する日の朝

夢を見た


きみが乗ってきたのは名古屋駅

福岡の友だちとちょうど真ん中あたりで落ち合って

一緒に遊んだという


私の隣に腰掛けて

ファッション雑誌なんかを読み始める

ひかりが浜松駅あたりを通過したとき

ガクンと大きく揺れた


きみは「きゃー」と叫んで

私に寄りかかってきた

それできみと私は仲良くなった


東京駅に着くと

さっそくデートを約束して別れた

その週末 きみから電話がかかってきて

新宿で待ち合わせることにした


なぜか新宿御苑を歩くことになって

「うわー素敵」

きみはしきりに感嘆の声を上げる

私にとって何がそんなに素敵なのか分からない


喫茶店に入ろうとエスカレータを昇ったところが

ホテルだったりして

「ごめん。申し訳なかった。間違った。さっさと降りよう」

私がきみの腕を引っ張って階段を降りようとすると

きみは「なぜそんなにびっくりするの?ホテルでもいいじゃない」と言う

私はどうリアクションしていいものか分からなかった


電車に乗っても

きみは「私へんなところに肉が付いているから」と相変わらず

裸になることにこだわっている

きみは緑のワンピース一枚だったから

ちょっとかがんだときにはお尻の形がくっきり見えた


池袋に着くまできみはいろんなことを話す

「今日は楽しかった」

「ホテルに行ってもいいよ」

「今度 お母さんとお父さんに会ってくれ」

きみと俺は一応初めてのデートだったんだからね

ゴールインは早すぎる


意気投合ってのはそんなに簡単なものかな

 

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Last updated  2008/06/11 08:40:44 PM
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