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南風一の世界

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2008/07/06
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カテゴリ:

   幽霊   南風一


突然恩師の退職祝いをするという電話があった

かれこれ30年ぶりの同窓生の声だった

話し振りから

学生時代の面影を思い出した

昔とあんまり変わっていない


俺が彼女のことをそう思うのだから

彼女の方もそう思ったかもしれない


「憶えている?」と聞かれて

「憶えている」と答えた

いくら恋人ではなかったとはいえ

1年も同じクラスにいればそうそう忘れるものじゃない


身近すぎたから恋しなかっただけかも知れない

同じクラスにいたらそんな気分なんて失せてしまうのかも知れない


俺が彼女の目やクラスメイトの目にどんなに映っていたのか

それは知らない

そんなことに興味なかったし

高校時代なんて早く過ぎ去ってしまえばいいと思っていたからかも知れない

自分では自分の実体など無いように思っていたけれど

クラスメイトの目には幽霊のような形にしろ

俺の姿が見えていたのだろう


その姿はどんなだったのだろう?

と聞いてみたい気がする

自分がどんな風な気持ちで学校へ行き

一日中どんな心持で教室にいたのか?


当人が何も憶えていないのだから

他人の方が憶えているわけないのだろうけれど

 

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Last updated  2008/07/06 11:48:00 AM
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