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カテゴリ:詩
幽霊 南風一
かれこれ30年ぶりの同窓生の声だった 話し振りから 学生時代の面影を思い出した 昔とあんまり変わっていない
彼女の方もそう思ったかもしれない
「憶えている」と答えた いくら恋人ではなかったとはいえ 1年も同じクラスにいればそうそう忘れるものじゃない
同じクラスにいたらそんな気分なんて失せてしまうのかも知れない
それは知らない そんなことに興味なかったし 高校時代なんて早く過ぎ去ってしまえばいいと思っていたからかも知れない 自分では自分の実体など無いように思っていたけれど クラスメイトの目には幽霊のような形にしろ 俺の姿が見えていたのだろう
と聞いてみたい気がする 自分がどんな風な気持ちで学校へ行き 一日中どんな心持で教室にいたのか?
他人の方が憶えているわけないのだろうけれど
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Last updated
2008/07/06 11:48:00 AM
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