310853 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

南風一の世界

南風一の世界

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
2008/11/02
XML
カテゴリ:

   止まった時間    南風一


駅へ向かって急いでいるときだった

きみに出会うかもと思ったところで

横道からきみが出てきた


後ろから追い抜きざまきみに声をかけた

「おはよう。部活かな?」

きみは驚いたような顔をして

あっけにとられていた


つい先日友だちになってくれと伝えて

友だちになったはずだった

でもいざそういう立場で顔を会わせると

どう振舞っていいか分からない


俺はきみを追い抜いて

そそくさと先を急いだ

きみも俺を追っかけてくることなく

違う車輌に乗った


何も意識し合うことがなかった頃は

近くに平気で乗り合わせていたのに

いざ友だちになってみると

きみも俺も引いたみたいに

平気を装うようになった


同じ電車に乗って

きみと俺の思いは

もうすれ違い始めていた

 

(詩集の宣伝)
「青春17切符+1」12月14日発売。

購入は、
こちら(Amazon.co.jp)からどうぞ


詩が良かったと思う方は
人気blogランキング






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008/11/02 03:50:50 PM
コメント(1) | コメントを書く
[詩] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X