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カテゴリ:詩
桜 南風一
ご馳走を食べるわけでもない ただ昼下がりの戸外を歩く
満開の桜 車椅子に乗ったおばあさんと 二人の老人がそぞろに桜を見上げている
何か用事があるわけでもない 金はないけれどゆったりとした時間を楽しむ
「平成11年建設」とある 10年なんてあっという間で 今度この銘板に気付くときは すでに俺は定年を迎えていることだろう
若かった俺がいたことも夢幻 若かった父母がいたことも夢幻なら やさしかった祖父母がいたことも夢幻 夢幻は桜のように 散っていく
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