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南風一の世界

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2009/04/05
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カテゴリ:

   桜    南風一


派手に金を使うわけでなく

ご馳走を食べるわけでもない

ただ昼下がりの戸外を歩く


水路沿いの参道には

満開の桜

車椅子に乗ったおばあさんと

二人の老人がそぞろに桜を見上げている


何に追われるでなく

何か用事があるわけでもない

金はないけれどゆったりとした時間を楽しむ


水路縁に立った凸面鏡を見ると

「平成11年建設」とある

10年なんてあっという間で

今度この銘板に気付くときは

すでに俺は定年を迎えていることだろう


女学生だったきみの姿は夢幻

若かった俺がいたことも夢幻

若かった父母がいたことも夢幻なら

やさしかった祖父母がいたことも夢幻

夢幻は桜のように

散っていく

 

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Last updated  2009/04/05 03:27:19 PM
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