私たちの一日 南風一
福井県の恐竜の化石は1400万年前
地球の年齢は46億年
こういう長さを想像すると
人の一生は一日の始まりの朝の午前中くらいのもの
昼飯を食べて一服でもしようかと思ったところで
気が付いたら父母はもう亡くなっている
夕方になるまでには
自分も消えてなくなっている
そう考えると
人の一生なんて知れたもの
父母が亡くなったからと言って悲しむ必要もない
自分もすぐに居なくなる
私を可愛がってくれた祖父は
私が中学校2年生のときに亡くなった
私の孫は今年3歳なのでもう11年もしたら
私は死んでいてもおかしくない
一週間の天気も
季節の巡りも
一年の経過も
朝飯前のほんの1分くらいのもの
そう考えると
日々一日を淡々と生きることの大切さに思い至る
何事も悲しむことなく
けれども孫のささやかな成長に目を細めて
命の短さを慈しもう
朝に生まれた赤子は夕べにもう年老いていなくなる
恐竜の化石の年代にしろ
地球の年齢にしろ
その悠久の時の流れに比べて
人類の生存のちっぽけなことよ
だからこそ日々一日を大切に淡々と生きて行こう
(詩集の宣伝)
「青春17切符+1」3月26日発売。
購入は、
こちらからどうぞ
詩が良かったと思う方は
人気blogランキング