テーマ:☆詩を書きましょう☆(8465)
カテゴリ:詩
性差 南風一
従妹兄同士でありながら 俺は大学院修士を卒業後難なく民間会社に就職して 2回ほど会社を変わって めでたく定年まで勤めあげて 第三の職場で気楽に暮らしている コロナ禍の中 元旦には息子夫婦や孫たちに囲まれて 賑やかな正月を迎えた 他方9歳下だった従妹は 大学院博士号を取得した後 国土地理院に非常勤ながら就職が決まったのに 二年もせずに 持病のうつ病に悩まされて 自死 もし生きていれば 本年53歳の春を迎えるところだった 従妹は生後6か月のうちに 父を自動車事故で亡くし 養子にやられた 養父母は従妹を大事に育ててくれて 大学院博士まで進級させてくれた せっかく博士号を取得したのに さあこれからというときに自死するなんてと 思うのは 男の功利主義だろうか? もし従妹が俺と同じように「男」だったら 逞しく生き続けていたかも知れない たとえ養子をハンディと受け止めていたとしても 「男」だったら なにくそと生きていたかも知れない (詩集の宣伝) 「青春17切符+1」3月26日発売。 購入は、 こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は 人気blogランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/01/02 01:29:49 PM
コメント(0) | コメントを書く
[詩] カテゴリの最新記事
|