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カテゴリ:詩
5月という季節 南風一
5月はいつもすぐにやってきて すぐに消え去っていく さくらの季節が過ぎて やっと鯉のぼりが天を舞う青空の季節がやってきたと 思ったら いつの間にか梅雨の季節となって 雨が降り続いたと思えば カッと太陽が目を見開いたような真夏の日が照り付ける季節になって お盆が過ぎる頃には 日が大分短くなってきて それでも残暑が厳しい日々が続く だらだらとした雨の日が続いて ほぼ毎週台風がやってきたりして 暑い夏の日が過ぎ去ってしまったことにやっと気付く頃には 爽やかに晴れ渡った空に 刷毛で刷いたような筋雲が広がる やがて稲刈りや取り立ての果物が八百屋の店先にたくさん並ぶようになって ふと気が付いたら ひんやりとした風が頬に心地よい季節となっている 朝夕にはコートかジャンパーを羽織る季節になって 風や空気が冷たくなる 雪が舞う日があったりして 日が暮れるのも早くなる 正月を迎えて門松が取れる頃には 新成人が生まれて 共通テストがやってくる 雪の降る中を受験生が難儀しながら 一世一代の勝負のときに立ち向かう 1、 2か月もすれば春がやってきて 新しい船出に漕ぎ出すことになる そうして卒業の季節がやってきて これまでのぬるま湯の暮らしから また心機一転の生活へ向かう 桜の季節を迎えて 再び新しい一年が始まる 新しい一年が始まったと思ったら もう5月のGWがやってきている 楽しいGWを過ごしたら もう5月は過ぎ去ろうとしている こうして5月はすぐに過ぎ去り 1年もすぐに過ぎ去っていることに気付く 5月の季節はいつも心待ちにしているのだけど そんな良い季節はすぐに過ぎ去ってしまって つくづく人の人生を感じさせる季節だなと 思う (詩集の宣伝) 「青春17切符+1」3月26日発売。 購入は、 こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は 人気blogランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/05/21 03:28:45 PM
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