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カテゴリ:詩
バレンタインデーの思い出 南風一 人生64年も生きていると 一年365日(うるう年は366日)のカレンダーにおいて 思い出のない日などない 毎日何かしら思い出があって そんな思い出のことを思い出すと その思い出の日に戻ってしまったような気がしてしまうから 不思議 バレンタインデーの思い出といえば 高校一年の学期が終わりに近づいたバレンタインデーの前日のこと 今から50年近くも前のことだから 今ほど温暖化は進んでおらず、2月13日は霙交じりの冷たい雨が降っていた その日はちょうど学年末テストがあって 部活をやっている生徒たちも午後早くには下校していたのだろうと思う 私が校門を出て駅へ向かう道で すぐ前を歩く女子生徒3人か4人のうちで 彼女だけが傘からあぶれて 一人霙交じりの冷たい雨に濡れながら歩いている 私はゆっくり歩いたけれど 50メートル程度の距離だったので彼女にすぐに追いついてしまった ちょうど歩道橋から降りたところで 彼女に傘を渡して 私は駅までの道のりを急ぎ足で帰った その翌日(2月14日)のことだった 一時間目の授業が終わった休み時間に 教室の廊下にチョコレートケーキの包みを携えて現れたのが 前日の彼女と彼女を傘に入れてあげなかったお仲間3人衆だった その時の彼女の名前も お仲間衆の名前も忘れてしまった そして彼女たちがその後どんな進路を歩んで どんな職業について 現在どんな生活を送っているのか そんなことは一切知らない そんな思い出も遠い昔のこと (詩集の宣伝) 「青春17切符+1」3月26日発売。 購入は、 こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は 人気blogランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/02/13 09:09:41 PM
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