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August 20, 2003
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数週間前に朝日新聞ウェブに掲載されていた、今年の天候についてのコラムに短い感想を書いた。すると、金曜の読者フォーラムの一部に取り上げてもらい、たいした内容ではないが沢山の人に読まれると思うととてもうれしくて、いても立ってもいられずいろいろな人に連絡した。

記念なので私のこのページにも残しておこうと思う。

まずはそのコラムから。
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小飯塚一也の「四坪百姓」August 14,2003

「異変」

小飯塚 一也
コイイヅカ・カズヤ
元朝日新聞記者。宮崎支局長などを経て「こころ」のページに長く在籍。その後学芸部の読書面、文化面、大佛次郎賞などを担当した。

 梅雨が長引いて東北を中心に冷害を心配する声があったが、やっぱり大変なことになっているようだ。民間調査会社が発表した今年のコメの作況指数が7日の新聞に出ていた。それによると全国の指数は「94」の「不良」で、「93年以来の不作になる」予想という。東北に限ると「90」以下らしい。

 93年といえば、新生党党首だった小沢一郎氏の主導で、8月のちょうど今ごろ非自民の連合政権、細川内閣ができた年だ。小沢氏は今は自由党で、民主党の菅代表と合併に合意し、秋にも予想される総選挙で政権交代をめざしている。凶作予想のときは、乱世の政治家活躍のとき、となるのだろうか。

 10年前は、その後コメの緊急輸入が決まり、国産のコシヒカリの値段が急騰した。ブレンド米でごまかそうとした食糧庁のやり方が批判されるなどの米騒動が思い出される。今回はどんなことになるのやら。

 私の家では日ごろ、その東北のど真ん中、岩手県盛岡市近郊の矢巾町の田んぼにできるヒトメボレというコメを食べている。7月にこのコラムで「ネジバナ」のことについて書いたときにも紹介したが、3年前、私は出張のついでにこの町に住む大学時代の先輩を訪ねた。原敬記念館を案内してくれながらこの先輩が、「このコメはうまいんだ」と教えてくれたのが佐々木徳興さん(54)がつくるコメである。

 教えに従って、以来、宅配便で送ってもらうことになった。コメを頼むと、ときどき、アズキやもち米、タマネギ、ジャガイモなどの産物も添えてくれるのがうれしい。

 作況指数の記事を読んでいたら、その佐々木さんのことが頭に浮かんだ。話をするのは初めてだが、電話をしてみた。

 「気候が変だなということは、キュウリやナス、ウリ類が動かないことで分かりました」
佐々木さんはこんな風に話し始めた。

 6月は異常なくらい暑い日が続いた。30度を超す日さえあったが、7月に入ってガクンと気温が下がった。雨の多かった10年前とは違って今年は少なかったものの、14度から15度くらいの日が続いた。この温度では、植物は生きているのがやっと。人間にとっては気持ちいい気候だが、植物が伸びる夜の気温が低いのが気になった。

 4月1日に籾を播き、5月12日に田植えをした稲が8月に入ってしばらくして穂を出し始めた。いつもより1週間ほど遅い。天候さえ良ければ、3、4日で一気に穂が出る。盆前の10日ぐらいまでが勝負。それまでに穂が出そろわないと、結実が悪く収量に影響する。もうぎりぎりだ。盆が過ぎると、日は短くなり温度はガクンと下がり始めます。

 朝日新聞の声欄に載った93年と今年の米作農家の声から。
 ・93年9月15日。新発田市 渋谷善雄(農業 67歳)
 「今年は低温長雨と日照不足でお盆までに稲の出穂を見なかった。稲作50年の私の初めての体験である」
 ・今年7月19日。埼玉県 川田一郎(農業 76歳)
 「田植えをして1カ月、なかなか梅雨が明けない。稲は例年より発達が遅れているように見えてならない。土用を迎えるのに稲株もちょっと寂しい。私には今年、異変が起きたとしか思えない」

 佐々木さんは1町7反の田んぼを経営している。「予測がつくなら手も打てるのですが」という。このコラムでも何度か言及したが、気象庁の長期予報は昨年末以来の冬の寒さを予測できなかった。7月24日には、8月から10月についても「平年並みか高い」としていた予報を「平年並み」と修正している。

 「それより勘ピューター」といって佐々木さんが話してくれた2つの例。
 1:5月の田植えどきに来て6月には帰るカッコウがいつまでもいる年は寒い。
 2:コブシの花が上を向くときは天候がいい。横を向いたり下を向いたりするときは良くない。

 例としてあげてくれたほどだから、今年もこちらは適確だったのだろう。

 私の世田谷の菜園仲間にも今年はナスがだめだった、という声が多い。その点は、東北の異変をわずかにでも共有していた、という事がいえるかも知れない。

 佐々木さんは最後に、「台風10号が北の高気圧が強い気圧配置を変えてくれればいいのですが」と話していた。こちらはそれほど期待できそうにないが、どうだったろうか。

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以下ウェブに載った私の感想と小飯塚さんのお返事。

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読者フォーラム August  22, 2003

「天候異変」

USAのHMさん

小飯塚一也さんの「四坪百姓」August 14.2003 「異変」を読んで気候がおかしいと分かっていたものの少々びっくりしました。私はアメリカのペンシルバニア州フィラデルフィアに住んでいますが今年の気候はこちらも異常です。

自分のアパートに小さな庭があるのでそこに花壇を作っていろいろなハーブ等を少量ずつ育てているのですが、今年は5・6月まで涼しいと言うより寒い日々が続き、3月に植えたそら豆が花までつけていたのに実らず、まず6月に壊滅しました。きゅうりやナスはぜんぜん芽を出さず、ねぎは細いまま。残ったのは(強い)パセリとチョコレートミント、タレゴンだけです。

4月に植えたバジルは一回駄目になり、もう一回種をまきました。去年と違い青シソも育ちが悪いです。

7月もあまり暑くならず雨ばかり。

そして8月になった現在、無事大きく育っているのはきゅうり、ミント、タレゴン、赤シソと小松菜だけで、ナスはほとんど育っていません。ねぎはとても細い。ディルも駄目。ミニトマトはまだ青いし、青シソ、三つ葉、パセリもバジルも発育が止まっているかのようです。

去年はこちらはひと月ほど雨が降らないぐらいドライでしたが、それも異常でした。今年は雨ばかり。フランスは酷暑だと言うし、なんの影響だとはっきりいえないというのがなんとも恐ろしいところだと思っています。

私はナスを植えたのは今年初めてなのですが、あまりにも他に比べて育ちが悪いので悩んでいました。記事を読んで、気候のせいなのかもしれないと少々安心しました。

<私の投稿おわり>

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フィラデルフィアのHMさま

そちらでもナスがだめでしたか。「異変」でも書いたように、私がコメを送ってもらっている岩手県の佐々木さんは、「植物は夜育つ。気温14、15度では生きるのがやっと」といっています。とくに夜が寒かったのなら、今年の東北と同じですね。

私は菜園を始めて以来、HMさんのような土からの情報と、公式の気象情報との間にある乖離の広がりを感じます。土から伝わってくる実感の方が、先端技術で固められた巨大な観測網と情報処理のコンピューターが分析して出す結論より、早く正確で実感を持った表現で伝えられるのではないかと思ったりします。

今度の世界各地の異常気象についても、エルニーニョ現象だとか偏西風の蛇行だとかいつもの説明が新聞に載っていますが、木の枝の落下事故が続くフランスや氷河が溶けるスイスで、この春以来ナスの育ち具合はどうだったのでしょうか。

HMさんのお知らせを読みながら、気象学の方で土の実感ネットワークのようなテーマをやる人がいてもいいんじゃないか、なんていう具合に思いは広がりました。

<返事終わり>
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小飯塚さんの指摘はもっともで、こちらもかなり夜が寒かった。しかも私の住んでいる位置は日本から経線をたどっていけば丁度東北の方だ。と、いうことは東北とほぼ似た気候を経験したのだろう。

植物の育ち具合は確かに変化を告げている。フランスで猛暑なのに枯葉が舞ったのも同じ現象だ。土や植物の育ち具合で、今年の天候を予想していくのは確かに面白いかもしれない。

家の両親はお盆にフィジーに常夏バケーションをしに向かったが、あちらでも長袖が必要なほど寒かったといっていた。

それを聞いてなおさらだが、「太陽の角度がほんのちょっとずれたのでは?」と思っている。ヨーロッパのように夏でも涼しい国は、猛暑になり、日本やフィジーのようにそこそこ暑い国は、寒くなり、もしかしてオーストラリアやニュージーランドなどの今冬の国は厳冬になっているかもしれない。

秋からの野菜の値段が心配だ。既に日本米、カルフォルニア米を必要量これから確保するのは超大変と、食品関係に勤める旦那はいっている。





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Last updated  August 4, 2004 06:05:13 AM
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