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November 21, 2003
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→→続き→→

まずは人々の気を引く軽い冗談でスピーチは始まり、やがてイスラム圏の教育状態の話に移る。

---エジプトやイスラム圏のあちらの国々の教育と言うのは全く役に立ちません。間違っていることをそのまま教えるんです。例えば1足す1が5、というぐらいの間違っていることを小さい頃から叩き込まれているのだから、大学卒業したって使い物にはなりません。そしてそんな教育を国民が受けていく中で、シリアやサウジ、ヨルダンなどは反イスラエルとなり、反米となり同じイスラム圏であるイラン・イラクもまた例外ではありません。

と、そのような感じのイスラム圏の教育を批判するの内容で10分程彼は話を続けた。

そして、今でもゲリラ戦のように攻撃が相次ぎ、イラクを復興させようと頑張っているアメリカの軍隊は、本当に良く頑張っている。彼らをサポートすべきである、ともっともなことを述べて次はイスラム圏がいかに民主主義が成り立っていないかと言うことを説明した。沢山の方々が話しているように、あちらにまともな民主主義の国々はないのだ。サウジアラビアもヨルダンも王政であるし、イラクだけが例外でなく独裁的な国々は多い。

日本についてはここからだ。

-----イラクには民主主義を築き上げなければいけません。しかし世界にはいろいろな民主主義があり、そして文化も考え方も違います。第2次世界大戦前に「民主主義国」といわれる国々はヨーロッパとアメリカの西洋諸国だけでした。これだけが手本だったのです。しかし大戦後、日本はアメリカの主導により「民主主義国」となりました。

現在の日本を見てください。素晴らしい国だと思いませんか。日本は「民主主義」を取り入れても、アメリカやヨーロッパのスタイルそのままを受け売りしたわけではありませんでした。日本には素晴らしい伝統と文化がある。彼らは民主主義を取り入れた時、それらを失わなかったんです。西洋の民主主義を取り入れたのにも関わらず、彼らは上手に自分達の文化と伝統を融合させたのです。これには20年から25年はかかりましたけれども、そのくらい時間をかければイラクだってイラクなりの文化と伝統を尊重した民主主義だってできるのです。時間はかかるでしょう、でも「日本ような民主主義」こそが、私たちがイラクにもたらさなければいらないものなのです。

しかし、今のイラクの状態はあまりにも無残ですね。「日本のような民主主義」が立ち上がるのに25年はかかるとしてアメリカとしてイラクを復興させる為にそれだけのお金を費やし続けることはできますか?私はできないと思いますよ。毎年25億ドル(2.5ビリオン)などアメリカ単独で投資できるわけがありません。

ブッシュ大統領の前回の演説で気になったところはここです。イラクが復興するまでアメリカがとことん面倒見ると言うようなことを示唆していたじゃないですか。そういうお金はアメリカ国民の教育費などに使っていただきたい。

と、いうのはですね。私たちがあちらの国に投資したところであちらの国の教育費にお金が回ってしまったりするからです。学校を建てたり教育制度が整ったとしても、あちらの教育は最初に話したとおり役に立ちませんから結局アルカイダのようなテロリストを増やしてしまうんですよ。それじゃぁ、意味がない。アメリカはお金を出すベきではないですね。---

私が覚えているのはここまで。

ネオコン研究所をサポートしている会場の人々も、私の上司も所長も、拍手大喝采で大盛況の中この晩餐会を終えた。私も「仕事として」このイベントを進行していくに限り、今回のポラック氏の講演はとても雰囲気に合っていて説得力がありとてもまとまっていたと思う。お客さんが喜んだのであれば、それは私の「仕事として」の喜びだ。雰囲気を読めないでネオコンご法度の「イスラエル批判」「戦争批判」をされたら困るのだ。だから彼がいくら「リベラル派」なぞと呼ばれる「ブルックリン研究所」から来ても「デモクラット(民主党支持者)」と呼ばれる人だったとしても(もちろんネオコン保守に集まる人々は共和党支持者達)、そんなことは関係なく「仕事」をしてもらわなければ困るのだ。

しかしその「仕事として」の満足とは別にその彼の講演を個人的に掘り下げてしまえば、「日本は独自の文化も持ち続けていて、素晴らしいアメリカ寄りの民主主義なのだから、イラクだけでなく中東の国々も日本と同じような民主主義化を(攻撃して)もたらせばいい」と彼は示唆をしているようにも取れる。そうすると、反戦運動家達の間で既に懸念され極右派ネオコンの主張にもなっている「イスラム圏をすべて民主化してしまえ」という主張を彼はしっかり支持することになる。もし彼の主張が沢山の人々の間に浸透し政治的に作用することがあれば、何もかもが全てその「民主主義」(もしかしてアメリカ的資本主義とも暗に言えるのかもしれないが)の名の下にブッシュ・ドクトリンやらであっちの方に先制攻撃しまくることだって起こる可能性はある。

攻撃する時は「日本のような素晴らしい国と民主主義に・・・」という肩書きが作られる可能性だってあるかもしれない。もしそんなことが起こったら日本に住んでいる方々は自分達の民主主義を誇りに思えるのだろうか。大体「官僚政治」だとか言われ「自国が作った憲法でない」と批判も多い気のする日本の民主主義というものを自信を持って「真似してください!」と思う人々はいるのだろうか。もちろん、世界に「素晴らしい日本」として宣伝が出回ることは類を見ない感激ではあるが・・・。

そしてもし、それらイスラム諸国でポラック氏が言うようにこれから約25年後程に無事「日本のような民主主義」が構築され、現在の日本のようにアメリカ製品(映画・グローバル企業などなど)の大きな市場になったとして(例えポラック氏が「文化と伝統を融和させた民主主義」と主張したとしても「日本のような」となった時アメリカ製品も文化として日本に多く受けいられていることも見逃すことはできない)・・・付け加えて日本が現在世界一のアメリカのパトロンであることを考えると・・・世界に何か新たな敵が生まれた時、全ての国々がアメリカの軍事に対して最高のパトロンになるなんてことが起こるのかもしれない。

今年の大イベントが終わり、パートナーのJanと私は毎年恒例だが、「あなたのおかげで今年も成功した!ほんとよかったねっ!」とねぎらいの言葉を掛け合ってハグをした。AlanとJanは実はこの日が結婚記念日。二人は毎年この日の後の週末をゆっくり過ごす。

ノリノリが車でホテルまで迎えに来ると、私は「肉やわらかくって、うまかったなぁ~♪」と取りあえず自慢する。終了時刻は夜9時半。ノリノリはうらやましそうに私を見たが、よくよく話を聞いてみると家から歩いてすぐ側のベトナムラーメン屋「フォーハ」で夕食を済ましたそうだ。なんだ、大好物で夕食を済ませたのなら「今日ご飯作ってあげられなくて悪かったかなぁ?」なんて思うんじゃなかった。ちょっと苦い気分で残りの時間をくつろいだ。

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Last updated  August 4, 2004 06:25:50 AM
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