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February 19, 2004
カテゴリ：アメリカで遊ぶ・出会い
とにかく合う服が無い。毎日鏡とにらみ合う日々が続いている。昨日も書いたがパンツはなんとか確保した。しかし問題は上着だ。何を着ても胸が盛り上がった分もう丈が短くてみっともない。ヒップハングのパンツは上手にフィットしてくれるが、パンツのウエストの上にあるおへそのほうから腰周りがぽっちゃりしてしまい、短い丈の上着を着てしまうととってもおなかが太って見える。ただでさえ太りやすかった為今まで努力してきた体型が見事に変わっていくのを日々見つめていると、なんともいえない気持ちになる。
しかしジム通いには完全復活した。先月頭、友人が日本から遊びに来て、その後引越し、片づけをして疲れ、そして外の凍るような寒さの為に数週間運動をサボっていた。今考えると、丁度安定期前であったのでそれでよかったのだがとにかく今奮い立って復活させない事には心は晴れない。水泳も積極的に初めてとにかくほどほどに良い汗を流す。 服の悩みを解決しようと、今日オフィスから数ブロック先にあるマタニティークローズ屋に足を運んでみた。以前から車で横を走り抜けており、興味のあるお店だった。ディスプレイはなかなかおしゃれで、値段はどのくらいか分からなかったが少なくともそこら辺のマタニティークローズ屋よりはかわいいものが置いてあると確信があった。 中に入ると、目鼻立ちの良いアメリカ人の店員さんがいた。私は心の底から何を着ればいいのかわからなかったので店員さんに自分のリクエストをいろいろ話してお店のものを見せてもらった。私の場合、おなかはまだまだ小さいのであんまりおなかがたっぷりした洋服をだされてもちょっと困る。あんまりおなかが目立たない程度に今着れるものがどちらかというとほしいのだ。お店にあるものはほとんどがおなかが随分大きい人用に見えたがそれなりに小さ目で今着れるものも置いてあった。 何着も試着して吟味していると突然「あなた日本人?」と聞かれた。うん、と答えると店員の彼女は日本のどこから来たの?と聞く。東京の近く、といつものように答えると、え？どこ？ともっと詳しく聞く。少々疑問に思いながら「千葉」と答えるとあぁ、知ってるわ!と頷いた。 Pattyと名乗った彼女は「私、町田に１５年住んでいたのよ。」と教えてくれた。 「えぇっ。旦那は相模原出身なのよぉ！」 と話すと彼女も驚いて私達は一気に身の上話で盛り上がった。 Pattyの父親が厚木基地に勤めていたそうだ。そして彼女の母親は下関生まれ（これも偶然で私の祖母は山口県岩国市にいた）で在日の方と言う。もしかしてPattyは日本語がしゃべれたのもしれないが私達は取り合えず英語で話した。彼女はちっともアジア人の血が入っているような目鼻立ちはしていないので驚いてしまう。 もっと驚いたのはノリノリの仕事の話になった時だ。 ノリノリが働いているレストランの話をすると彼女は驚いて「ええっ！そこはうちの家族がいつも行っていたレストラン！いろんな人知ってるわよ。」と言う。私の友達でポールと言う韓国人のマネージャーがいるのだが、彼とも知りあいだという。昔は同じマンションに住んでいたとか。昔働いていたシェフなども知っていてこちらも驚いてしまった。 今月からノリノリはそこでポールのアシスタントとしてレストランのマネージャーを始めた。Pattyには今度行った時はきっと旦那に会うわ、ぜひ行ってみてね、とうれしくて伝えた。 意気投合していろいろ話し、彼女のお勧めを何着も試着して結局かっこいいジーンズとシャツを２枚買う事にした。値段は決して安くなかったのだが高すぎなかった事に感謝した。10%オフにしとくわね！とそんなこんなでディスカウントをしてくれた。なんだか得した気分である。 ハッピーな気分でお店をでるとてくてくと私はサウスストリートのうちの方面に向かって歩いた。 いい気持ちとは裏腹に「ポールはね、とってもいいやつなんだけど気分屋で…。私はほんと振り回されたわ。」というPattyの言葉を思い出していた。彼女の言うとおりでポールは最高にいいやつで、やさしい気持ちをきちんと持っているやつだが時々かなり自分勝手である。彼女がそれを知っている、というのは本当にポールのことを知っているということだ。 ノリノリはポールの下で働き始めて随分精神的に苦労をしている。ポールは私と会ったときはそんな素振りはちっとも見せないが、男にはとっても厳しいやつである。ノリノリは最近口調がきつくなったりするのでこちらもぴりぴりすることがあるが、なんとかそんな彼と上手に付き合っていってほしいものだ。 →→→→またはUS Life Indexへ行ってみる→→ お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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