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 densuke369@ Re:同様の事件・子供の「仲良し」同士に要注意!(06/20) これが、真相かもしれないですよ。でも作…
 alex99@ Re:悲しい母の日(05/14) う~~ん。 日本人の男性とか、アメリ…

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June 15, 2004
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先週末、ノリノリと私は以前から予約していたChildbirth Classに参加した。日本では母親学級と呼ばれているのだろうか。とにかくこちらは夫婦両方で取るクラスである。長期のものも短期のものもあるが、私達が参加したクラスはたったの一日だけのクラスで、朝の10時から午後3時半頃まで通して行われた。

いつも通う病院の受付ロビーに椅子が何列にも並べられ、そこに着くと既に沢山のカップルがイントロダクションのビデオを見ていた。一人の女の人が病院のスタッフに囲まれ、力んでいる。旦那さんも横で心配そうに見ている。病院のスタッフが掛け声をかける。そして、ベイビーの頭が女の人の股の間の穴から見えてくる。青白く血にもまみれた頭が見えると、画面を見ていた私ははっと息を潜めたがこれが現実で瞬間なんだとなんとか目を逸らさずに見る。そして、粗方出てくると病院のスタッフがベイビーを取り出し、ママに産まれたてのベイビーを抱かせる。「Oh, my god, oh my god!!!」と涙声でベイビーを抱えるママとそれを眺めているパパ…。

こんなビデオをその日2回ぐらいインストラクターは流した。動物でも何でも「産まれる瞬間」に飛び切り弱い私は、何度も何度も感動して、目がうるうるしていた。テレビでゾウが出産したシーンでさえも私は感動してしまう。そのくらい、母体が新しい生命を産む瞬間にとてつもない命のパワーと神秘を感じる。自分がゆーゆーを産む瞬間は、ゆーゆーが目で見えなくなるぐらい泣きじゃくるだろうな、ともう分かっている。初めて心音を聞いたときもうれしくてうれしくて、自分の中にいる新しい生命に感動して涙が止まらなかった。お腹の中で動きまくっているゆーゆーを見る度に感動しているのに、もう出てきた時はどうなるか想像しただけでもちょっとぞくぞくする。

長い講義ではあったが特に退屈することもなく、お決まりの呼吸法や、麻酔・無痛分娩・帝王切開についての説明や破水からお産までの段階や手順など、ありきたりだが旦那と共に知っておきたい事をざーっと聞いた。ノリノリは横目で私をにやりと見ながら呼吸法を何度もやって遊んでいる。こら!真面目に聞けってば~っ、インストラクターが見てるでしょっ、と肘で彼をつつく。次の講義に進んでいるのに一向に止めようとしない。こんな父親を見てゆーゆーが育ったら、全くどんな腕白な子になってしまうんだろう!ただでさえ、お腹で暴れていると言うのに。

全ての講義が終わり一段落つくと、インストラクターがお向かいの病練にあるLabor&Delivery Department(分娩室?)に皆を連れて行った。お向かいの病練ということは普段通っている産婦人科の建物では出産しないということだ。え?と内心思うが知ってよかった。産まれそうな時は間違えないようにしないといけない。それだけでパニックになりそうだ…。

3階、4階を見て周ると最後にとあるガラス張りの部屋に連れて行かれた。そこには産まれたてほやほやのベイビー達がお臍や手首にいろいろな物をつけられて一人一人プラスチックのベッドに寝かされていた。みんなしわくちゃで、目をつぶっていて、白い子もいるし黒い子もいるし、殆んど寝ているが泣いているベイビーもいる。なんて小さい手足なんだろう…そしてこんな手足みたいなのが今、私のお腹の中で感じているやつなんだ。また新たに一人、ベイビーが運ばれてきた。インストラクターが「あれは生後1時間よ~。」と教えてくれる。新しいベイビーはまず、足形を取ったインクをふきふきと拭かれ、被った帽子をぽいっと横のごみ箱に捨てられ(なぜかこちらは産まれた直後ベイビーに帽子を被せている・なぜだか知らない)さっとタオルで体の汚れを拭かれたかと思うと目の前の秤に乗せられた。5.5パウンド(約2330グラム)。大きく見えるが意外に小さめのようだ。そしてまた他のベイビー達と同じように手首やお臍になにやらつけられてベッドに寝かされた。目をつぶって寝ている。

この時まで私は、産まれたてのベイビーはみんなしわくちゃでぜんぜんかわいくないと真面目に思っていた。検診室の廊下の壁にも沢山のしわくちゃなベイビーの写真が張ってあって、見る度「なんだかなー。産まれてちょっと経ったベイビーの方がかわいいのに、なんでこんなしわくちゃのばっか…」とか考えていた。父親は出産日の数日後に休みの都合で日本に帰ってしまう事になっているが、しわくちゃのゆーゆーしか見なかったらもしかして「かわいくないっ!」とがっかりしたまま帰国してしまう事になるのではないかと心配していた。しかしその日、沢山のしわくちゃのベイビー達を見たとき、自分のもにょもにょしているお腹の皮やがい骨のような超音波写真、そしてあの講義で見たビデオと生命の力強さを思い出したとき、全てが神秘的で素直に、あぁ、なんてかわいいんだろう・・・としわくちゃのベイビー達がどれほど魅力的で美しいものなのかじーんと心に染み渡ってきたのだった。

そのしわくちゃな姿が一瞬のうちに終わってしまい育っていくのだな、と思うとなおさらその姿がはかなくて貴重なんだとガラス越しのベイビー達に目を凝らした。小さい手足、目をしっかりつぶったかわいいベイビーが、あと2ヶ月でお腹の中から私の胸元に抱き上げられる日が来るんだと思うともうそれだけで感激して、しばらくその場から足を動かす事ができなかった。





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Last updated  June 15, 2004 12:35:46 PM
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