～みんなでしあわせになろうよ～

◆制作
脚本：伴一彦
演出：土井裕泰、石井康晴
プロデューサー：伊與田英徳
主題歌：織田裕二　｢Hug,Hug｣ （ユニバーサルシグマ）
◆出演
高村圭太（40歳）：織田裕二
高村絵恋（20歳）：上野樹里　（理衣の長女。東洋学院大学学生）
広瀬理衣（45歳）：大竹しのぶ　（絵恋の母親。圭太の元恋人）
フランス
広瀬修三（50歳）：草刈正雄　（絵恋の父親。ワイナリー経営）
広瀬香恋（16歳）：仲里依紗　（理衣の次女）
広瀬世恋（13歳）：菅野莉央　（理衣の三女）
広瀬未恋（10歳）：森迫永依　（理衣の四女）
東洋学院大学
友田聡（20歳）：田中圭　（絵恋の同級生）
岩崎舞：立川絵理　（絵恋の同級生）
パシフィック電機
佐々木：小林すすむ　（圭太の元上司。戦略デジタル商品開発所・機構設計グループ部長）
人事部長：石丸謙二郎　（圭太に熊本営業所転勤を伝える）
ファミリーレストラン・ベルファミーユ
野々村冴子（40歳）：飯島直子（特別出演）（店長）
大西さん：梅沢昌代　（店員）
あけみ：高畠華澄　（店員）
杉田修造：高田純次　（SGフーズ専務で冴子の上司）
その他
山田元雄（40歳）：田口浩正　（圭太の隣人で大学の同級生。イラストレーター）
山田朗：荒井健太郎　（山田元雄の一人息子）
テレビ局アナウンサー：小笠原亘(TBSアナウンサー)
テレビショッピング出演タレント：林家ぺー・林家パー子
藤原貴史：菊池均也　（(株)ヒカリエレクトロン先端技術研究所 主任技師。第2話）
通販商品の配達人：西洋亮（第2～3話）
SGフーズ専務・杉田の秘書：夕樹ゆう（第3～4話）
セブリーヌ：リサ・ステッグマイヤー（取引先のソムリエール、広瀬修三の浮気相手？第4話）
高村静子：白川由美（圭太の母）
奥野：山本龍二

　さて、終わってみれば、家族や人と人との情、人間関係を重視したテーマ？の作品でした。自分のやりたいことは他にもある。だが、ここにあるものも、自分の本意とは当初は異なったとはいえ、それ相応の価値を持つ。そしてそれらは圭太の中で選択に迷いが生じるほど重みを増し。問われるは自分自身の決断。
　機械よりも理解不能な人というものに関わることを望んだ圭太の選択は興味深い。所謂現代の効率、スピード、利益最優先の社会的価値へのアンチテーゼだろうか。もっとも、圭太の勤める飲食店でさえ、利益が出ないことにはその存続は成り立たないのだが。
　栄枯盛衰世の習い、諸行無常の響きあり。と、つまるところなにをどう選択するかはその時代の人の決めること。個人で選べる範囲は個々人の判断で。多くの人々が選ぶ性格の選択肢は、そこに存在する人々の総意で選択し、その結果を受け止めることになる。
　圭太と絵恋の関係。そして周囲の人々、家族と呼べる者たちの範囲と関係。結婚相手の家族は新しい家族であり、また、ベルファミーユという店に集う人々も、また家族同然である。そこには利害を超えた関係がある。商売は金銭のやり取りで成り立っているが、無機質な金勘定を超える可能性を見出すことが出来る。どんな職業でもそれは可能だろう。人間社会の主人公は誰で、なにが社会を成り立たせているのか。そういった可能性を込めて作られた作品とも言えるかもしれない。
　概ね、圭太が巻き込まれる絵恋側の家族、特に理衣との関係、そして圭太側の家族、ふたりを取り巻く周囲の人間関係が織り成すドタバタ劇がこの作品の魅力であるが、振り返れば、多少、小振りの感は否めない。もっともそれはそれでかまわないのだが。
　これからも、冗談じゃないような事態が繰り返されることでしょう。それはそれで圭太にとっては日常茶飯事どころか、楽しみにさえなるのではないかと思え。
　以上でした。織田裕二さんも大竹しのぶさんもやっぱり上手さを感じるなぁ。上野樹里さんはどうしてものだめの印象が強いのだけれど＾＾；

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☆毎日の暮らしを彩るもの☆

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