美竹姫のひとりごと・・・

イーストウッド作品で多分　個人的に最も好きな作品はこれではないだろうか・・・

モダン・ジャズの祖で、サックス奏者チャーリー・パーカーの愛称からタイトルをとった「バード」。
ジャズ好きで知られるイーストウッドが描く、チャーリー・パーカーの伝記映画だ。
麻薬に溺れ、自己の内面と向き合い傷つきながら、己の芸術を勝ち取っていった男の苦闘を描いている。

イーストウッドは監督のみで出演はしていないが、イーストウッドのジャズへの愛情は選曲にも表れており、その愛情が出演していないはずのイーストウッドが出ているかのような錯覚を時に覚える。

私自身、Jazz といえば、Anita O'Day , Teri Touthern , Sylvia Sims , Teddi King (現在は Diana Krall) など女性ボーカルのものが中心で、好きなジャンルではあるが正直詳しくはない。
しかし、チャーリー・パーカーは　自身がJazz を聞き始めたときのきっかけでもあっただけに思い入れを持って見た1本だった。

時々に入れられるドラムの円盤(?)が投げられた音と映像・・・
苦汁を舐めさせられた出来事を思い出させるかのように挿入している。

全体的に暗い映画なので、一般的なお奨め作品とはいいがたいが、少しでも興味を持っている人は見て欲しい1本かもしれない・・・