カテゴリ:オーディオ
当時の週刊(隔週)FM誌でFMfanが
ありました。他の週間FMやFMレコパルとは 一線を画して、ちょっとお上品というか、 音楽ジャンルでいうとクラシックを連想させる 雑誌だと記憶します。 その中で 「長岡鉄男のDynamic Test」は ユーザーにかなり支持された連載だったと思います。 一部切り抜きを保存していますが、 年賀に代えてというタイトルで 始まる号でテストされている製品を紹介します。 1975年か76年年末の発売のものかと思います。 始めに ●テクニクス 60A/70Aの セパレートアンプ ●ローテル RA-1412 プリメインアンプ ●パイオニア C-77/M-77 セパレートアンプ テクニクスやパイオニアはオーディオの 中心的なメーカーではありましたが、 ローテルはややマイナー的なメーカーでは なかったかと思います。 ローテル RA-1412 159000円 実測22kg、159,000円のプリメイン・アンプ である。価格からすると特に思いといえる。 フロントパネルは4mm厚のシャンペンゴールド・ ヘアライン。メーターとボリューム周りとはこれが 2枚重ねになっている。 両サイドにキャリング・ハンドルつき。 ツマミはすべてムクのアルミ。 左右のプッシュスイッチ、下段のレバースイッチと フィーリングはよい。 入力端子は右側板、出力端子は3組で左側板。 リアパネルはヒートシンクになっていてフィンが ズラリと並んでいるから、逆さに立てても大丈夫。 両サイド後部には着脱式のコード押さえ。 最近はL、R独立電源というのがはやりかけているが 、実はローテルにはずっと前から独立電源のプリメイン RA-1210というのがあった。この1412も独立 電源である。電源トランスはコアボリューム105X95X 50mmというのが2個、フィルター・コンデンサーは 22000μF(63V)サイズ80X50φというのが4本、相当 なものである。 残留ノイズはRchは特に少ない方、Lchは少し ハムがあるが、それでも水準を上回っている。 PHONOのSN比もよい。PHONO入力の、つまり、 イコライザーの特性はサブソニック・フィルター内臓に 近く、レコードのそりが目立たない。フィルターは 15Hzと30Hzの2段切り替えのものがついているが、 たいてい使わなくてすむ。 音質は中低域がふっくらとして、中域は少し乾いた 感じ、高域はやや落ち気味で、全体としては少しひっこみ がちなソフトな音作りとなっている。わりとおおざっぱな 表現で、繊細に切れ込むタイプとは違う。重量やパワーか らするとビクターJA-S20に匹敵するものだが、音質 はS20がカゼをひいたような感じというか、価格差は 当然出てくる。 という評論です。 この当時、398戦争というのがあって、 各メーカーから39800円の プリメインアンプがラインナップされました。 ビクターのJA-S31とかなり 悩んでソニーのTA-2650を 日本橋まで買いに行き、そのまま持ち帰った のを今でも覚えています。 このローテルのアンプなどは高嶺の花で こうして雑誌で見るだけでも楽しんだものです。 いまの携帯(スマートフォン)のスペックやデザインを 見ながら選ぶのと同じですね。 30年後、40年後は何が若者の中心になっているのでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年05月28日 19時48分30秒
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