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テーマ:電気自動車(294)
カテゴリ:車について
昨年3月で仕事からリタイヤしてから、毎日自転車で走り回っています。 私、車の方の総走行距離は100万キロを超えており、BMWのドライバートレーニングも受講して、インストラクターに褒められましたし、何と言っても57年の乗馬経験からも、乗り物の挙動には大変敏感なのです。 また、リタイヤした今では、自分の愛車だけで長距離移動していますが、それ以前は、鉄道、飛行機移動で現地でレンタカーを利用することが多かったため、いろいろな会社のいろいろなモデルに乗った経験があります。 流石に内燃機関車は大同小異で、差は足回りとボディーの造りの良しあしが主だったのですが、ハイブリッドが登場して様子が変わりました。 ます思ったことは、電気モーターが絡むと、加速が不自然というか、旧来の自動車とは一線を画すものとなったことです。 それから、ハイブリッド、プリウスが9割でしたが、初代は運転したことはありませんが、二代目のNHW20型は、THS-Ⅱに変わったこともあってか、大変スムーズにエンジンから電気に移行する優れたシステムになっていました。 燃費も、私この車で金沢から京都まで走った時のリッター35.4キロが最高でしたから、効率も素晴らしかったのです。 ただし、この車、私の特技である乗り物の挙動の感知には向かない車でした。 つまり、コンピューターゲームをしているような、手ごたえのないドライブ感覚だったのです。 また、最大の欠陥だと思ったのは、加速が不自然だったことです。 これ、私みたいな超ベテランならいいが、初心者と老人に運転させたら、暴走しかねないと危惧したのです。 その心配が現実のものとなって、プリウスミサイルなる造語ができるほど、特にお年寄りの暴走事故が増える結果となりましたが、感覚の鈍い者に運転させたらこうなることぐらい、一流のテストドライバーにはわかったはずです。 ただ、トヨタもいろいろ迷ったようで、同じモデルでも初期と後期とでは感覚が大分変りました。 初期はコンピューターゲームでしたが、後期のものはちゃんと自動車になっていました。 それでも、パワーモードにしたら不自然な加速でしたから、危険が全て解消されたわけではありませんでした。 ちなみに、2009年から3代目のZVW30型になると、感覚的には更に内燃機関車に近づきましたが、燃費の方は、リッター30キロ近く走りましたから良いには良かったのですが、2台目のような加減速を利用したエコノミーランには余り向かない自動車に変わりました。 逆に言えば、何もしなくてもいい燃費が出るように改良されたわけです。 また、加速の不自然だったところも、更にマイルドになったのですが、暴走事故減るどころか増えた気がしますから、そもそも年寄りと初心者に乗せるべき車ではなかったと思いました。 プリウスばかりに触れましたが、他社と言っても当時はホンダだけでしたが、インサイトとフィットの感想を一言で言えば、クソでした。 何より、システムよりもボディーがついていっていなかったのです。 ですから、まず、この車は飛ばしたら危ないと思いました。 それなのに、高速で、フィットハイブリッドで私のメルセデスをぶち抜いて行く車を見ると、お前さん命知らずだねえ、と思いました。 また、燃費たるや、むしろガソリン車の方がいい時があるぐらいで、ハイブリッドの意味があるのかと思いました。 近年になって日産のものも運転しましたが、感想はホンダと同じで、ハイブリッドの意味はない、でした。 何せ、職場の公用車の代車で来たから同じコースを同じように走ったのに、トヨタのカローラ・ツーリング・ハイブリッドはリッター23.5キロ走ったのに対し、日産セレナ・ハイブリッドたるや、リッター13キロしか走らなかったのです。 しかも、ボディー剛性や足回りも、カローラの方がはるかに優れていましたから、日産もクソでした。 国産車では、ホンダと日産より、マツダの内燃機関車の方が、ボディーもしっかりしていて、燃費も良かったのです。 ここまでがハイブリッドの比較なのですが、この3年ぐらいで、第3勢力というのか、電気自動車が一般化してきたのです。 悪い予感がしたので、乗らなかったものの、知らないのにどうこう言えませんから機会をうかがっていると、渡りに船で、愛車のメルセデスベンツC220dステーションワゴンの点検(リコールではないと言い張っていましたが、実質的にはエンジン制御システムのリコールのようなものでした。)の代車に電気自動車のEQ250Aを貸してくれたのです。 操作系はC220dとほとんど同じだったのですが、車の挙動は、今までの内燃機関の自動車とは別物でした。 私は、馬と同じで、車も50メートルも走れば大体の特質を把握できるのですが、本当に、今までの自動車とは別物だと感じました。 ただし、いい意味ではありません。 これ、超ベテランの私だから50メートル走っただけで挙動を把握して何とかなりましたが、初心者と年寄りに運転させたら、危険以外のなにものでもない代物だったからです。 メルセデスですから、ボディーと足回りがしっかり作られていて破たんしないからよかったものの、普通の内燃機関車の感覚でアクセル踏んだら、ぶっ飛びますし、下手すると曲がりません。 最近デビューした中国のファーウェイのEVの事故映像を見ると、急加速に車体がついていきませんから、曲がらん止まらんで、突っ込んで事故って終わりでした。しかも、エアバッグも、絶対効果ないだろうレベルの小ささでしたから、こんな車を売るのは、ユーザー軽視というか、危険でしかありません。 それを褒めた自称自動車評論家の皆さま、評論するなら自分で運転してからにしましょう。 元に戻ると、EVの急加速は、プリウスの急発進など可愛いレベルのもので、プリウスがミサイルだとすると、EQAは、超音速ミサイルのレベルだったのです。 ひえーと思いつつアクセルを放すと、今度は強烈な回生ブレーキがかかりました。 まあ、エナジーの有効利用としては評価しますが、普通のドライバーに運転させたら、ノッキングのような現象が起こるのです。 つまり、急発進急ブレーキの繰り返しのギクシャク運転になってしまうわけです。 私、50メート走らせて挙動を把握しましたから、その後はアクセルべダルにはそーっと足を乗せるだけ、ペダルから足を放す時も、そーっと放すだけで、ようやくスムーズな運転ができました。 逆に言えば、そんな運転をしなくてはぎくしゃくするのです。 これまだドライバーはいいのですが、同乗者は、このギクシャク運転たまったものではありません。 大抵の人が、電気自動車は乗せてもらうと酔うと証言していますが、当然なのです。 この加速がいい、なんていうドライバーは、同乗者と周囲の迷惑を全く考えていないアホです。 EVは、無音でぶっ飛んできますから、周囲も迷惑なのです。 サイクリングしていて一番怖いのがサクラだと以前書きましたが、他のEVには滅多に出会わないからいいものの、自転車と歩行者には、EVは恐怖の大王です。 また、日本とメルセデスのEVでは燃えた例はないようですが、中国のBYDと韓国のヒュンダイは世界各国で燃えまくっていますし、走る棺桶と呼ばれています。ポルシェのEVも、火災を起こして輸送船1隻沈めましたし、根本的な問題ですから、燃えるEVは、それだけで市場から除外すべきです。 それなのに、安いからと持ち上げる自動車評論家は、即刻廃業すべきでしょう。 実際に運転してみて、正直な感想として、EVは、初心者と老人には運転させてはいけない車だと思います。 私、私が運転する車としては素晴らしいのですが、危険ですとの自分の感想を、ヤナセに伝えましたら、驚くべきことに、1週間後にEQAの改良が発表され、改良点に、ぶっとぶ危険のあるトルクの出方と、ぎくしゃくする回生ブレーキの改善が挙げられていました。 流石に自動車というものを世界一知悉しているメーカーだけのことはあります。 EVには、他にも数々の問題点があります。 まず、補助金を受けても高価です。 メルセデスのEVで最も安いEQAですら、770万円です。 補助金が110万円少々もらえるようですが、それでも660万円です。 高級なガソリン車かハイブリッド車が楽に買えます。 それから、保険料も割高です。車両価格(EQAなら770万円)で換算されますし、車両保険はドライバーによっては受けてもらえない可能性もあります。 中古車価格も不安定です。1年乗ったら1千万円寝落ちしたという車種もあります。 使う上で一番の問題点は、充電スポットです。 50Aの高速充電機でも、満充電には50分かかるとの説明ですが、これ、50Aで一定に充電できての数値であり、実際は不安定ですから、うまくいって80分、スポットによっては30分で打ち止めになるそうですから、3回繰り返して充電しなくては満充電にならないのです。 まあ、我が家の近所のファミマの充電スポットは、万年空車で、今までテスラが充電していたのを2回(関西から来た同じ車)見ただけで、この2年ぐらいは、全く使用されているのを見たことがありません。 電気屋さんに聞きますと、50Aの充電スポットは、1か所作るだけでも工場1軒建てるぐらいの容量の電気回線が必要で、家庭用の電線では無理で、送電線から調整しないと作れないそうですから、不足しているからと言っても、そう簡単には増設できないとのことでした。 それから、コンビニの充電スポットでよくあることなのだそうですが、作ったはいいが、全く利用されず、老朽化して廃棄になるパターンもあるそうです。 近所のファミマのスポットも、老朽化したので、廃棄はされずに改装したのですが、誰も使わない状態が続いているパターンです。 いろいろありますから正直に言いますと、EVは、現在の技術では、普及させるのはまだまだ時期尚早です。 どうしても乗ってみたいと思われる方は、まず一度試乗してみてください。 酔わないかどうかの確認のためにも同乗者を連れて。 画像は、ヤナセに貸してもらったEQA250Aです。 車自体は、足回りがしっかりしていて、強烈なトルクによるぶっ飛びにもブレークしたりはしませんでしたから、安全ないい車でした。 余談ですが、妙に自動車評論家が推すPHEVは止めましょう。 どっちつかずで、燃費も悪く、普通のHVの方が絶対いい車ですから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 15, 2024 07:36:43 PM
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